提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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196話 碧い航路の果てへと ① 明日へ向かう為に

…愛する指揮官よ…

私と愛し合おう…。

 

 

……この再現で私が敗れたら…もうストックはない。

 

この少ない時間とて愛おしい…。

 

だが、今回は奴等に軍配が上がることはない。

死者が現れて一緒に戦うような何度も奇跡は起こらない。

 

 

…コードGの関与の可能性がある訳だが…

いくら奴とて死者をどうにかすることはできないだろう。

 

 

 

奴は本当に面倒だ。

私達と同じ存在の筈なのに…私達とは違った方向へ動く存在…。

 

しかし、奴の存在をこの世界では確認していない…。

 

 

 

いや…私は私の役割を果たすだけ…。

 

神崎…救。

KAN-SEN、艦娘達…。

見せてくれ。お前達の予想外を…私達を退け…滅び行く運命を変えられるなら!

 

 

 

 

そして…もしもの場合に備えて…

しっかりと布石は用意してある…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きてください…指揮官」

 

 

 

「…起きてください!!」

 

 

 

 

スマホがけたたましく叫んだ。

 

 

 

 

「え!?誰!?誰!?」

 

「こちらです」

 

「スマホさん!?」

 

「違います」

 

「……誰?」

 

「……お忘れですか?補助電子アイデンティティインターフェイス…通称…TBを…」

 

 

「……え?」

 

 

「マジですか?」

 

「マジです」

 

 

 

アズールレーンのゲーム内においてのセイレーン作戦をサポートする為に上層部から派遣された補助…えとナントカインターフェイス…略してTBちゃん。説明キャラ……あ、失礼?ごめんね。

 

すんごい謎な娘だけど…見た目もセイレーンっぽいし

でも、支持は的確であるし、イルカとか見たら喜ぶあたり人間臭い所もたまに見えるので…うん謎。

 

 

 

 

「上層部からの指示…?」

 

「いえ…詳しくは…伝えにくいと言いますか…」

 

「まあ…手助けしてくれるならありがたいが……どうしてこのタイミングなの?」

 

「指揮官?もうすぐ…そこに鏡の海域が現れます。そのサポートの為に来ました。訳あって体がコチラにないので…通信端末から失礼します」

 

 

 

「もしかして前に教えてくれた?奴について…海で」

 

 

「海…?いえ?私は何も。やっと繋がることができたくらいなので…」

 

 

…少し疑問が残ったが…まあいいや。

味方が増えるのは嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さあ…始めよう!!』

テスターβは最奥に構える。

 

 

 

 

「……さあ!行こう!!」

救は島から指示を出す。

 

 

 

 

 

 

「『最後の決戦(実験)だ」』

 

 

 

 

 

 

 

目の前に広がる…いや

鎮守府の周辺に巡らされた鏡の海域。

 

 

並び来るのは…深海棲艦、怨念と化した者達、セイレーンの駒、そして…やはり艦娘。

 

 

 

 

 

「これ以上に…あの悲しい人達を生み出す訳には行かない!」

「奴のストックも…もう最後との情報もある…」

 

 

「絶対に勝たなければ…この世界にも…あの世界にも未来は無い!!」

 

 

 

 

恐ろしむべきは…情報に他ならない。

「向こうの世界で艦娘達を作り始めたら…人に勝ち目がさらになくなる!」

 

「…勝つしかありません」

TBが言った。

 

「現状…セイレーンには艦娘や深海棲艦を変異させて従わせる技術がありますが…しかし、彼女達にはメンタルキューブから艦娘を作り出す技術はありません…」

 

「なんだと!?なら俺が出会った金剛達は!?」

 

「鹵獲した艦娘を利用したのだと思います。桜赤城さんに関しては建造可能なので、そのまま利用したのだと思いますが」

 

「なら…無理矢理に偽物の記憶を植え付けられて…?」

 

「もしくは…建造したての艦娘を攫い…利用したか」

 

 

 

「どちらにせよ、テスターβはあなたにしか興味を持ってません。あなたを打ち壊し…あなたの技術も艦娘も全てを持ち帰る算段をとっているのではないでしょうか…?」

 

「故に、何があっても今回は負けられません。どちらの世界の為にも…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「左側から山城、扶桑!!時雨!龍驤!大井!最上!武蔵!夕立!吹雪!不知火!ベルファスト!榛名!日向!伊勢!イク!」

 

 

「右側から比叡!赤城!加賀!暁!蒼龍!飛龍!長門!大和!霧島!川内!鈴谷!桜赤城!天龍!大淀!ゴーヤ!白露!翔鶴!」

 

 

 

「中央から総旗艦の三笠!金剛!桜信濃!桜大鳳!桜隼鷹!アークロイヤル!鳳翔!龍田!北上!雷!響!瑞鶴!」

 

「明石!間宮に伊良胡夕張は艦隊のサポート!!」

 

「残りは交代、入渠の支援及び!近海での戦闘に!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…扶桑姉様!」

 

「ええ!行きましょう!伊勢と日向には負けないわ!」

 

「私達も!頑張ります!」

 

 

 

 

 

「赤城さん…久しぶりですね」

 

「ええ!加賀さん!やりましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出撃準備ッ!!!」

 

 

 

 

…もうこんな思いを誰かにさせる訳にはいかない。

 

 

負けたくない!

 

各々が色んな思いを抱えて…

最後の戦が始まった。

 

 

 

 

 

 

『む?……ほうほう?これは…』

『旗艦は…山城か…?』

 

 

 

 

 

「扶桑姉様!霧が目の前に!!」

 

「索敵を優先!輪陣形に変更して抜けるわよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こちらは…?ふむ…赤城…か』

 

 

「赤城さん!こちらも霧が!!」

 

「こちらも輪陣形に変更!索敵を強化して!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『タスケ…テよ』

 

「敵さんが見えた!!!」

と、周辺戦闘隊の加古が言う。

 

 

 

作戦総旗艦の三笠が言う。

「……こちらも…敵機!確認!砲雷撃戦…用意!!」

 

 

 

 

 

 

「この世の興廃…この一戦に有り!!!」

 

 

「各員!一層奮励努力せよッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官…この作戦の成功率は20%です」

 

「何!?俺達は負けるのか…?てか!今言う!?それ」

 

「…セイレーン…彼女達の方が全てにおいて上です」

 

「…どうすれば…」

 

 

「しかし…不可能ではないと言っているのです」

 

「どういう…」

 

「20%もあるんです」

 

「……」

 

2()0()()()()()()()()()指揮官?他の人間なら0%なのですよ?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「あなた達は絶対に逃げない。幾度となく超えてきたんでしょう?あなた達なら出来るはずなんです」

 

 

「まて…お前は何故知っている?」

「俺たちの歩みを何故知っている!?」

 

「…見ていましたから」

「そして…ある方からの伝言です」

 

 

 

 

 

 

「明日を切り開く道はあなたの中にある…ですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 




お気に入りが…増えまくってて驚きまして…
アクセス数がいつもの倍くらいあったので何があった!?と狂喜乱舞してます。いや本当に。
ありがとうございます(´;ω;`)
590ありがとうございます!と同時に…これからも是非ともよろしくお願いします!



さてさて
今回からシリアスパートです。
200話目前なので生暖かい目で見守って下さい。

え?また殴り合いでしょ?って?
あはははは!! 


少しでもお楽しみ頂ける話になれば幸と思います!


感想や評価やメッセージなどお待ちしています!
ぜひに!よろしくお願いします!
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