提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
たしかに聖座とかね鉄血とか
略すのが難しいのもありますからね…
よろしくお願いします!
「…本当ならさ……私とデートする予定だったのにね」
「そうだな…ごめんな」
目の前に居る不貞腐れた艦娘は川内である。
そう、本来なら川内と1日夫婦をする予定だったが…今は神無母港に居るためにそれも出来ない。
島巡りぐらいなら出来ないこともないが……
正直なところ2人きりでとなると難しい。
せめてもの…でも無いが昼からは休みにして川内と2人で自室に居る。
「お前の事だから夜戦のお願いを申し込んでくると思ったんだけどなぁ…」
「まあ…それも魅力的なんだけどさ?やっぱり…その…アレだよ…す…すす好きな人と一緒に夜を過ごすのも悪くないかなぁ…って」
「あら!意外と乙女なのね!」
と、茶化してみる。
「酷っ!!私だって女子なんだからね!?」
とは言え…
「ほら!提督!おいで〜?」
と、ベッドに座る川内が膝をポンポンと叩いている。
どうやら膝枕をしてくれるらしい。
「ん?特段眠くもないぞ?」
「いーからいーから!」
と、半ば無理矢理に膝枕に寝かされる。
「すべすべでしょ?欲情したらダメだからね?r
「ペロペロしてやろうか 」
「……お手柔らかに…」
おい、顔を赤らめて逸らすな!
こっちが恥ずかしくなる…。
私ってさ…夜戦好きでしょ?
夜は最高だよ!
まあ…資材とかの関係で中々夜戦訓練は難しいけどね!
でも…夜が好きだから夜警の仕事を任せてもらってたよね。
でもね?
本当は…
寂しくてさ…何か切なくて…
このまま目を閉じたら…明日が来なかったらどうしよう
今のこれが夢で…覚めちゃったら…
皆全てが幻だったら…って考えたら嫌で嫌で…
特にね
皆が寝静まった後の部屋も廊下も全てが怖くてさ。
でもね
執務室のドアから漏れる光が見えたら安心できたんだ。
あの光だけは…いつも寂しいって気持ちをかき消してくれるから。
だって…
そのドアの向こうにはいつも提督が居るから。
え?
俺じゃないかもよ?
ううん…。
何でか分かるの。
このドアの向こうには…あなたが居るって。
『寝れないのか?』
『うん…えへへ、何だか目が冴えてさ』
『眠くなるまでそこに居たら良いよ』
『ホットミルクでも飲むか?』
そうやって仕事の合間でも私に気をかけてくれたね。
そこから夜警の仕事にチャレンジする事になったでしょ?
最初は心細くて…怖かったけど…。
ある日さ、缶コーヒー持った提督がお喋りに来てくれたでしょ?
いつもの缶コーヒーより温かかったなあ…。
私ね…?
夜警中に提督が来てくれて…
お喋りしてくれるのが好きだったんだ。
あの時間だけは2人きりでさ…
星も空も海も…鎮守府も…何もかもが静かで…
その中で2人で居る…静かな夜が好き!
だから…夜が好きになったんだよ?
怖かった…嫌いだった夜が
あんなに良いものだと教えてくれた提督が大好きだよ。
…キャラじゃないかな……
「……俺もその時間が好きだった」
「おおお起きてたの!?」
「ごめん…」
「いや…好きだったじゃないな」
「え…」
「今も大好きだ」
「寂しげな夜も…君と居るこの時間も…君も大好きだ」
「うん」
「愛してるよ…」
「…なら……ね?」
「ああ…今でいいのか?」
「うん、今がいい…ほら…触って?こんなにドキドキしてるんだ」
と、川内が胸に手をあてさせてくる。
「……本当だ」
「……えっちなこと考えたらダメだよ?」
「不可抗力じゃないか?」
「まあ…提督ならいいよ?」
俺は立ち上がり、机の引き出しからあるものを取り出してー…
「…受け取ってくれる?」
「うん…いや、はい…!喜んで受けるよ」
「泣いたり笑ったり…照れたり忙しい奴だな」
クスリと笑う。
だって…目の前の川内はポロポロと泣いているから。
左手の薬指に指輪を添える。
「へぇ…これが……提督との愛の繋がりなんだね?」
「…その先もいい?」
一瞬固まった川内がボッ!と顔を赤くする。
本当に忙しい奴だな…。
「へぁ!?おぅっ!?よ、よよよよよーし!バッチこい!」
「どんな気合の入れ方?!」
顔を近づける…。
「まま待って!……お願い」
「ん?」
「手を握って………この瞬間も…あなたを感じていたいから」
「ん」
川内の手を握る…。
微かに震える手は……ぎゅっと強く俺の手を握った。
キスをすると…その手の震えは止まって…
また、ポロポロと涙をながす川内が居た。
「う、嬉しいなあ…」
「だから…ずっとそばにいてね?」
「約束するよ」
「私もそばに居るから」
「愛してるよ…提督」
「俺も愛してるよ」
「おはよう御座います。誇らしきご主じ……」
固まるシリアス。
「シリアス?どうしましー…」
「もう少しだけお寝坊をさせてあげましょう……」
そっと外へ出てドアを静かに閉める。
「そうですね……羨ましい」
そこには肩を寄せ合い寝息を立てる2人が幸せそうに眠っていたとか…。
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今回は川内の少し甘めのお話でした!
割と素直に可愛い感じになったかと……
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