提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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鎮守府への帰り道です

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20話 提督 鎮守府ニ帰還スル

……アレが普通じゃなかったんだ。

当たり前のように思っていた…だから…。

 

 

 

ブクブクブクブク

「キャーー!!提督が沈んでしまうよおおおお」

 

当たり前の話だよね!人が海の上に立てないなんて!

謎の力がアレでなんやかんやで…実は俺もよくわからないけど。

「うわっ!俺海の上に立ってる!俺って何かに目覚めたの!?」

って思ってたくらいだし。

 

このまま帰れるな!とか思ってさ…

皆に帰ろうと言い、振り返り一歩進んだ瞬間から俺は海の上に立つ事なくゆっくりと沈んでいったのだ。

 

「……」

 

「まあまあ…そう気を落とさずに…ね?」

 

大和の艤装に乗せてもらっている俺だ…。

 

気を落とす?違う!恥ずかしいんだよおおお!

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かが言った…

「そーいえば記憶を取り戻してからさ言うのはアレだけどあの指輪はどうなったの?何人かケッコンカッコカリしてるからライバル減ったと思うんだよね」

 

 

「あっ…」

 

「提督!今回!この長門の撃墜スコアを見てほしい」

「私も頑張ったよー!?」

 

やべえ…

誰だ地雷をセットしたバカは!

「夕立もがんばったっぽい!」

 

 

大和もチラチラとこっちを見ている。

 

…あー……

「すまん…その 金剛に渡したら…消えたんだ…その、何だ…金剛とはすでにケッコンカッコカリしてたからな…それが理由だろう」

 

 

「見損ないました…」

 

「まてまて!!艤装を傾けるな!大和!話せばわかる!大海原に提督を放り出してはいけない!元帥に色々きいてみるからあ!!!」

 

ハハハと皆が笑う。一部は目は笑ってないが…。

疲れたよぉ…。

 

 

 

 

そして、ぽつりと誰かが言った。

 

「ねぇ…提督は元の世界に帰っちゃうの?」

 

皆の表情が一気に凍りつく。

きっと誰もが考えた事だろう、でも言葉に出さなかっただけだ。

そうだ俺はそもそもプレイヤー(我慢の向こう側)なのだから。

 

「帰っちゃうの?」

「司令官がそれを望むなら」

「せっかく会えたのにそんなの嫌すぎます…」

「ホンマ…嫌やわ…」

 

 

「帰らんぞ?てか帰れんぞ?」

 

 

「「「「えっ?」」」」

 

「俺は向こうの世界で死んだからなあ…帰る場所なんかないんだよね」

ケラケラと笑いながら言う。

 

提督は向こうの世界で何があって、どうしてこの世界に来たのかを語ってくれた。

 

「〜と言うわけだ… すまんな。湿っぽくて」

 

「…司令官!向こうの世界に行き全てを薙ぎ払う許可を!許せない!司令官をそんな目に合わせた世界なぞ!滅べばいい!!」

 

そんなことをしたらこの世界も滅ぶぞ…多分。

 

 

 

 

 

「ということは、もしかしてその先輩さんもこちらの世界にきてたりしてーっぽい??」

 

 

あ… 確かに…考えたことがなかった。

でも、彼女も艦これをプレイしていたから…もしかしたら…。

 

 

「提督?いいえ、あなた?私達の前で他の女の子のことを考えるのはよろしくありませんよ?」

 

「わかってるって!俺にはお前らがいるからな!

ただ会って上司は殴っといた!と言いたいだけだ 会えたらな 」

 

 

 

「で?誰に指輪を渡すのですか?」

ラウンド トゥー ファイッ!!

 

 

「まあまあ 落ち着くネー!ダーリンもお疲れヨー? 」

ナイス!金剛!やっぱりお前は助け舟を出してくれるんだな!!

 

「あなたは余裕ですよねえ…??ケッコンカッコカリしてるから?」

 

「私は索敵してきマース!!!!」

やはり泥舟だった…。

 

 

ケッコンカッコカリ

金剛、鳳翔、吹雪、加賀、時雨、榛名、龍田、武蔵、58、が今のところ 結んでいるケッコンカッコカリである

 

他の艦娘もとなる…あれ?こっちでは指輪はおいくらなの?

お高いんでしょうー?

 

ふええ お小遣いなくなっちゃうよぉ…

 

 

「はっ!!そうか! 提督!提督の手を煩わせるまでもない!このまま大本営に行き指輪を強だ…貰えばいいだけではないか!」

 

「確かに…」

 

確かにじゃねえよ!? 強奪と言いかけたな?

テロだからね?それ

 

 

 

 

 

 

 

平和な海路の旅も終わり 鎮守府に帰ってきた

数時間ぶりなのになんかすごく懐かしい

 

 

「お帰りなさい…提督!」

「うわぁあん! でーどぐぅ!!いぎででよがったあ」

 

2人とも大破した状態で瓦礫の中から助けられたらしい

 

2人こそ無事でよかった

 

間宮達も出てきて帰還を喜んでくれた

 

 

 

「なあ皆…」

こんな俺を提督として認めてくれてありがとう

支えてくれてありがとう

辛い思いをさせてごめん

好きと言ってくれて…ありがとう

生き残ってくれてありがとう

 

 

自然と涙が出た 恥ずかしいとか思える余裕もないくらい涙が止まらなかった 死ぬ事より失ってしまうかもしれないのが怖かった

皆で帰れたのが嬉しかった

自分を認めてくれる人が、好きで居てくれることが居ることがこんなにも幸せだったんだと改めて気付いた

 

 

「提督もギャグ以外で泣けるんですね」

 

「茶化したらダメよ!」

「でも、そんなあなただから私たちはついて行くんだ」

「というか離さないよ」

「いまさら帰るって言っても、ハンモックで縛りつけてでも帰さない!」

 

ありがとうな皆…

 

 

 

「そうだ 皆で写真を撮ろう…ここに集まってくれ!」

皆で居た証を残したいんだ

 

 

 

ぞろぞろと艦娘が集まる

 

「撮りますよー!はい!タイマー起動!!」と青葉 

 

「ダーーーリン!ダーリンの隣はワタシヨー!!」

「譲れま!!」 「私だって!」

 

「おい!ヤメロ!こんな時くらい…っ!」

パシャリ

 

「ああああ!!!」

 

 

 

 

 

「ふう、ここでよし…と」

写真を額縁に入れて執務室と食堂とに飾る

希望があった艦娘にも渡した

 

写真の出来はお察しである

 

しかしどこかで見たような写真だなあ…どこだっけ?

夢だったかな

 

まあいいか!!

 

 

写真の中にはボロボロの提督に抱き付くボロボロの笑顔と泣き顔の混じった艦娘がボロボロの鎮守府を背景に 写っていた

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