提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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210話 川内と1日夫婦 ②

時間は有限であり、殊更…好きな時間というのは彗星の如く過ぎてゆくものである。

 

「…出掛ける?」

 

「ずっとこうしていたいけど…勿体ないよね!」

 

 

 

 

門前に集まる。

私服姿の川内は珍しい気もする。

といってもいつもと雰囲気はそんなに変わらない。

 

 

「「「「いってらっしゃーい!」」」」

 

 

 

現状が現状なので行先は小々波市。

復興中の街巡りである。

 

 

「…夫婦になったんだよね?指輪も貰ってるし…」

 

「うん、そーだよ?」

 

「あのね?…その…手繋いでも良い?」

 

「もちろん!」

 

ぎゅっと恋人繋ぎと言うものをやってみる。

そんで…腕を組んで…。

 

ちらっと彼を見上げてみる。

 

 

この流れは…以前、聖書(男をオトス100の方法〜これで無理なら諦めろ〜)で身に付けたスキルである。

 

上目遣いの威力を喰らうが良いッ!!

 

 

 

「ん?どした?」

「なんか…小動物みたいで可愛いな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダメだ…

こっちが恥ずかしかった…。

 

 

 

 

 

 

 

提督の他の子のデートは大体が買い物とかスイーツとか。

まあ…今は中々外に出られないけど…

私も髪飾りとか欲しいって言ったら買ってくれるかなあ?

 

提督が選んでくれたりするかなあ?

 

 

 

 

 

 

「あー!神崎君!ちょっといいかい?!」

 

「!?…え、ええ!」

 

「実は……ごにょごにょ」

 

「えぇ…本当ですか…ごにょごにょ」

 

 

 

私を置き去りにしておじさんとお喋りするなんて…。

 

 

 

 

ん?

何か受け取った?

 

 

「何貰ったのー?」

 

「ん?何でもないぞ?」

あからさまに焦ってますねぇ…?

おや?小箱だったねえ?

 

私といる時に他の女の子へのプレゼントなんて…感心しませんねえ!

 

 

「それっ!!」

 

隙を見てその小箱を奪い取る。

 

 

「あっ!やめろ!川内ッ!!」

 

 

「ダメだよッ!!私とデート中に他の子へのプレゼントを買っちゃ…」

 

「…う…それはだな…」

 

「そんな酷い人は許さないよ!」

と、言いながら小箱を開ける。

いいじゃんね?これくらい…

 

 

 

「やめろって川内…それは」

 

 

 

 

 

 

 

むすっとした川内が箱を開けるー…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川内へ

と書かれたメッセージカードと髪飾りだった。

 

髪飾りはきっと崩落に巻き込まれたせいか傷が入っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「あ……え?」

 

 

 

 

 

「……傷ものになっちゃったからさ……持って帰ろうと思ったんだよ…」

 

 

 

 

 

 

 

「な、何で…」

 

 

 

 

「…初挑戦だったんだよ…そういう銀細工って奴は…」

 

 

「え」

 

 

「……な、なんで?」

 

 

「前にいいなぁとか言ってたからさ…何か…料理頑張るお前を見てたら……俺も何か作ろうかなって思ってさ」

「でも…ごめん。傷入ったからまた作るよ」

 

 

 

 

 

 

「次はもっと上手に…「嫌だ」

 

 

川内がその箱をぎゅっと胸の前で握りしめている。

 

「わ、私はこれが良い…これが良いの」

 

「何でだよ…失敗し「そんなの関係ないッ」

 

「あなたが一生懸命作ってくれたものは…コレなんだよ…」

 

「ごめんなさい…そうとは知らずに…ヤキモチ妬いてこんなことして…」

 

「川内…」

 

 

 

「あなたが何と言おうと私はこれがいいの」

 

 

「私の料理と同じだよッ」

「提督の…愛情も気持ちもたっぷり篭ったこの髪飾りがいいの」

 

 

 

「…わかった。こう言う形になってごめんな…」

 

「ううん…」

川内は髪飾りをつけてニコリと笑う。

 

「どう?」

 

 

「うん、似合ってる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りの船で

「……提督?」

 

 

「ん?」

 

 

 

 

「ありがとう…本当に…幸せ」

 

「本当?良かった」

 

 

 

 

 

 

「あのね…えと」

 

 

「大好き……いや…愛してるよ!!」

 

 

「夜戦より?」

 

「うん、夜戦よりあなたを愛してるよ!」

 

飛びかかって抱き着く。

「……して?」

 

 

「…ん」

 

 

 

 

 

「……キス…好きかも…」

 

「やめい、照れる」

 

 

「え!?恥ずかしいの!?」

「うわー!提督顔赤いよー!」

 

「お、お前もだろー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「夜戦!」

 

「やるか?夜戦」

 

 

夜はひたすら夜戦(ゲーム)した。

 

眠さが……Zzz

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜警中に敵と遭遇した川内。

 

マフラーで鼻まで隠れた彼女は宛ら忍者のよう。

 

ズドンズドンとこちらへと砲撃が繰り出される。

ヒラリと避ける。

 

 

「チィ!」

照明弾…を敵が放つ。

 

 

 

「姉さん!!」

 

 

「大丈夫!!」

川内は光から闇へと…溶け込む。

 

 

 

「ナ!?」

闇からぬるりと現れる川内

 

「ほいさ!!」

敵の腹を撃ち抜く。

 

 

「ギイイ!!」

ズドン!!

 

 

敵の砲撃をいとも容易く躱しながら攻撃をする。

 

「それっ!」

投げた魚雷は見事に敵に命中する。

 

「姉さん…魚雷は投げるものでは……」

 

 

「いいのいいのー!勝ったんだしー!」

 

「もう…姉さんたら…」

 

 

 

ニコリと笑う川内の髪には…きらりと光る髪飾りが…

 

 

「姉さん?自慢ですか?髪飾り」

 

「良いなー…」

 

 

「神通も妙高も…ヤキモチはダメだよー!」

「んー?那智も欲しそうだなーー?」

 

 

「う、うるさい!」

 

「那智も神通も妙高も提督大好きだもんねー!!」

 

 

 

ケラケラと笑い回る集団が夜の海にいたとか…

 

 

 




川内…
お前ってやつは……




さて
ニンジャ…
シンカイスレイヤーのセン=ダイサンではありませんけれども
こーいう川内もありかなあと…




川内可愛いやん!ってなって貰えたなら幸いです!




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