提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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211話 再会の… ①

人には踏み込んではならない領分がある。

 

土足でそこに踏み入る場合は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前には来客が居る。

 

男女の大人だ。

 

 

2人は言う。

 

 

「やっと会えたね…救」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松田の親父からお前に会いたいと言う人がいると言う話は聞いていた。

 

誰だろう?そんな人居るのか?

またテロか?と思いながら仕事を進める。

 

 

 

 

シリアスがニコニコと俺に言う。

 

「誇らしきご主人様…ご両親がお見えになられております」

 

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

桜大鳳やベルファスト…麗ちゃんに迅鯨も同じ反応をした。

 

 

 

桜オイゲン、桜ビスマルクは

「へぇ…良かったじゃない」

と言った歓迎ムードな感じ。

 

 

 

 

 

 

「…いや、俺両親居ないんだけど……死んでて」

 

 

シリアスを含めてニコニコムードの3人は一気に固まった。

 

 

 

両親を名乗る者なので既に通してしまったらしい。

事情を知らないシリアスは涙目で謝ってきた。

 

 

 

「も、申し訳ありません…誇らしきご主人様。ご両親との事で…ご主人様のお姿を見て頂きたく…お通ししてしまいました…」

 

 

「んにゃ…大丈夫だよ、ありがとうなシリアス」

 

 

「…救君…大丈夫?」

麗ちゃんや迅鯨…秋姉さんは言う。

 

 

「もしかしたら…転生してきたのかもよ?秋姉さんみたいに!」

救がニヤリと期待混じりに言う。

 

そして、シリアスの頭をポンポンと叩いてから応接室へと行く。

 

 

 

 

 

自分も秋姉さんも…転生して来た類の人物だ。

やっと…しっかりと会えるんだ…。

 

少し嬉しくて…早る気持ちを抑えながらドアを開く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉ…救か…」

男の方が言う。

 

「救…なのね?」

女の方が言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「えと…お父さん…お母さん……ですか?」

 

「そうだよ」

 

 

 

嬉しかった。

前に狭間の世界であった時とは姿は違うけど…

嬉しかった。

 

 

 

ベルファストか紅茶を出してくれて飲みながら話をする。

 

 

 

「…会えないと思ってた」

 

「ああ…」

 

 

「…よく俺ってわかったね」

 

「家族だからね」

 

 

 

 

 

 

 

「いつ…こっちに来たの?」

 

 

 

「…ん……最近だな」

 

「そうなの…探したわ…やっと会えた」

「立派になって…」

 

よしよし…と母親の方に頭を撫でられる…。

何とも言えない気持ちになる。

 

 

 

「ここを案内してくれないか?お前が働いてるところを見たい」

 

 

「わかった!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「救君…どうだった?」

迅鯨と麗ちゃん達が聞いてくる。

 

 

「本物みたい!最近こっちに来たらしいよ!ここを案内してほしいらしいから…案内するよ!」

 

「そう…」

 

 

 

 

 

 

 

…私、迅鯨は以前に彼の両親の魂を呼んで利用した。

 

彼を…戦いの世界から遠くに行かせたかったから…。

 

そこに負い目を感じてるし、申し訳ないとも思う…。

 

 

 

 

でも…会いに来てくれたなら…救君にとっても喜ばしい事よね。

 

 

 

 

 

彼は嬉しそうに2人を案内していた。

 

私達にも大切な仲間で家族で…嫁だとも話してくれた。

 

 

ニコニコと2人は話を聞いていた。

 

 

 

「ここが…俺の部屋で……」

 

「ここが執務室で…」

 

「ここが…食堂!なんか食べてく?」

 

 

 

 

「にしても…救…女の子に囲まれて幸せだろ?」

 

「幸せだよ…皆本当にいい子だから」

 

「…そうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで救…私達と一緒に暮らす気はない?」

 

 

 

母親が俺にそう言った。

 

「え…俺には皆が居るから……」

と、詰まる救。

 

 

「俺達もこっちに来て浅いから色々と不安なんだよ」

と、父親が言う。

 

 

「…うーーん…でもなあ……うーん」

 

「救が居てくれると安心なんだけどなあ…」

 

「仕事もまだ決まってないし…」

 

 

 

「あー…そうだよねえ…。仕送りとかじゃダメかなあ?」

 

 

「…仕送り……いいのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「提督…せっかくなんで…ご両親と暮らした方が…」

皆は言う。

 

「…でも…お前達……」

 

と、救は言う。

 

「…今まで出来なかった事…甘えたりとか…親孝行とかできるチャンスですよ」

「寂しいですけど…ここで会えますから」

 

と言う。

 

 

 

 

 

 

「………皆…」

 

 

 

 

「好かれてるんだな…救は…」

 

「そうね…うん。救がさっき言ってくれたように…仕送りしてくれるのでも…いいのよ?皆さん…離れるのが寂しそうだし…」

 

 

「そ、そう?…なら…うん。俺も皆から離れるのは寂しいから…仕送りにするね!会いに行く時に渡すよ」

 

 

「ごめんね…」

 

「ううん…いくらくらい送ればいいかなあ…」

 

 

「そうねえ…」

「お前の給金はいくらなんだ?」

 

「いつもなら…〜〜くらいかなあ」

と、額を言う救。

 

 

 

「貰ってるなあ」

 

「なら…**万くらいでどう?」

 

 

 

「う…。厳しいけど…2人の為なら頑張るよ!」

 

「ありがとうね救」

 

 

 

確かにその額は苦しいと思う。

でも…それでも力になりたくてOKを出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前達は……誰ですか…」

 

そこには桜赤城と桜大鳳が凄い剣幕で立っていた。

 






少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです。


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