提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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223話 私だよ!!

       〜第二ラウンド〜

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイドルたるものどんな時でも…笑顔でなくっちゃね⭐︎」

ふふん!と桜サンディエゴが高らかに言う。

 

 

「那珂ちゃん、負ける気がしないよッ!」

負けじと那珂ちゃんが言い返す。

 

 

 

 

 

 

ほう…?

なら…これをどうぞ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、比叡カレー(限定復刻版)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すんませんでした」

 

マッハ土下座が決まったぁぁぁぁぁ!

しかぁし!!めっちゃ笑顔じゃねえ!あれは本気の顔だッ!!

 

ガタガタ震えてやがるッ!!

 

 

 

「え?!ちょっ…どうしたの?!那珂ちゃん?辛いの苦手なの?!ねえ!?マジで震えてない!?」

 

違うんだよ…桜サンディエゴ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え?何これ?カレーなの?」

 

「カレーDEATH」

 

「あれ?ですが違うデスに聞こえましたけど…」

 

 

「食え」

 

 

「え?あの…えと」

 

 

「食え」

 

 

 

 

 

 

「え……えへへへあ、ああアイドルだもん…これくらい」

ドサリ…

はい、桜サンディエゴちゃんダウン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひっ…!?」

んでその姿を見た那珂ちゃんがメンタルブレイクで倒れる。

 

起きがけにカレーを食べさせたところ…やはりダウン…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、戦闘不能が2人でした。

ドローですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひどく無いですか!?」

ぶー垂れる比叡。

 

 

 

 

「私の勝ちですね!!!」

勝者…赤城、金剛

気合いで乗り切る奴ら。

 

 

 

ガクリと倒れ込む金剛

「ヒエー!?お姉様ッ!!」

 

「比叡…妹を守るのは…オネーちゃんの…役目よー…」

 

 

おい、どっかで聞いたぞ?!そのセリフ!

 

 

 

 

「お姉様……比叡は嬉し……あれ?お姉様?息してないッ!?」

「お姉様ッー?お姉様ぁぁぁぁあああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       〜第三ラウンド〜

 

「…あ……あい…どるたるもの…料理ができないと……ミ⭐︎」

 

 

「……まか…せ…て…よお」

 

 

 

何が彼女達をそうさせるのか?

息も絶え絶えの満身創痍で這い上がる2人。

料理が原因で半日以上ダウンしてたのに…その上で料理対決とは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

して…

 

もし…もしだ。

この目の前の物体Xを料理と呼称するなら…俺は真の料理を求めて修行に行こう。

もし、これが兵器と呼称できるなら…直ちに何かしらの条約で禁止にするべきだ。

 

 

 

なぜかって?

 

 

 

 

 

料理で鍋が溶けるなんて見た事ねえからだよ…。

 

 

 

 

 

特殊金属製のお玉でお皿に盛ったんだが…

ジュワァァァア!!

って音立てながら皿と机と地面が溶け落ちてゆく様は…いとおかし。

 

いや…洒落にならんけど。

 

 

 

 

 

2人とも目を逸らしてるし…

 

 

桜サンディエゴに至っては…。

 

「馬鹿には見えない…料理です…」

とか言ってるし。

 

まあ…害がないだけこっちのがマシだろうけど…

すげえよな!

料理対決で空気が勝つなんて…あってはならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましてや審査員が俺となると…。

100000000歩くらい譲って桜サンディエゴのを食べたとして…それは最早おままごとの領域であるし…。

那珂ちゃんのにいたっては…死ぬ未来しか見えない。

かくなる上はドロー……?

 

「ご主人様…」

桜ベルファストが語りかけてくる。

なんて優しい表情だ…

 

「骨は拾いますね」

「いや…溶けそうですね…」

 

「おい」

 

 

 

 

「誇らしきご主人様…」

「私がおつぎしますね?」

 

やめろ!

お前のドジっ子属性は今回は洒落にならんッ!!

 

「そして私も一緒に食べます…!!」

 

「…桜シリアス……」

 

がっくがく小刻みに震えても笑顔だけは崩さない彼女こそ、本物のアイドルになれるんじゃないか?なんて思った。

 

「食べないから大丈夫だよ…」

 

 

 

 

 

 

 

その後の対決も対決(笑)だったので割愛。

 

今は2人は清掃中。

ローション障害物競走とかやりやがったから大変な事になったわ…

 

 

 

「ただでさえお金に困るのに要らん経費を使うなッ!!」

なんて大淀がこの世では見られないであろう表情で2人をアイアンクローしていた。

頭からあんな音するんだね…いや、本当に…

 

 

 

 

 

 

「うう…私がセンター…なのに」

 

「私も…」

 

 

 

「そんなに気張る必要あるか?」

 

「「え??」」

 

「2人が明るいと皆が楽しいんだ。どっちがセンターだとか、誰が1番だとかは必要ないだろ?」

「俺にとったら2人とも大切な人だし…街のみんなもお前達を応援して、ファンもいるわけなんだからさ」

 

 

なんて少し良い言葉で終わらせる。

少し無理矢理だけど…本心だし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………こうなるとは思っていた」

 

目の前には那珂ちゃん達をはじめ沢山の娘達が…

 

 

 

「「「「正妻ポジ(センター)だけは譲れません」」」」

 

 

 

この日だけは海に沈みたいと思った。

 

 




アイドルって何だっけ?

那珂ちゃんはバラエティアイドル…




少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです!


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