提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
〜第二ラウンド〜
「アイドルたるものどんな時でも…笑顔でなくっちゃね⭐︎」
ふふん!と桜サンディエゴが高らかに言う。
「那珂ちゃん、負ける気がしないよッ!」
負けじと那珂ちゃんが言い返す。
ほう…?
なら…これをどうぞ…
「はい、比叡カレー(限定復刻版)」
「すんませんでした」
マッハ土下座が決まったぁぁぁぁぁ!
しかぁし!!めっちゃ笑顔じゃねえ!あれは本気の顔だッ!!
ガタガタ震えてやがるッ!!
「え?!ちょっ…どうしたの?!那珂ちゃん?辛いの苦手なの?!ねえ!?マジで震えてない!?」
違うんだよ…桜サンディエゴ…。
「…え?何これ?カレーなの?」
「カレーDEATH」
「あれ?ですが違うデスに聞こえましたけど…」
「食え」
「え?あの…えと」
「食え」
「え……えへへへあ、ああアイドルだもん…これくらい」
ドサリ…
はい、桜サンディエゴちゃんダウン。
「ひっ…!?」
んでその姿を見た那珂ちゃんがメンタルブレイクで倒れる。
起きがけにカレーを食べさせたところ…やはりダウン…。
はい、戦闘不能が2人でした。
ドローですね。
「ひどく無いですか!?」
ぶー垂れる比叡。
「私の勝ちですね!!!」
勝者…赤城、金剛
気合いで乗り切る奴ら。
ガクリと倒れ込む金剛
「ヒエー!?お姉様ッ!!」
「比叡…妹を守るのは…オネーちゃんの…役目よー…」
おい、どっかで聞いたぞ?!そのセリフ!
「お姉様……比叡は嬉し……あれ?お姉様?息してないッ!?」
「お姉様ッー?お姉様ぁぁぁぁあああ!!!」
〜第三ラウンド〜
「…あ……あい…どるたるもの…料理ができないと……ミ⭐︎」
「……まか…せ…て…よお」
何が彼女達をそうさせるのか?
息も絶え絶えの満身創痍で這い上がる2人。
料理が原因で半日以上ダウンしてたのに…その上で料理対決とは…
して…
もし…もしだ。
この目の前の物体Xを料理と呼称するなら…俺は真の料理を求めて修行に行こう。
もし、これが兵器と呼称できるなら…直ちに何かしらの条約で禁止にするべきだ。
なぜかって?
料理で鍋が溶けるなんて見た事ねえからだよ…。
特殊金属製のお玉でお皿に盛ったんだが…
ジュワァァァア!!
って音立てながら皿と机と地面が溶け落ちてゆく様は…いとおかし。
いや…洒落にならんけど。
2人とも目を逸らしてるし…
桜サンディエゴに至っては…。
「馬鹿には見えない…料理です…」
とか言ってるし。
まあ…害がないだけこっちのがマシだろうけど…
すげえよな!
料理対決で空気が勝つなんて…あってはならない。
ましてや審査員が俺となると…。
100000000歩くらい譲って桜サンディエゴのを食べたとして…それは最早おままごとの領域であるし…。
那珂ちゃんのにいたっては…死ぬ未来しか見えない。
かくなる上はドロー……?
「ご主人様…」
桜ベルファストが語りかけてくる。
なんて優しい表情だ…
「骨は拾いますね」
「いや…溶けそうですね…」
「おい」
「誇らしきご主人様…」
「私がおつぎしますね?」
やめろ!
お前のドジっ子属性は今回は洒落にならんッ!!
「そして私も一緒に食べます…!!」
「…桜シリアス……」
がっくがく小刻みに震えても笑顔だけは崩さない彼女こそ、本物のアイドルになれるんじゃないか?なんて思った。
「食べないから大丈夫だよ…」
その後の対決も対決(笑)だったので割愛。
今は2人は清掃中。
ローション障害物競走とかやりやがったから大変な事になったわ…
「ただでさえお金に困るのに要らん経費を使うなッ!!」
なんて大淀がこの世では見られないであろう表情で2人をアイアンクローしていた。
頭からあんな音するんだね…いや、本当に…
「うう…私がセンター…なのに」
「私も…」
「そんなに気張る必要あるか?」
「「え??」」
「2人が明るいと皆が楽しいんだ。どっちがセンターだとか、誰が1番だとかは必要ないだろ?」
「俺にとったら2人とも大切な人だし…街のみんなもお前達を応援して、ファンもいるわけなんだからさ」
なんて少し良い言葉で終わらせる。
少し無理矢理だけど…本心だし。
「………こうなるとは思っていた」
目の前には那珂ちゃん達をはじめ沢山の娘達が…
「「「「
この日だけは海に沈みたいと思った。
アイドルって何だっけ?
那珂ちゃんはバラエティアイドル…
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