提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
2話目なんだぜ!!
まだって方は…228話も見てほしいぜ…
ハッピーハロウィン!
とりっくおあとりーと!!
飴ちゃんならぬ投稿…。
「…何で私は生きて…」
わからなかった。
だが、一つ言えるのは近くに…真希が居て、その主砲の向きの先は私だと言うこと。
『ナンデ…ワタシタチハ?…』
『ヤツヲカバッタ?…』
『…マモルンダ』
『……マモレ…』
そう思ったから…。
何とも言えない感情。
奴だけは死なせてはならない…と体が勝手に動いてしまった。
2人して轟沈寸前になる程に…
何故だ?
彼女達からパラパラと何かが剥がれ落ちていた。
体が崩れている。
彼女を庇ったから。
たくさんの仲間を屠ったあの女を許すな。
あの邪悪を許すな。
傷付く仲間をも掻き分けて彼女達は宮川を目指す。
いや……
違う…。
ワタシタチハ…。
「何で生きてンのか分かンないけど…邪魔なのよ…麗…アンタ達はッ!!!山城!やってしまえ!!」
山城の砲撃が麗に向かう。
武蔵が踏ん張るが…これは躱せないー…
ソウダ…
バチィッ!!!!!
何かが山城の砲撃を弾いた。
ズドォォン!!!
「がっ!!?」
何かが山城を蹴り飛ばした。
「…山城!!…チッ…まだ戦艦クラスを隠してたか!!」
麗と武蔵は驚く。
周りに戦艦クラスなぞいない。
もやから現れた艦娘を見る。
『………』
「ただいまなのです」
「はらしょー」
「…!…ッ!!!…!!!!!」
麗は目を疑った。
『ナニヲボーットヤッテル!!』
『シンデシマウゾ!!!』
目の前に居たのは駆逐艦棲姫と棲鬼だった。
「あなた達…?」
幻……
私が見たのは…幻……?
『ッ!頭ガ…』
『ココガザワツク…』
心臓あたりを抑える棲鬼。
あの提督を見た時から頭が痛くなった。
何だろう?
思わず飛びついた。
何でだろう?
痛いんだ。
とても…とても…
ココロガイタインダ。
ココロ…?って何?
『思いやる気持ちが…あなた……はあるから。で…あるじゃない。だからあなた達は……と同じだよ』
『あなた達は自分達…引き金を……ことも…引かないこともできるんだから』
宮川が憎いのは…
…※を泣かせたから。
「何だよ…深海棲艦が味方…?はン!やっぱり皆の敵じゃない!」
例えガクガクに震えながらでも…
例えふらふらになりながらでも…
例え姿を変えようとも彼女達には守りたいものがあった。
思ってしまった。
悔しい…
帰りたい…と。
少なからず思ってしまった。
憎い…と。
そのマイナスの感情は彼女達を海の魔物に変えてしまう。
帰りたい
憎い
帰りたい
憎い
憎い帰りたい憎い帰りたい憎い帰りたい憎い帰りたい憎い帰りたい憎い帰りたい憎い帰りたい憎い帰りたい憎い帰りたい…
寒い…
何が憎いのか?
どこへ帰りたいのか?
どうすれば寒くなくなるのか?
頭の片隅にあったのは…
何かはわからないが…温かい記憶。
それは………
「違うわよッ!!」
海に浮かぶ破片に飛び移った麗は彼女達を抱き締めながら言う。
「この子達は…」
2人の体のヒビがどんどん大きくなる。
「私のかけがえのない家族なのッ」
「ハァ!?意味不明なんですけど!」
「てか敵が家族だって言うンなら…尚更極刑処分っしょ!!」
家族…
知らない…言葉。
冷たい海の中で憎しみを抱いて生まれた私達。
いや
忘れていただけなんだ。
ハッとした彼女が言う。
『……アリガトウ…』
『テートクサン…レイチャン』
「…ッ!やっぱり!!」
ニコリと笑った2人の体が崩れて……消えた。
彼女はぎゅっと…その光を両の手に掴んで握りしめた。
「え?は?意味わかんない…マジでわかんない…!」
「アハハハハ!何よ!消えたじゃないッ!!何?アンタの家族とやらは…限界超えて死んじゃったわよおー!!」
「……」
彼女は涙を拭う。
拭って武蔵の艤装に立ち上がる。
「アンタこそバカよ……私には分かる…心の底から通じ合った私達だからわかる」
「はァ?あのバケモン共がオマエの家族だってェ?」
「あァ…逃げン時に沈んだ2人ってかァ?数は合うわなァ…」
「でもよォ…夢見過ぎなンじゃねえの?」
「死んだ奴は戻って来ねえよ!!」
「いや…戻ってくる」
「何強がり言ってンのよ!!死ぬのが少し延びただけじゃン!今すぐ送ってやンよォ!!」
宮山城が構える。
「あの子達は帰ってくる!!信じてるから!!」
「仲間の帰りを信じてる?!馬鹿じゃねェのか!?」
「もう一度言ってやる!馬鹿女ァ!!死んだ奴は…もう戻らねえンだよォ!!」
「うるさいッ!!」
麗が叫ぶ。
武蔵もリシュリューも皆が麗の方を見た。
真希や桜、静ですら…。
「信じて何が悪い!待って何が悪い?!」
「私は…馬鹿で良いッ!!」
彼女が思い重ねるのは…救の姿。
彼が言った言葉を…今借りよう。
「それが私の進む道なんだぁぁぁあ!」
思わず武蔵はもう一度彼女を見る。圧倒された。
確かに麗は変わった。
前向きに…恐らく彼の影響を受けたのだろう。
だが…今の麗は……眩しくて…何よりも確固たる決意と強さを感じる。
なんだろう
今の麗なら不可能すら可能にしてしまいそうな……そんな…。
そして、まるでそれに呼応するかのように…
ゴロゴロ…
と雷鳴がなる。
「な…何よ」
「いいやあ…山城ォ!ヤレェェ!!!」
宮山城から砲撃が放たれようとした…その時だった。
ズドオオオオオオン!!!!!
宮山城に落雷が直撃した。
「ぎゃぁぁあ!!目がッ」
突然の雷光に目と耳を抑える真希。
「……!!!!」
白目を剥いて倒れ込む宮山城。
「や、山城ッ!?な、何だよッ!?こんな雲一つない空に…」
雲一つない晴れ渡る空に轟く雷鳴。
それは奇跡の雷。
武蔵やリシュリュー達には麗が引き起こしたと思ってしまう程の…
その雷鳴は…本当に意思を持ったように敵を薙ぎ払った。
決して起こることのない奇跡を…彼女達は起こした。
しかし
それは奇跡ではない。
なにが憎いか思い出した。
私達の大切な…大好きな
泣かせたからだッ!!!
だから…ワタシタチハ…私達は…奴から鎮守府を…私達の帰る場所を取り返したいと思ったんだ!!
雷撃の音が原因か…周りが音すら聞こえない中で…
雷鳴の光が原因か…視界すらぼやけてしまう中で…
酷く静かな世界の中でも…彼女にははっきりと聞こえた。
酷く揺らぐ世界の中でも…彼女にははっきりと分かった。
「知らないの?不死鳥は…何度でも甦るんだ」
「……雷鳴と共に…約束を守る為に戻って来たのです!!」
「ただいま…なのです」
「待たせたかな?」
「全然…ッ!!時間通りだよ!2人ともぉ」
涙で滲むその先には…欠けた家族が居た。
彼女達の絆が手繰り寄せた…必然である。
え?
宮川は困惑した。
ぼやけながらでも徐々に視界が戻ってきた。
「オマエ達は…死ンだ筈だろォ…」
違う。
あの2人は……
違うッ!!
この目の前の光景は…
本物だ!!!
「揃ったなぁ…」
リシュリューは言う。
「「指示を…麗ちゃん…」」
2人は言う。
ニヤリと彼女は笑って…真面目な顔で言う。
「…猛武鎮守府!砲雷撃戦用意…ッ!!!」
今の彼女達に…敵うものは居ない。
ハロウィン!
ハロウィン!!
マンソンverあの曲を聞くんだ…
え?ハロウィンネタは?
やりますよ?
時期は過ぎるがなッ!!
麗はどんどんと主人公に近くなってます。
この小説の中では人気キャラではあるのでありがたいのですが(๑╹ω╹๑ )
少しでもええやん…!と思って頂けたなら幸いです。
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