提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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233話 不思議のハロウィン ③ 逃げる提督

「女の子の帽子…?」

「…本当救君て……もう…」

 

「でも…無事でよかった…心配したよ」

ぎゅっと抱き着いてくる麗ちゃん。

 

どうやら熱は引いたらしい。

…彼女達のおかげだろうか?

 

 

 

「………」

俺は帽子を被る。

 

「意外と似合ってるよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やあ!聡明なる読者諸君…私だ…神崎だ。

明日はハロウィンだ…。

毎年毎年この季節になると俺はお菓子を買いだめする。

ハロウィンで配る為だ…。

 

 

 

だが…

 

見てコレ

 

 

隠したお菓子が無いんですけど…

 

まあ…考えられるのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、容疑者しかいねえわ…この鎮守府…。

 

 

 

 

しかしまずい…

 

このままだと…ッ!されてしまう!悪魔的trick(悪戯)

避けねばなるまい!それだけは!

 

特に時……駆逐艦Sや練習艦K達にトリックオアトリート?と聞かれて

「え?お菓子?無いよ!」

なんて言った日にゃあ……

 

『仕方ないなあ…提督は…』

 

『なら悪戯するしかないですねぇ…』

 

 

 

あれ?それはそれで………

 

 

 

 

アカン!

他が控えとる!アカン!生きねば!

全員ラスボスやないか!

 

 

 

 

かと言って専守防衛に勤めてこっちからお菓子をねだりまくっても仕方ない…。

 

 

 

かくなる上は……

隠れるか…。

 

 

 

 

まあ…金剛なら匿ってくれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて甘く考えていた時期が私にもありました。

 

 

 

 

 

「他の女の娘の匂いがするネーー!!!」

 

「具体的には…そう!生まれた時から誓い合って…苦楽を共にした匂いがするヨー!浮気ヨー!」

 

おいマジか!

そこまで分かるんか?!

 

 

 

 

 

「あ…」

 

ん?

どうした金剛?

 

 

 

「ダーリン?」

 

 

「ん?」

 

 

 

「trick?」

比叡が

 

 

「or?」

榛名が

 

 

「treat?」

霧島が

 

 

 

 

 

 

 

 

『trick or treat??』ニタァ…

と、金剛が…

 

本当にニタァという表現が正しいと思う笑み。

 

 

「…なんも無いんだよ…」

 

 

 

 

 

「なら仕方ないデース…」

 

 

 

何を言わんとするか分かったので全力で逃げ出した。

 

 

「「「「待てえええ!!!」」」」

 

「ダーリン!!病み上がりでの無理はイケナイヨー?!」

 

「なら追いかけないで!そっとしておいて!トリックorトリートしないで!!!」

 

 

「ならその帽子は何か説明してくださいー!」

 

 

 

 

 

 

病み上がりにはちとキツい運動になった。

 

 

 

 

 

とは言え?逃げ切るのが俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「緊急打電!緊急打電!!」

 

提督はお菓子を持っていない模様!

 

逃走中なり!!

 

 

 

 

 

PS…女の子からもらった帽子を被ってる模様!尋問の必要あり!

 

 

 

 

 

 

 

 

「PSが本文じゃねえかぁあ!!」

 

 

 

「あ…」

俺の馬鹿ッ!そんな声で叫んだら…

 

 

 

「…指揮官様?聞きたいことがあります」

桜赤城に桜隼鷹…?

後ろには…時雨だとぅぅぅ!?

 

 

 

逃げろおおおお!!!

 

 

 

 

 

 

緊急事態ッ!!

艦娘もKAN-SENも危険度合いが上昇ッ!!

 

頼れるやつは……居ねえ!!

TBちゃんとかもヤベーヤツだし…桜信濃……ならギリいけるか?でも周りの奴がヤベーヤツらだしなあ!

 

 

桜姉か麗ちゃん……

ダメだわ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは執務室の隠し部屋のさらに隠し部屋。

この前作ったんだ。

 

え?都合良いなだって?

じゃないと…安全なところはこの鎮守府はねえんだよ。

 

 

 

 

「か〜むい〜〜ん」

ベキベキと隠し部屋①のドアを斧で破って賊が侵入した。

シャイニングも真っ青間違いなしだ。

 

「ここがあの提督のハウスね」

 

「んー…提督の匂いがするよぉ…」

 

 

 

 

 

 

「………ここが怪しい…」

 

 

時雨が隠し部屋の隠し部屋を見る。

 

 

「……居ない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって…地下営倉。

 

真希、および静が入ってる。

特段処刑等があるわけでは無いが……

一応…形上で入ってもらっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ン?誰だ?」

 

「ぼ、僕達の処分が決まったのですか?」

 

 

「そんな事はどうでもいいから隠れさせて!!」

 

「そ、そんな事!?」

「「あっ…神崎…(さん)」」

 

「ってお前はバカか!?この前まで戦争してた敵の営倉に隠れに来るってどーいう思考回路してンの?!お前ェ!?」

 

「シーーッ!!お願い!本当にお願い!病み上がりで死にそーなの!」

 

 

 

 

 

カツカツと足音が聞こえてくる。

ヤベェ!と奴はアタシらの後ろの奥に隠れやがった。

 

 

 

「ねえ?救君ここに来なかった?」

「あぁ…そうだ奴がここに来なかったか?」

 

 

「ンぁ?何だァ…?………って!?」

 

「ヒッ!?」

 

そこには…仮装ですか?と言いたくなる程の形相のお二人が居たとか。

 

彼女達は思った。

なんて奴らを敵に回したのか…と。

同時に思った…

 

 

 

 

 

生きててよかった…と。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「後ろに居ます」」

 

 

サレンダーした。だって命は惜しいもの…。

 

 

「裏切り者おおおお」なんて声を聞きながら奴らを見送る。

神崎よ…何があったかは知らないが……ふぁいと!

 

え?ハロウィンの?トリック?

……あそこまでやる?普通?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






もうちっとだけ続きまする。

少しでもお楽しみ頂けたら嬉しいです!

感想などありましたらぜひぜひ!よろしくお願いします!
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