提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
お昼ご飯を一緒に作る。
なんだか嬉しい!私は金剛さん達みたいに魅力は…自信ないけど…それでも提督の事が…。
私は比較的早い段階でドロップした艦娘だ。
電と見分けがつきにくく苦労したらしい、それでもちゃんと育ててくれた。
提督は任務や遠征の帰りには、ありがとう!お疲れ様!と声を画面の向こうの私たちに掛けてくれた。
でも提督が居なくなってからは本当に地獄だった…。
痛いのも、辛いのも怖いのも暗いのも嫌だ…。
毎日、ボロボロになるまで使われて…
いっそ沈んでしまおうかと、考えたこともあった。
でも提督がきてからは変わったわ…。
でも…最初は怖かった…この人もそうなるんじゃないかなって…
だから、私は提督を避けた。
「おはよう雷!」
「任務お疲れ様!ありがとうな!」
と話しかけてくれて…頭を撫でてくれて、夜に魘される時はそばにいてくれて……。
提督が拐われた時は本当に怖かった。
いなくなるの?って…。
戦いでも頑張ったけどすぐに中破して… そして私は確かに沈んだ…あの爆撃で。
怖かった…それ以上に提督を守れなかったのが悔しかった。
守りたい!絶対に帰るんだ!って思ったら体が動いていた。
金剛さんの掛け声でもう一度皆で暗闇から飛び出たらそこに提督は立っていた。
良かった… 次こそは負けない!
そう思った…。
きっと今こうやって居られるのは奇跡なんだろう。
「よし雷、包丁はな…こう持ってな」
「火加減はな… これは強すぎるんだ」
「味見してみてくれ」
「…提督」
ジワリと何かが込み上げてくる。
「どうした!?辛かったか!?」
「いいえ!とても幸せなのよ!」
提督と一緒に作ったお味噌汁は涙で少し塩っぱかった。
午後からは街へ出掛けたわ!
相変わらず次は私を!!とか殺伐とした出発だったけど…
「「「「「いってらっしゃい!」」」」」
これだけは変わらなかった。
街はいいわね!色々なものがあって…
でも何故だろう?兄妹にしかみられないのは?
「お嬢ちゃん、お兄ちゃんとお買い物かい?手まで繋いで仲のいい兄妹なんだねえ」
と言われて思わず…
「私はこの人のつ、つつつつ妻です!」
と言ったら何故か憲兵が来たわ
提督は「えっ!?え!?」と今までにみたことのないくらい焦っていたと思う。
ロリコン?とか言うのはダメらしい。
失礼しちゃうわ!!
「この街の憲兵は早いな…さすが…」
ショッピングもたまに皆と来るけど今日は違うの。
何だかドキドキするわ。
「あっ…これ」
可愛い写真立て付きの小物入れだった。
「プレゼントするよ?」
と提督が言ってくれた。
「ダメよ?提督はお金を貯めて指輪を買うのよ?」
と言ったら提督は、ハハ…頑張ると言ってたわ。頑張ってね♡
お花を摘んで戻ってきたらその写真立ては売り切れていた…。
「売り切れちゃった…」
「申し訳ありません。そこに置いてたのが最後の一つだったんです」
と店員さんが言った。
「仕方ないわ!こういうのは運だから、そういうこともあるわ!」
と私は返した。…ーーー欲しかったなあ…。
夕飯は焼肉というものだった。
昔本で見てから行ってみたかったのだが暁が
「服を汚すのはレディではないわ!」
となかなか行けなかったのだ。
じゅー というお肉の焼ける匂い…。
タレとご飯がよく合うって本当だったのね!
「雷、焼けたぞ?」
「ありがとう!ーーって!私も焼くわ!もっと頼って!!」
…
……
焼く練習しときます… お肉は何枚か暗黒面へと堕ちちゃった…。
2人で向かい合ってご飯なんてなかなか無いから、それでも凄く幸せだった。
「今日はありがとうございました!提督!」
寝る前に提督にお礼を言う。
「こちらこそだよ」
「おやすみなさい」
ぎゅっと提督にしがみつく。提督はそっと返してくれる。
色々と思い出して、ぽろぽろと涙が出てくる。
「うっ…ぐすっ…提督ぅ。どこにもいかないで、強くなるから…ぐすっ…私達を……私を1人にしないで」
提督は頭を優しく無言で撫でてくれて…私が寝た後もずっと抱きしめていてくれた。
こんなに気持ちよく寝られたのはいつぶりだろう?ってくらいスッキリ
した目覚めだった。
少し寂しいけど…
そうだわ!昨日教わった朝ごはんを作るわ!
「ん…おはよう雷」
「さあ、あなた朝ごはんが…できたわ!」
歪な卵焼き…具材もあまり上手く大きさが切れなかった味噌汁。
ご飯はうまく炊けたわ!
提督が、ご飯を口に運んで食べる。 ドキドキするわ
提督はニコッとと笑って言った。
「美味しいよ、雷」
嬉しかった。
「当たり前よ!練習したんだから!私も頂くわ!」
やっぱり味噌汁は少し塩っぱかった。
さてもうすぐこの夫婦体験も終わりね
「提督!ありがとうございました!正直夫婦ってのがよく分からないけどすごく幸せだったわ!…指輪まってるね!」
「こちらこそ!指輪か…頑張るよ!そうだ指輪じゃないけどこれ…雷にプレゼントだ」
「コレは?開けるわね」
あの日欲しかった写真立てだった…いつの間に?
「コレ… いいの?」
「ああ!俺からの気持ちだ」
卑怯だよこんなの…。
「提督?」
「うん?」
ありがとう!! チュッ …
と頬に口付けした。
「この続きはケッコンカッコカリしてからね!」
と1番の笑顔で提督に笑いかけた。
「提督はロリコン提督はロリコン提督はロリコン提督はロリコン提督はロリコン提督はロリコン」
青葉さんが居たが提督にアイアンクローを食らっている。
あら!?艦娘って片手で上がるの!?
「雷さん……で でーとの取…材を…」
それでも記者魂は不滅なのね…尊敬しちゃうわ。
「秘密よ! とても幸せだったわ!提督!楽しかったわ!ありがとうございました!」
と部屋を後にした…。
後ろからは青葉の悲鳴が聞こえる気がする。
雷電の、改ニ こないかなあ
(๑╹ω╹๑ )
お気に入り120ありがとうございます(´;ω;`)評価もありがとうございます!
いつの間にか20話し越してました
話分けなかったらもっと少なく済んだのですが…何か分けてしまうんですよね…