提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
巌を再度元帥に据えた海軍であるが…
帝国海軍による損害は大きく、艦娘も大多数が損失された。
軍従事者も同じであり、また軍への不信感も相まって補充はかなり困難を極めた。
それでも待ってくれないのが深海棲艦。
以前よりは海域への侵攻は減ったものの、それでもまだまだ海には脅威が残されている。
そして…
思いとは繋がって行くもので…
恐怖、独裁を敷いて来た林の側近にも当たる残党も確認されており…
まだまだ仕事は多く残りそうだ。
道のりは遠くとも…
それでも前へ進めばきっと
「あーー…明日は…宮川達と面会かー…」
「忙しいのは変わらない…なら軍なんかいっそ無くなれば…」
「やめんか…お前が反乱起こしたら止める奴が居ねえよ…」
「国中でいい加減にしろ!って暴動おきるよ」
「ならしっかりと信頼回復の為に仕事だな」
ため息をつきながら仕事をする救と巌。
なんやかんやで息は合う2人だった。
「大世帯になりましたネー!ダーリン」
「そうだなあ」
「ライバルが増えて…少し不安デース!」
「ちょうどここで声を掛けてくれたところから始まったんデスネ」
「…懐かしいな」
この世界に来て…最初に出会った艦娘が金剛だったな。
暗い顔で…泣いていた君を見たから…
「あの時は抱き締めてくれましたネー!」
「あぁ…」
「その後…私があなたを突き飛ばして…」
「痛かったなあ…」
「う…ごめんなさい…」
しょぼんとする鳳翔。
「あはは〜冗談だって」
「むっ……今でも気にしてるんですからね?」
「その後…僕達のために怒って、それで提督になるって宣言してくれたんだよね」
時雨や夕立が言う。
「演習で私と出会ったんだよね。あの時は…こんなに好きになるって思わなかったなあ…」
と、麗が。
「皆で記憶を取り戻したり…」
「異世界からライバルが現れたり…」
あんなにボロっちかった鎮守府も今では…こんなにも
そう…
色々とあった。
「……帰りたくないですか?」
金剛が言った。
「?」
彼女の手元には…あの髪飾りがあった。
「……ダーリンを元の世界に帰すこともできマース」
そう…彼女達の最後の引っ掛かり…。
死したからこそ‥この世界にやってこれた…
まだ、たくさん出来ることはあっただろう。
こんな戦争の世界でなく、平和な世界で…。
「林サンの言葉に…何も言い返せなかったのも事実デース」
『俺のおかげで貴様らはこんな奇跡を味わえたのだぞ!!」
「だから…ダーリンが…選「俺はずっとここに居るよ」
「…ッ!!」
「でも!」
「帰ったらデートもできないぞ?」
「私達は真面目にッ……」
「…ばか」
救は言った。
「お前達が言ったんだろう?」
「俺だって同じなんだ」
「愛される事がこんなにも温かくて、幸せなものなら」
「傍に居ることが…こんなにも心強くて、嬉しいものなら」
「愛する事が…こんなにも嬉しくて、温かいものなら…」
「この温もりを知ってしまったら…離すことなんて出来ない」
「俺はずっとここに居る。ずっと居てお前達と添え遂げる」
「後悔しませんネー?」
ぽろぽろと涙を零しながら聞いてくる…。
「…当たり前だろう?」
自然と自分からも涙が溢れてくる。
もしかしたら…
いつかは離れないといけない日が来るのでは?と思っていた。
あの日、林は俺も巻き込んで死のうとした。
つまり…愛する人から引き裂こうとしたのだ。
白の世界…精神世界…
あの世とこの世の狭間。
そこだけがチャンスだった。
それだけの力が…俺の手にはあった。
だが、奴は言った。
『ここにはお前が邪魔だ』
と…。
俺は突き返された訳だ。
まあ…何の問題もないのだけれども…
「愛してるから」
「はい…」
「ずっと居るから!!」
「はい!!」
「でも…帰れと言うなら帰ろうかなあ……」
「この…一泊二日ペアチケットは…不要だなあ…」
「「「「「なッ!?」」」」」
「まあ…戻ったら…もっと肉食系で行くかぁ…。合コンとかナンパとか…しまくりますかね!」
「おい…久しぶりにキレちまったよ…」
「何ですか?そのチケット…」
「ナンパ?合コン?」
「両親挨拶も済ませてるのに?」
「ん?コレ?鳳翔とも行った温泉宿のチケット♡」
「…帰らなくていいデース!」
「さっきの涙は?」
「んなもん枯れましたデーース!」
「いいからそれを金剛と行く…と言うデース」
「お?行くか?…なら金ご「待てやッ!!」
ズラリと並ぶメンバー達。
「チッ…!!しっと!!」
マジで悔しがる金剛。
「それは抜け駆けでしょう!?」
「指揮官様?ぜひこの桜赤城を…」
「何を!私です!翔鶴です!」
「提督、いかんよお?浦風…を」
「ご主人様の身の回りのお世話は…メイドの仕事ですので…」
「なら私が行きます!ベルファストさんはメイド教育もありますよね」
何故かバチバチし合う駄目イド達…。
「温泉って何なのですか?行ってみたいのです!」
おま…それは卑怯…だぞ?
「私も行きたいよ!救君!」
「救よ!私も行きたいぞ!提督同士…やはり親睦をこれ以上深めないと…」
「……逃げよっ」
「「「「「「あ"!!!」」」」」」
ケラケラと笑う救。
目を血走らせて追いかけてくる皆。
これで良いんだ。
これからも…今までと同じようにやって行こう。
「みんなぁぁあ!!」
「愛してるぞおおおう!!」
「「「「「「私もですー!」」」」」」
でも…温泉旅行…!
「「「「それは私も連れて行ってください」」」」
久しぶりに楽しい追いかけっこになりそうだ。
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ありがとうございます!
約半年間好き放題書かせていただきました!
艦これ、アズールレーン、ブルーオースを絡めた3部でした!
その世界での戦いと
別の世界の相手との戦いと
人と人との戦いの流れでした。
想い続けることが
手を伸ばし続ける事がある意味の主軸だったので…
幾度となく、艦娘達は"そこ"に辿り着きました。
主人公も最後に色んな条件が重なった結果辿り着いた…と言う感じでした。
ここがゴールのつもりでした。
でもまだ夫婦話とか書きたいんですよね(๑╹ω╹๑ )
まだ書きますけどね!
日常や馬鹿話やケッコン夫婦話!
時々はシリアスも…
末永くこれからもよろしくお願いします。
少しでも…お楽しみ頂けたなら幸いです!!
感想などお待ちしています!!
ぜひ!ぜひ!!よろしくお願いします!