提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
「
「んんん?ルビがおかしくない?」
「なんとなくだよ〜。でもまあ…私達…け…け、ケッコンしてるし?」
今日は猛武鎮守府に来ています。
特に何か用事がある…訳でもなくだけどね。
「お…
「ん?武蔵さん?ルビおかしくない?」
「そうか?」
「…神崎提督よ……」
「麗は前回のアレで更にお前に惚れなおしたとか言ってたぞ…」
「本当にゾッコンなんだからな?泣かせるなよ?」
「今日だって物凄いはしゃぎようでな?」
「そっちから連絡を貰った時なんか…」
『ねえ麗ちゃん。今度の土曜日そっちに遊びに行っていい?』
『…え?!どうしたの?!急に。う、嬉しいけど』
『何か君に会いたくて』
『………』
おい!?麗!?どうした?!
気絶してる…だと!?
攻撃か!?敵襲か!?
え?何?神崎提督からの電話?
奴は…超能力者なのか?
どんな言葉を掛けたら立ったまま気絶させられるんだ!?!?
「…あの後に大掃除と近海掃討作戦やったんだぞ」
「万一にでも怪我させたら大変だーって…」
「どうりで何にも遭わなかった訳か…ごめん…」
「まあ…神崎提督と居る時の麗は本当に幸せそうなんだ…だから今日は側にいてやってくれ」
「どうせ泊まりなんだろ?」
「え?」
「え?」
「麗は泊まりだと思ってるぞ」
「おおぅ…!?」
「で?やることはやったの?2人とも…」
「まだ!!」
ぐっと親指を立ててくる武蔵。
やめんかい。
「えへへ…さっそく案内するね?」
ピトリと隣に引っ付いてくる麗。
「幸せだな〜」なんて言っちゃって。
「…」
麗ちゃんとは毎日会える訳ではない。
そこそこ離れてるから…
そして何より、麗が相当に俺の事を好きなのを皆が知ってる。
人という括りなら麗ちゃんに勝てる奴は居ないって認めてるくらいだからね。
だから2人で出掛けたり、来てもらった時に2人で過ごすのを皆は何も言わない。
「私…腕によりをかけてお料理するね!」
「泊まって行って欲しいな…」
なんて言われたら断れない。
廊下を曲がろうとした時だっだ…。
艦娘達の話が聞こえて来た。
「…西波島の提督さんが来てるらしいよ」
おっ?噂になってんな…。
「神崎だっけ?優男なんでしょ?」
「ばかっ!そんなこと聞かれたら殺されちゃうよ!?」
は!?殺す?
「聞いたんだけど…あの人凄いらしいよ」
「味方の艦娘への折檻も片手でアイアンクローで持ち上げるとか…」
まあ事実かな…
「深海棲艦も素手で薙ぎ倒すらしいよ」
!?!?
「あの長門と互角以上…いや、赤子のようにフルボッコにしたとか」
ん?
事実とは違うぞ?
「脚力もヤバいらしい……一瞬で移動してくるらしい」
そんな事はないぞう?!
「精神攻撃もしてくるらしいよお!」
「魔法も使うらしくて…氷系の魔法使いらしいよ」
それは場を凍りつかせるだけだねえ…
「暗殺者を返り討ちにしたとか」
それはある意味事実…
「その後その暗殺者を……して手籠にしたそうよ!」
いや…違うッ!違うぞ!?
「えええ!?」
「しかも…電話越しに相手を倒すらしいよ…」
「麗ちゃん…立ったまま気絶してたって…」
さっき聞いたな…
その時、後ろから話しかけられた。
「あ!あなたはッ!!」
「ん?」
「以前は失礼致しましたッ!!」
「お元気そうで何よりですッ!!」
深々と頭を下げるのは以前の天龍と麻耶。
あの一件以来、ここで扱かれてるらしい。
コソコソ話してた艦娘達も出てきて挨拶をしてくれた。
かなりバツが悪そうだ。
「おおー…元気そうだなあ!そんなに畏まらなくてもいいのに」
「いえ!先の大戦での英雄様に…私達はなんと失礼な事を…」
「は?」
「おーー!アンタが英雄さんかー!」
「アタシはリシュリュー。よろしく!」
右手を差し出しれて握手で返す。
「お、おう、よろしく」
「ふーーん?アンタがねぇ……」
と言いながら色んな角度から俺を見てくるリシュリュー。
ジロジロと見られるのは少し恥ずかしい。
「アレだろ?アンタ…人なのに艤装を展開して」
深海棲艦をちぎっては投げちぎっては投げ
死体の山を築き上げて
相手の親玉も一撃で粉微塵…いや、跡形もなく消しとばしたんだろう?
「もはや何なんだ?」
一つわかったことがある。
俺はこの鎮守府では化け物の扱いらしい。
「なんかごめんね…」
「いや…面白かった」
「駆逐艦の子とか縮みあがってたなあ…」
廊下で声かけても
「ひっ…神崎…提督…閣下!!」
とか
「うおー!すげー…その体で長門型をボコボコにするのかー…」
とか
「もう…提督さん1人で事足りませんか?」
とかね。
「ロリコン…」
とかも居たな。
ちくしょう…
「ダーリンは〜麗ちゃんに〜あ〜い〜に〜」
「金剛お姉様……落ち着いて…」
「泊まりだろーなあ………やっちゃうのかなあ?」
「何言ってんですか!?お姉様!?」
「それはないと思いますよ…」
「泊まりデスよ?!相手の庭デース!!くっ…ダーリンッ」
「何も起こらない筈無いデショー!?!?」
「私達にだって手を出さないんですから…あの人は」
「え?」
「え?って?」
「お姉様…?」
「え……」
「てか…月曜日って…猛武鎮守府と演習試合じゃなかったデース?」
「……あ……話題変えた!」
「まあ…金剛は後で尋問にかけるとして……久しぶりに戦うねえ…」
「楽しみだなあ」
「……さて金剛…行こうか…」
ズルズルと引きずられて行く金剛。
しかし何故彼女が運ばれて行くか…本人にもよく分かって居ない。
特に深い意味はありません!!!
少しでもお楽しみ頂けたら幸いです!
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