提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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273話 その恋路は遠く儚くて、近く確かで…

「……」

 

「テートクさんー!」

 

「やほー!」

 

 

「お?姫ちゃん、鬼ちゃん久々だね」

 

「昨日も会いましたけど?」

 

 

「いや…多分相当…ひs「昨日も会いましたけど?」

 

「出番がないだけ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何を見てるんですか?」

 

「ん?コレ?」

「海からの贈り物…と手紙だね。」

 

 

彼が見る先には貝殻?で作った飾り物、そして彼の手には手紙があった。

 

「誰からもらったの?」

 

「んー…ル級」

 

「ル級から!?」

 

「そうそう…」

「好きなんですって言葉と一緒にね」

 

「嘘だよ!騙されたな!って言ってたなあ…」

 

 

「会ったのはそれが最初で最後だけども……元気かなあ…」

 

 

 

 

 

 

 

ーザッ…と視界にノイズが入る。

 

ル級が見えた気がした。

何で?

 

ドクン…と鼓動が早くなる。

 

何だろう…?

 

 

 

 

 

「そのお話…聞かせて?」

姫ちゃんが椅子に座る。

 

 

 

 

 

 

 

「んー…と言ってもねぇ…」

「郵便で届いたんだよね…普通に」

 

 

「んでね、その指定の日に会って…好きですって言われて…」

「そこに来たのがル級だったんだ」

 

「それから?」

 

「私にはやる事があるから…また会いましょう。伝えられて…会えて良かった…って」

 

 

「でも…騙されるなよ!って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深海地中海棲姫は何とも言えない顔で黙っている。

 

 

 

 

 

 

ダメだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………青い海からこんにちは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

突然の姫ちゃんの言葉に彼はバッと振り向く。

 

彼の知る手紙の出だしの言葉と同じだから 

 

 

 

ぽろぽろと泣く彼女は続ける。

 

 

初めてお手紙を書きます。

面と向かっては…恥ずかしすぎるので

でもどうしても伝えたい事があって…。

 

ずっと一目見た時からあなたを目で追ってしまいます。

 

 

 

もし…

一目でもお会いできて…この気持ちを伝えることを許してくださるなら……岬に…灯台の麓に来てください。

11月…25日は寒いので暖かい格好で来てください。

 

 

 

「……」

「何でかな…」

「わかっちゃうの…」

 

 

「なんでかなあ?」

ぽろぽろと泣きながら彼女が問いかけて来る。

 

「…まさか……君が?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただの人間なのに…なぜか惹かれた。

 

艦娘…私達の敵を指揮する姿に。

彼女達に向ける優しい眼差しに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神様にお願いした。

愛するあなたに会いたい。

 

 

 

一目見た時から…ずっと好きになっていた。

 

 

 

でも私は…深海棲艦。

あなたとは…居られないの。

 

 

 

 

 

 

『ヲー(みのるといいね…その恋)』

 

彼女はヲ級。

私の友達…ずっとこの恋を応援してくれる友達。

2人で色んなことを考えるの。

この前は人魚姫?って本を一緒に読んだ。

 

 

 

 

 

 

『ヲ(でも…恋ってなに?友達と恋人ってどう違うの?)』

 

 

『ル…(親友はかけがえのないもの…恋人は……愛せる人?)』

 

 

『…ヲ(難しい)(前言ってた手紙の為に文字の練習しよう)』

 

『ルー(そだね)』

 

 

 

 

何とかあなたの記憶に残れないかな?

 

何とかあなたを知れないかな?

 

あなたの名前でもいい…知りたい。

 

 

少しでいいの…私の事を覚えて欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ニンゲン…いえ、艦娘になった深海棲艦?』

 

『居るわけない』

 

 

 

 

どこかで聞いたお話…

海の中の人魚は…何かを犠牲に陸に上がった。

でも…その恋は叶う事なく泡となって消えた…。

 

 

 

 

『ヲ!(無理だよ)』

 

『ル…(そうかなあ…)』

 

 

 

 

 

 

 

何と羨ましい事でしょう?

 

きっとその方は…愛する人の記憶に残るに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その魔法は…どこで手に入りますか?

 

 

 

 

 

 

『…ヲ…(ないだろう)』

 

 

『ル…(ないかなあ…)』

 

 

 

 

 

 

 

 

お手紙を書いた。

せっせと頑張って覚えた文字で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あるよ?良い薬が…』

深海棲艦じゃなさそうな奴が声をかけて来た。

 

使えば一気に強くなるものらしい…コアデータとか言ってたかな?

思考能力や言語能力も強くなるから…喋れたりするらしい。

 

 

ただし…負荷が強すぎて体がもたない可能性もある…と。

 

 

 

 

 

 

その薬も使えず、手紙も書いたまま出せない日が続いた…

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日の事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦艦棲姫が私に言った。

 

『貴様の手紙…出しておいたぞ?』

 

 

 

 

『滑稽だな…化け物が人間に恋など…ましてや…敵に恋するとはな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優しさ…からではなかった。

利用したのだ。

 

『まあ…来るだろうさ…バカならな。そこに派兵する。コレで奴をやれる…』

 

うそだ…。

私の手紙が…?

 

彼が来ちゃうッ!

殺されちゃう…ッ!!

 

『貴様は…敵と内通していたとして…謹慎してもらうぞ?』

『ククク…良かったな…沈んだ死体で会わせてやる』

 

 

 

 

 

私は投獄された。

作戦遂行にあたり邪魔になるらしい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな…

今頃彼は手紙を見てるのだろうか?

 

私と知らず…罠と知らずに来ようとしてくれているのか?

 

 

 

 

 

 

ダメだッ!!

彼は…死なせないッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は…その毒を飲んだ。

 

 

 

 

 

 

 

ドカァァァアン!!

 

 

 

 

 

 

 

『やらせない…!!』

 

『ほう…?ル級如きが逆らうか?』

 

 

『確かにその薬なら…知能も上ろう…喋れるだろう?でも…貴様には過ぎた薬…。毒に耐えられなくて…死ぬだけだ』

 

 

『それでもいい!あの人を守れるなら!』

『たとえ気付かれなくても!私じゃなくても!』

 

 

 

 

 

 

ズドオオン!!

 

私は牢をぶち破った外に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

『裏切り者だぁ!』

 

 

『奴を…行かせるなぁあ!!』

 

 

 

 

私を止めようとするかつての仲間を私は薙ぎ倒して行く…。

 

 

 

 

 

 

 

基地内から出ようとするル級の前にヲ級が立ち塞がる。

 

 

 

『…ヲ……』

 

『ヲーちゃん!どいて!』

 

 

 

 

 

ヲ級はスッと避けてル級を通す。

 

『ごめんね…ヲーちゃんは怪我させたくないから…』

 

 

 

 

 

 

 

 

そして追手へと対峙する。

 

『ヲッ!!』

彼女は行けと言う。

 

 

 

『え!?ヲーちゃん?私を助けてくれるの?』

 

 

『嫌だよ!ヲ級ちゃんも!行こう?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……いいの…行って』

 

 

『あなた!喋れ…るの?』

 

 

その片手には…データのカケラが…。

 

 

 

 

 

 

『…ありがとう…ルーちゃん』

 

 

 

 

 

やっと言えた…。

 

 

 

『ヲー…ちゃん?』

 

 

 

『人魚姫は…陸の王子様に愛を伝える為に…』

 

『あなたは…あの人に会いに行く為に』

 

 

 

『私は…あなたにこの気持ちを伝える為に』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヲーちゃん!!ダメ…ダメええ!』

何機もの飛行キでルーちゃんを遠ざける。

 

 

 

 

 

 

 

暗い私に喋りかけてくれて…

話を理解してくれて…

ずっとそばに居てくれて…

友達だと言ってくれて…

行こうと言ってくれて…

 

私の為に叫んでくれてありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヲ級までも狂ったか……貴様も…処分だ…』

 

 

 

『親友の恋路を邪魔するなんて…思いを踏み躙るなんて許せないッ!!』

 

 

『ハン!ヲ級如きがあ!!』

 

 

 

 

 

勝てないのなんかわかってる…

でもね…

 

 

親友の為なら…惜しくない。

 

 

 

 

ありがとう…ルーちゃん。

 

 

私に友達って意味を教えてくれて…

私を友達だと言ってくれて!!

 

 

 

 

 

 

 

 

コレ…

 

 

『そのボタンは……まさかッ!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カチリ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドォォオォオオオオオン!!

 

 

 

 

小規模の爆発を背に彼女は海を駆けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある灯台の麓。

波風が少し強かった日だった。

 

 

『……提督さん…?』

 

 

「!?」

提督は驚いた。

目の前にはル級が居て…

 

 

 

 

 

『…私は……ル級…デス』

『一目見た時から…あなたのことが…好きで…好きで』

 

 

『戦う意志はないんデス…』

 

 

『ただ…それを伝えたくて…』

スッと差し出したのは海底で拾った貝殻で作った飾り物。

 

「…君は…」

 

 

『こんな深海棲艦が居たことを覚えていて下さい…』

 

 

 

 

「少しお話できない?」

 

優しい声だ…嬉しい…でも!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………嘘です!!』

 

 

「…え?」

 

 

『憎き提督を騙してやったぞ!!お前はバカだな!余程女っ気がないのか?!』

 

 

『…だから帰れ…今すぐに帰れ……』

ゲラゲラと涙目で笑うル級。

コレしかないのだ。

もし…間に合わなかったら…やられる。

 

次に同じ作戦を取られても…この人はきっと来てしまう。

 

 

 

『簡単に騙されるなよ…?』

 

 

「……ありがとう」

 

『!?』

何故お礼を言う!?

何故?何故?

 

 

「おかげで次は大丈夫だ」

「ありがとう…優しいル級…」

 

「会えるのをここで待ってるから…用が終わったら来てね」

 

ポンポンと頭を撫でられた…

やめてよ…どうせ死んじゃうのに…私は…

 

『バーカ!バーカ!』

私は引き返す。

 

 

またおいで…って言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

それは叶わない願い。

ううん

でも…

 

 

 

 

 

 

少しでもあなたの記憶の傷になれたのなら!!

 

もう後悔はない!!

 

 

 

あとは…奴らを止めるだけ!

ヲーちゃんを助けるだけ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基地近くで何体もの棲艦を薙ぎ倒しながら進む…。

 

 

 

 

 

 

 

『ヲ級ちゃんを…虐めるなあああ!!!』

 

 

『ガッ!?』

ヲーちゃんを虐める戦艦棲姫をぶち飛ばす…。

 

 

 

 

そこには既に死に掛けているヲーちゃんが居た。

『…ルーちゃん…?何で逃げなか…の?!』

 

 

『ヲーちゃん!ヲーちゃん!!』

 

 

『伝えられた?』

 

 

 

『うん…あなたのおかげで……あなたにも伝えたくて…それに!親友は…放っておけないから』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ばか…』

 

 

『うん』

 

 

 

 

 

 

 

私もここに来るまでにたくさん怪我をした。

ヲーちゃんも…もうきっと…

 

 

ヲーちゃんは言う。

ここにね…機雷を格納してあるとこを爆破するスイッチがあるの…

さっきの爆発より凄くて…きっと私達も…

だから逃げて…と。

 

 

 

だから私は言う。

私も押すよ…って。

 

 

 

…一緒に?

 

うん。

 

好きな人…守らなきゃだもんね。

 

 

 

 

 

 

 

え?

私を1人にしない…って?

それが友達だから…?

 

 

 

 

 

 

 

『『ありがとう…』』

 

 

 

 

『やめろ!わかった!やめるから!やめるから…!』

 

 

焦る元味方達…。

 

 

 

 

 

 

 

ぐっとスイッチに力を込める。

『人の恋路を邪魔する奴は…馬に蹴られて…死んじまえ』

 

 

 

 

 

カチリ…

 

 

 

 

 

ドカァァァアン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄槌の炎が私達の身を焦す。

 

天に近付きすぎだ蝋の翼が太陽に溶かされるように…

人に…愛する人に近付く代償は大きかった。

 

 

 

 

 

 

こんな事なら…好きにならなきゃ良かった?

 

ううん…

でも無理だ

 

 

 

 

だって…好きなんだもの…会ったら…素敵だったんだもの!

 

 

 

 

名も知らないあなた。

 

例え叶うことのない想いでも…

 

 

待ってくれてるだろう優しいあなた…。

もう私はそこに行けないのに…。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に手を伸ばしても…

私の上を鳥が飛んで行くだけだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー何故私達も艦娘も人の形をするのか?

 

 

 

誰かは言った。

 

 

 

人に憧れたからじゃないかな…って。

 

 

 

それなら確かにそうだ。

私は人に恋した…。

 

人に近付こうとした。

 

 

 

人魚姫は泡となって海に還る。

私達も…同じように……

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、一つの深海棲姫の集積地基地が大爆発と共に消えた。

 

この集積地の消失を機に勢力図が少し塗り替えられたが…誰もその功績を知らない。

 

例え真実を話したとて誰が信じようか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…来ないなあ……」

彼は待った…。

来る日も来る日も待ち続けたが、彼女が現れることは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

「・…なんて話を想像したしたわ!」

姫ちゃんは言う。

 

「面白かった?私の作り話」

 

「なら何で泣いてんの?」

 

「話の出来がよすぎてね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督に来客があるらしく一旦解散となった。

 

 

「…ル…」

幻のル級が私に喋りかける…。

わかってる…。

 

それは私なんだ…。

あなたは私で…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……伝えなよ?」

 

「鬼…ちゃん…」

 

ダメだ…

私は友達を犠牲にして……

あんな酷いことして…

 

 

「ヲーちゃんも…私の為に死んだから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は…親友にありがとうって言えて良かったよ」

 

 

 

「…え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ヲー…ちゃん?」

 

 

「…ずっと見てたから」

 

「知ってたの?」

 

「何となく…ね」

 

 

 

私は彼女に抱きついた。

「ごめんね…ごめんね」

 

「謝る必要はないよ…」

 

 

 

 

彼女は私の目を見て言う。

 

「ありがとう…私に友達と言う意味と生きる意味をくれて…」

「これからも…たくさん教えてほしい…」

「だから教えて…?あなたの…愛が…生まれ変わっても変わってないって事を……」

 

 

 

 

「…受け入れてくれるかなあ…」

 

「信じてるんでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

執務室に入る。

伝えるんだ…しっかりと!!

ありがとうって!

ごめんなさいって!!

 

 

 

 

 

だがそこに彼はいなかった。

 

「オーヨドさん!提督は?」

 

「提督…ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

「あの場所で待つ…ですって」

彼女はニコリと笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ええ、わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ…はぁ

と息を切らせながら走る。

 

 

 

灯台の麓…

私の約束の場所…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこにも彼は居なかった…

 

 

私の思い過ごしだったんだと…思った。

 

 

 

 

 

 

 

居ないじゃん……

 

溜息混じりに振り返った時…私は…とあるものを見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

壁に描かれた文字…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心優しい深海のあなたへ…

鎮守府で待ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁にはそう書かれていた。

 

波風に晒されて一部は掠れてしまっている文字。

 

 

あの人の字だ…。

 

 

 

 

 

ずっと待ったのだろう…。

 

 

 

そう言えば…ずっと前に聞いたことがある。

提督は一時期ずーっと海で誰かを待ってたらしい…と。

 

 

 

 

 

 

 

ブワッと何かが込み上げてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……遅かったな?」

 

彼が言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「テートクさん」

 

 

 

 

 

 

「長かったなあ」

 

「ずっと待ってたの?馬鹿じゃない?」

 

「待つと言ったからね」

「やはり君だったんだね」

 

「……」

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

「一目見た時からずっと好きでした…」

「こんな私でも…嘘吐きで…約束守らない私でも……」

 

 

 

「あなたを好きで居て良いですか?」

 

 

「ううん…好きで居させてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…待ってた」

 

「ずーっとしっかり言ってくれるのを待ってた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どんな君も好きだよ…優しいル級ちゃん」

「ごめんね?何も知らなくて」

「ありがとう…俺の為に…命を懸けてくれて」

 

 

 

 

 

 

 

 

気付いたら彼に飛び込んでいた。

 

 

初めてまともに触れた彼の胸はは暖かくて…

流れ出る涙よりも暖かくて…

 

 

 

「おかえり…」

その一言で…私は報われた。

 

 

「ただいま…」

 

 

 

 

 

 

何年掛けてだったか…

以前の私ではないけれども…

 

 

人に恋焦がれた深海の姫は…

生まれ変わっても…思い出したこの気持ちは変わらなくて…

 

 

遠かったものは…近くにあって

儚い思いは…確かなものに変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…何で!鬼ちゃんも居るの?」

 

「…私も生まれ変わって愛をしったから…」

「…私も提督さんに愛されたい」

 

「今日くらいは…今日くらいは!!」

 

「ライバルには…負けたらいけないから…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「テートクさあーん♡」

 

「むっ!?姫ちゃん!近いよっ!?」

時雨がブーブー言っている。

 

「いいんですよー!私は前世から深ぁい愛でテートクさんを愛してますから!」

 

「??」

 

「もう離しませんからね?深い海の底より…深い愛ですから」




アンケートありがとうございます!
あと数日で締めにしますー!


その繋ぎではないですが…
こんな話でした。




少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです!

感想などお待ちしてます!

西波島のMVPは?

  • 旗艦 金剛
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