提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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オリジナル要素マシマシどころかオリジナル要素しかありません。
設定もガバガバでござます。


つまりはいつも通りでございます。


281話 時の向こう側 ①

1度起きた事は…すでに起こった事であり、つまり2度目も3度目も起きる可能性はある。

 

何が言いたいかって?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

え?ここどこよ?

 

 

 

 

 

海?

 

ん?

 

ゆられてる?

また…イカダぁ…?

 

え?

何?死んだの?

 

 

 

 

昨日まで……えと…確か……

皆でわいわいと…

そうだ、確かに皆と居たはずだ。

悪酔いして1人で船旅に出る…なんて事はない。

拉致…にしても、誰にもバレずに俺を運び出すのはほぼ不可能だ。

……内部犯以外ににはー…

 

 

 

 

なんて考えていると…

 

 

 

 

 

 

「グルルぁあ!!」

 

 

 

マジ?深海棲艦いんの?

 

報告!そりゃ海だもんな!!

 

てか少し姿が違くない?

 

 

 

 

 

え?助け来ない奴?

 

 

 

「まじか!!」

 

ヘンテコ生物が迫った…その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガァアン!!

と、爆発と共に沈むソイツ。

恐らく魚雷が爆発したのだろうか?

 

何はともあれありがたい…。

時雨あたりか?

 

 

 

 

 

「何やってるんですか!!」

「危ないですよ!?」

 

聞き慣れたような…初めて聞くような声の先には…少女が居た。

 

 

「…助かった……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…別基地所属の…艦娘…か?」

 

「?知ってるのですね?正しくは…かん娘…ですが」

 

 

見たこともない娘が立っていた。

 

 

少なくとも俺のデータベースには存在しない娘。

見た目は……駆逐艦か軽巡…か?

初月のように身長は高いが…なんせ装備が…その…物足りないのだ。

 

 

 

 

 

その彼女は言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は…こんごう」

 

「こんごう型の1番艦、こんごうです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「金剛……ね…」

 

 

 

って!?

 

 

「こんごううううう!?!?」

 

思わず叫ぶ。

ビクンと驚くこんごう。

 

「…な、なんですか!?」

 

 

 

「いや待て…金剛って魚雷あったっけ?」

「なかったよねえ!?」

「あれ?夢か?」

 

見れば多少面影はあるが…

なんか服装もすんごいシンプルだし……

 

 

 

 

「何を独り言を…」

慌てるこんごうの元に数名のかん娘がやってくる。

 

 

「お姉様!」

「大丈夫ですか?」

「おや?その人は?」

 

 

 

「きりしま!みょうこう、ちょうかい」

「人の反応はこの人だったんだけど……なんか…」

 

「お姉様?大丈夫ですか?」

みょうこうと呼ばれた娘が心配そうに尋ねた。

 

 

 

お姉様ねえ…

 

 

 

 

お姉様!?

 

 

「は?」

「比叡は?榛名は?」

 

「あの姉妹ですか…」

「知り合いなんですか?」

 

 

 

 

「いや!あの2人と金剛と霧島で金剛型四姉妹だろう!?」

 

 

 

「何を言ってるんですか?」

 

「こんごう、きりしま、みょうこう、ちょうかいの4人で護衛艦こんごう型四姉妹ですよ?」

 

 

 

「ここは日本か?」

 

「はい、そうですよ?」

 

 

「……」

 

確かに現代では…こんごうはその4人だ…。イージス型の護衛艦…。

 

 

 

「…あなたは?誰なんです?」

 

「あー……」

 

 

 

 

 

「……漂流者?」

とりあえずの現状事実を伝える。

 

 

「連行します」

 

 

きりしまだけが訝しげに救を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

「何ですか?人の顔をジロジロ見て…」

 

「ううん…少し懐かしくて…」

 

「初対面なのに?」

 

「うっ…」

「西波島の神崎…とか知らない?」

 

「……知りませんね」

 

 

「そうか…」

 

 

 

その言葉に1人だけピクリと反応した者がいた。

 

 

「あなたは一体誰なんですか?」

 

口を開いたのはきりしまだった。

 

「きりしま…?」

こんごうは突然の発言にびっくりしているようだ。

 

「お姉様…私はこの男が何者か気になって仕方ないんです」

 

「旧金剛四姉妹…何故知ってるのですか?」

「それに…西波島と言えば…旧時代の鎮守府の場所…」

 

「「旧時代?」」

俺とこんごうの声が重なる。

 

 

 

「はい、旧世代のものではありますが…知るものは少ないはずなんです」

 

「あなたは一体…?」

ガチャリと武装を向けるきりしま。

「敵と内通している可能性があります…」

 

「そも、イカダで漂流なぞ…妖しさの塊じゃないですか」

 

「…深海棲艦と繋がってる可能性も捨てきれません…」

 

 

 

深海棲艦との繋がり…

その言葉に他の娘も反応する。

 

 

 

 

「西波島の鎮守府に連れて行ってくれないか?」

 

 

「何を…」

 

 

 

「俺が何者か証明出来るかもしれない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イカダを引っ張られる事数時間ー。

 

 

 

 

 

 

「ここが西波島ですよ」

 

打ち捨てられたような廃墟。

だが…懐かしい鎮守府はそこにあった。

 

「…マジか…」

と、彼はポツリと言った。

 

 

 

 

 

 

 

とてもじゃないが誰かが生活してるとは思えない程の…。

ここに彼を証明するものは恐らくないだろう…と彼女達は思う。

 

 

「……」

 

しかし、彼はスタスタと進んで行く…。

慣れ親しんだ場所を通るように、迷う事なく進んで行く。

 

 

「……!?」

 

こんごうは見た。

ほんの刹那の事だった…。

 

資料で見た艦娘が見えたのだ。

 

 

「今のは…?」

 

 

「お姉様…?」

 

 

「ん…なんでもない…」

 

 

 

埃だらけの執務室と言う看板がある部屋まで来た。

 

 

 

 

「…あった」

彼は執務室で足を止めて…埃が被った壁から額縁を降ろした。

 

ふぅっ!と息を吹き、手で埃を払うと…写真が出てきた。

 

「これは?」

 

「ん?俺達の写真…」

 

 

「これがあなただとでも言うのですか?馬鹿馬鹿しい」

 

「…そう思うなら思ってくれ」

「お前達にとったらバカみたいな幻想だと言っても…」

 

 

 

 

 

「俺にとっては…かけがえのない記憶(現実)なんだ」

 

 

 

 

「……感じない…なあ…」

 

「……」

「…」

 

彼がスルーした書物らしきものを見る?

古く、掠れたその中の名前を彼女は見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…俺は神崎 救」

「西波島鎮守府の提督をやってる者だ」

 

 

 

 

 

 

 

神崎 救

その名前が目の前にはあった。

 

 

 

「ありえません…」

 

「何故?」

 

 

「それは…100年以上も前の話ですよ」

きりしまがそれを告げる。

 

 

 

 

 

 

「100年?」

 

「はい」

 

「うっそつけえええ!!霧島ァン!」

「そろそろからかうのは止せええ!」

 

「金剛ぉー?お前もいつもみたいにダーリン♡でこいよ!」

 

 

「……」

皆無言である。

 

 

 

「神崎 救…数々の戦果を修めて海の平和拡大に大きく貢献した人物です。しかし、老齢で亡くなられたと聞いております」

「確かに資料で見た、写真と瓜二つな方ではありますが…」

 

 

 

 

 

 

「……マジか…」

 

「……俺はこの後どうなる?」

 

「……いち被害者としてあなたの家…街まで責任をもって持って送る事は可能です」

 

「ここが家なのに?」

 

「…まだ信じられません、あなたが虚言を言っている可能性もあります」

 

「……その方が嬉しいよ」

 

と言う彼の顔は…寂しそうな顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時…がちゃり…とドアが開いた。

一斉に武器を構える。

 

「誰ですか!?」

 

その主は…私達の声なぞ耳に入ってないと言わんばかりに言った。

 

 

「…提督…?」

 

その声の主は……

ピンクの長い髪の女の人だった…。

 

 

 

「……お前は……?」

 

「提督…提督ッ!!」

 

その人物は…大泣きしながら彼に飛びついた。

 

 

 

「…提督……?」

 

 

「本当にお前か?」

 

「はい…!私ですよ!私です!ずっと待ってました…!120年ですよ!ずっと…ずっと待ってました」

「あなたが死んでから…ずっと…またその魂が戻ってくると信じて……」

 

「死んで…って生きてるけど?」

 

 

 

「ま、待ってくださいッ!その話は本当なのですか!?」

 

120年…待っていた…?

 

きりしまが話を遮って叫ぶ。

「あなたは一体…」

 

 

 

 

 

 

「私は龍鳳です」

 

 

 

 

 

 

 

 




あれ?龍鳳っていたっけ?



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