提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
麗は動揺していた。
何故あれだけの事をして、許されたのかがわからなかった、
結論から言うと本当にお咎め無しだった。
「砲撃?当たらなかったし 事故事故!え?実弾?見落としでしょ? それに長門が凌いだからねー!」
演習の記録も良いように書き換え、報告をしたらしい。
「それでは私達の立場が…」
「お互いさ…どれだけ想い、想われてるかわかったから良かったってことでいいじゃん!」
「でも…」
「はい!!!この話題終わり!しゅーーりょーーーー!…君もよく頑張った。皆を庇う君を俺は尊敬した。素晴らしい絆だと思う」
と大将閣下は私の頭を撫でながら言った
「あっ…」
「すまん!セクハラではないからな!あのっ」
初めてだった。馬鹿にされたことはあっても、勲章を貰えども 誰かに褒められたとなんて無かった。
今までの頑張りが少し無駄じゃなかった気さえした。
「ありがとう…ございます…うわぁぁあん」
「うおおあ!すまない!セクハラではない!嫌だったか!?本当にすまない!!ほら!殴ってもいいから」
と大将閣下は慌てている。
「違いますよお…ぐすっ…何だか安心して…それで」
麗は救に抱きついた。救は慌てながらでも頭を撫でてくれる。
あたふたと慌てるこの大将閣下に出会えて良かった。
と思う麗であった。
もやもやしながら…。
「……何これ?」
入渠から蒙武勢が戻ってきた… が、普通サイズに戻っていたらしい。
「あの…その… お待たせしました」
誰だお前は?長門…そんな気弱なキャラだったの?
「あ…あまり見ないでください…久しぶりで恥ずかしいので…」
「…」
何だ?ウチのメンバーの目がヤバいんだが。
「何あのキャラ……ギャップはずるいわよ」
「お待たせしました!救さん!」
階級は違うけど年齢も近いしラフに行こうよ!と言ったのは俺だ。
「なっ……!?」
更にコッチを睨むメンバー様。
おいおい…
「旦那様?浮気ですかぁあ??」
「あの小娘えええ!いつの間にあんなに仲良くなってんのよ」
「これは譲れません…」
蒙武側も
「あの2人いい感じよね」
「きっと麗は惚れているわ」
やめてください…。
長生きしたいんですううう。
いきなり抱きついて来る
袖を引っ張る加賀…仁王立ちする武蔵。
集まる艦娘達
「私達がいるんだからね?よそ見はダメよ?」
麗さんの元に集まる艦娘達
「いやーウチの提督もいいと思うんだけどなあ〜」
「体型も良いし性格もいいし、いいお嫁さんになると思うんだけどなあ」
「こらっ!もう!」と言う麗さん。
あれ?少し顔が赤くないか?
「てか私らも提督さんの事気に入っちゃったし」
「えっ?」
「何いいいいいいいい!?!?それはダメですううう」
バチバチと、火花を散らす両陣営。
こんな時どうするかって?
任せろ…先輩から受け継いだ。とっておきがある!
逃げるんだよォォォ!!!
俺はたまらず逃げ出した。
食堂から少し離れたベンチにてふう…と、一息つく。
長門は今日の事を振り返っていた、正直怖かった…
戦いが…でないもしあの砲撃を防げていなかったら…
何が指一本触れさせん…だ。そもそもあの状況を作り出してしまったのは隙を与えた自分なのだ…と。
「…提督…」
と呟く。
私はあなたが好きだ。提督として1人の男として…。
指輪を欲しいと言ったがこんな無骨な女は嫌がるだろう…。
しかしそれでも私はあなたを支えたい…。
「呼んだ?」
「@_&jvmmvG_tw.!?!?」
思わず飛び上がった!
「てててててて提督!?!?」
「はは…色々あって逃げてきた… それとな」
「??」
「コレを」
「……!!!!」
「なっ!今回のMVPは金剛だったはずだ!!」
そうだ今回のMVPは撃墜スコアが他の追随を許さない程を記録した金剛であった。
「MVPだから渡すわけではない…今日長門が守ってくれなかったら俺は死んでいただろう…ありがとう長門」
「だから… これからも助けて欲しいだから受け取って欲しい。好きだぞ…長門」
「はい…喜んでお受けします…」
泣いた。泣いて泣いて泣いた
久しく陸奥にも見せていない涙。
提督は指輪をつけてくれて…優しくキスをしてくれて…優しく抱き締めてくれた。
一生を懸けて 命を賭けてこの人を守ろう。
何があっても守り抜こうと…長門は強く心に誓った。
「むーーー!今回だけは譲りマース 」
「いいじゃないですか 提督の命を守ったのは事実ですし、MVPのご褒美はまたくれますよ」
「むっ… ああっ!お前達!見るなぁあ!!」
と長門が皆に向かって走って行く。
「みーちゃった!!みちゃったーーーー!」
逃げる覗き見犯達
「いいなあ」
と麗が影から見て呟く。
「大丈夫さ!きっとチャンスはありますよ」
と蒙大淀が言った
飯の時間は初めて見る様子だった。
皆がよく食べ、救の席の近くを取り合い、蒙武側は自分も座ろうと、そして麗を近くに座らせようとした。
「隣を譲りなサーーイー!MVPは私ヨー!?」
「お姉様!いくらお姉様でもここは!譲れません!!」
「俺が座る!!」
「でちー!」
「負けるかー!」
「この争奪戦こそ!」
皆〜飯は平和に食おうよー…
1日の終わりは遅くまで続いた。
皆間宮達に怒られ正座させられていた。
俺も正座させられた。
別れの朝はそれでもやってくる…
「2日間ありがとうございました」
「こちらこそ!色々ありがとうな!」
ジト目で見送るウチのメンバー。
「マタキテネ」
「ツギハワタシタチガイクワ」
わーい!棒読みー!
「はい!こっちも待ってますね!」
くっ!こいつ天然か!恐ろしい子!!
さて、帰ろうと促される。
「救さん!また来ます!私…私っ!!」
「うん?」
「あなたが好きです…」ボソリ
「ごめん!聞こえなかったよ!」
「負けませんからね! 見ててくださいね!」
「ん?あぁ!わかったよ!」
と手を振って見送る
「うわーー。ありゃ完全に惚れたな…」
「ええ、負けませんて…私達にってことよね」
「上等じゃない」
「「「「私達だって負けないから!」」」
どうした?お前達そんなに俺にしがみつきながら叫んで?
「麗ちゃん 惚れたね?」
「さあ 秘密です あなた達もでしょ?」
とにこやかに彼女は笑った。
その後彼女達の部隊は美人の多い鎮守府として有名になり
ゴリラの頃よりさらに強くなったとか。
モヤモヤする。
好きとは言った。確かに好きだ…でも…
出会い方が違ってたらもっと好きだっただろう…。
私は本当は楽になりたかったのだから…。
お気に入りが……ありがとうございます(´;ω;`)
角度を変えると悪役にも信念があると言う話を少しだけ入れてみてました
まあどう見ても悪役だったのですが…
あと人の恋路のライバルも出しておきたかったので…
あと夫婦ネタ キャラのアンケートを置いておきます
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ゴリラは都合上元に戻って貰いました
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