提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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289話 鎮守府の年始 ②

「はい、羽子板やります」

 

「「「「いえええい!!」」」」

 

 

 

発表される組み合わせには救、麗や将大達の名前はなかった。

 

「何で!?」

 

 

「提督サイドの組み合わせを発表します」

 

 

 

 

「はい、俺は麗ちゃんとね」

 

「「「「何で!!」」」」

 

「お前等、容赦ねえもん。この前なんか…陸奥…ねえ」

 

「あ、あら?何だったかしら?」

 

「人の顔に陸奥専用なんて書いただろ?」

 

「事実だもの」

 

 

「羽子板はね、木を貫通したり、鉄製を使ったりしないの」

 

「今回は個人戦ね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

「救君罰ゲームはやるよね?!」

 

「いや、罰ゲームはないよ?」

 

「やるの」

 

「やらない…」

 

すでに筆を待ってる麗。

 

「何で書くの?因みに…」

 

「麗の旦那さん♡」

 

「主張強すぎッ」

「ダメです」

 

皆もあった方がいいとの事で…罰ゲームはありとなりました。

 

 

 

「ほい!」

 

「えい!」

 

「あ…」

 

「はい、麗ちゃん罰ゲーム〜」

 

「…負けたよお…」

 

 

 

 

「……書けました」

 

 

「何?何て書いたの?」

 

「秘密」

 

「えええ!!」

 

 

 

 

 

 

「ちょっと!提督」

 

「どうした?加賀」

 

「私にも書いてください」

 

「罰ゲームたからね?アレ」

 

「羨ましすぎます」

 

「何が愛してるですか。私も書かれたいです」

 

 

 

「え…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「フンッ!!」 カン!

 

「セイッ」 カン!!

 

「ハァッ!!」 カン!

 

「そおおおおりゃぁあ!!」 バチィ!!!!

 

「くうっ!!」

 

 

 

「ヨシ!私の勝ちよ!」

 

「…提督!勝ったわよ!飢えた狼は伊達じゃないわ!」

 

勝利報告に足柄がやってきた。

 

「おー!白熱した戦いだったな!おめでとう」

 

「じゃあ……ん……」

足柄は目を閉じてこちらに頬を向けている。

 

「………?」

首を傾げる救。

 

 

 

「…-?」

「あれ?書かないの?」

チラッと目を開けてうるうるした目で聞く足柄。

 

「何を?」

 

「えっ…勝ったら頬に愛してると書いてくれるって……青葉が…」

 

「どんなルール!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ…鎮守府の年始がまともなはずはなく…

相変わらず駒回しは地面を掘るし、戦艦の羽子板は恐らく徹甲弾並みの威力を誇るだろう。

 

 

書き初めは…うん

結婚が多かった。

あとは既成事実とか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お節たべましょー」

 

間宮達の用意が出来たようで、お節を頂く。

 

「えー…あけましておめでとう」

「今年も変わらず色々と大変だろうが、是非ともみんなの力を貸してほしい。共にこの戦いを乗り切ってまた年末にバカをやろう」

 

 

「いいぞー!提督ー!」

と、隼鷹達が声援を送る。

と言うかもう呑んでんな?お前。

 

「まだ酔ってません!!」

敬礼しながら言う。

うん、酔ってるわ。

 

 

 

 

「かんぱぁぁぁあいい!」

 

「「「「「かんぱーい」」」」」

 

 

 

 

 

 

にしても…?

「はい!司令官!どーぞ」

 

「指揮官さま」

 

「提督」

 

やたらと周りに皆が集まる。

 

「どしたの?」

 

 

皆がソワソワした感じでこちらを見ているのに気付く。

 

あぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お年玉か!」

「よーし…渡してくぞー」

 

 

 

「やったぁぁぁあ!!!」

 

「さすがぁぁあ!!」

 

「指揮官サイコーー!!」

 

 

一人一人に配って行く特別お年玉。

この笑顔の為なら…多少…貧乏でも…うう……

 

よし、巌元帥のとこにタカリに行こう、そうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

お節の後は鎮守府にある神社にお参り。

街の神社の分社である。

 

その後は、街の神社に俺と、間宮と足柄と蒼カールスルーエと桜シリアスで向かう。

色々とね、破魔矢とか買ったりする必要があって…。

 

 

 

間宮もお店に置くものを買うらしいが…

商売繁盛はわかる…

家内安全…と恋愛成就……とは?

 

 

シリアスは「失敗しませんように…誇らしきご主人様に捨てられませんように!!」と祈り…

 

 

 

足柄は…………わかってるって…俺がもらうって…。

 

 

蒼カールはこのようなしきたりがなかったから…と困惑してたので、あらかたのやり方は伝授した。

 

「なるほど…では、私メイドにとって…ご主人様が全てになるので…」

 

「ご主人様が末長く、健康でありますように」

 

 

 

 

 

 

 

おみくじをやっているらしく皆に引いておいでと言う。

俺?

俺は基本的に良いのが当たらないから…ね。

今まで凶以外引いた事ない。

 

「大吉ですね」

 

「中吉です」

 

「アレ?提督はひかないんですか?」

間宮が不思議そうにこちらを見る。

 

 

「あぁ…うん、俺基本的に良いのが当たらないから」

 

 

「………なら…」

「誇らしきご主人様!100円出してください」

 

「え?お。おう」

 

桜シリアスはそれをおみくじのお金入れに入れた。

 

「やらないよ!?」

 

「まあまあ、これで」

桜シリアスは救の手におみくじの箱を渡した。

 

 

彼女は彼の手に触れている。

 

 

「振りにくいかも知れませんが…一緒に引きましょう」

 

「ん…わかった」

 

 

 

シャカシャカとそれを振る。

出てきた番号から渡されたおみくじは…小吉だった。

 

初めて出た凶以外の結果。

 

 

「なるほど…」

と、間宮達は微笑みながらその結果を喜んだ。

 

 

「皆が居れば大吉ですね♡」

 

 

「ご主人様は1人ではないのですよ?私達が皆で支えます」

「あなたが運勢が凶でも…それも皆で寄れば問題ないんです」

 

「誇らしきにとって私達が良い存在になれて良かった」

 

ニコリと微笑む彼女にありがとうと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

鎮守府に帰っても酒盛りは続いていた。

 

 

平和そうに見える鎮守府。

バカもやれて…皆が幸せそうに過ごすこの時が何よりも尊い。

 

 

 

 

 

 

「今年もよろしくな…皆」

 

 

 

 

 

 

「てーとーーーくー!はやくー!一緒に飲もうー!」

 

 

「おっしゃ!!夜通しバカやるぞおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




年末年始休みが終わるううううう
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