提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
「はい、羽子板やります」
「「「「いえええい!!」」」」
発表される組み合わせには救、麗や将大達の名前はなかった。
「何で!?」
「提督サイドの組み合わせを発表します」
「はい、俺は麗ちゃんとね」
「「「「何で!!」」」」
「お前等、容赦ねえもん。この前なんか…陸奥…ねえ」
「あ、あら?何だったかしら?」
「人の顔に陸奥専用なんて書いただろ?」
「事実だもの」
「羽子板はね、木を貫通したり、鉄製を使ったりしないの」
「今回は個人戦ね!」
.
「救君罰ゲームはやるよね?!」
「いや、罰ゲームはないよ?」
「やるの」
「やらない…」
すでに筆を待ってる麗。
「何で書くの?因みに…」
「麗の旦那さん♡」
「主張強すぎッ」
「ダメです」
皆もあった方がいいとの事で…罰ゲームはありとなりました。
「ほい!」
「えい!」
「あ…」
「はい、麗ちゃん罰ゲーム〜」
「…負けたよお…」
「……書けました」
「何?何て書いたの?」
「秘密」
「えええ!!」
「ちょっと!提督」
「どうした?加賀」
「私にも書いてください」
「罰ゲームたからね?アレ」
「羨ましすぎます」
「何が愛してるですか。私も書かれたいです」
「え…」
「フンッ!!」 カン!
「セイッ」 カン!!
「ハァッ!!」 カン!
「そおおおおりゃぁあ!!」 バチィ!!!!
「くうっ!!」
「ヨシ!私の勝ちよ!」
「…提督!勝ったわよ!飢えた狼は伊達じゃないわ!」
勝利報告に足柄がやってきた。
「おー!白熱した戦いだったな!おめでとう」
「じゃあ……ん……」
足柄は目を閉じてこちらに頬を向けている。
「………?」
首を傾げる救。
「…-?」
「あれ?書かないの?」
チラッと目を開けてうるうるした目で聞く足柄。
「何を?」
「えっ…勝ったら頬に愛してると書いてくれるって……青葉が…」
「どんなルール!?!?」
まあ…鎮守府の年始がまともなはずはなく…
相変わらず駒回しは地面を掘るし、戦艦の羽子板は恐らく徹甲弾並みの威力を誇るだろう。
書き初めは…うん
結婚が多かった。
あとは既成事実とか。
「お節たべましょー」
間宮達の用意が出来たようで、お節を頂く。
「えー…あけましておめでとう」
「今年も変わらず色々と大変だろうが、是非ともみんなの力を貸してほしい。共にこの戦いを乗り切ってまた年末にバカをやろう」
「いいぞー!提督ー!」
と、隼鷹達が声援を送る。
と言うかもう呑んでんな?お前。
「まだ酔ってません!!」
敬礼しながら言う。
うん、酔ってるわ。
「かんぱぁぁぁあいい!」
「「「「「かんぱーい」」」」」
にしても…?
「はい!司令官!どーぞ」
「指揮官さま」
「提督」
やたらと周りに皆が集まる。
「どしたの?」
皆がソワソワした感じでこちらを見ているのに気付く。
あぁ…
「お年玉か!」
「よーし…渡してくぞー」
「やったぁぁぁあ!!!」
「さすがぁぁあ!!」
「指揮官サイコーー!!」
一人一人に配って行く特別お年玉。
この笑顔の為なら…多少…貧乏でも…うう……
よし、巌元帥のとこにタカリに行こう、そうしよう。
お節の後は鎮守府にある神社にお参り。
街の神社の分社である。
その後は、街の神社に俺と、間宮と足柄と蒼カールスルーエと桜シリアスで向かう。
色々とね、破魔矢とか買ったりする必要があって…。
間宮もお店に置くものを買うらしいが…
商売繁盛はわかる…
家内安全…と恋愛成就……とは?
シリアスは「失敗しませんように…誇らしきご主人様に捨てられませんように!!」と祈り…
足柄は…………わかってるって…俺がもらうって…。
蒼カールはこのようなしきたりがなかったから…と困惑してたので、あらかたのやり方は伝授した。
「なるほど…では、私メイドにとって…ご主人様が全てになるので…」
「ご主人様が末長く、健康でありますように」
おみくじをやっているらしく皆に引いておいでと言う。
俺?
俺は基本的に良いのが当たらないから…ね。
今まで凶以外引いた事ない。
「大吉ですね」
「中吉です」
「アレ?提督はひかないんですか?」
間宮が不思議そうにこちらを見る。
「あぁ…うん、俺基本的に良いのが当たらないから」
「………なら…」
「誇らしきご主人様!100円出してください」
「え?お。おう」
桜シリアスはそれをおみくじのお金入れに入れた。
「やらないよ!?」
「まあまあ、これで」
桜シリアスは救の手におみくじの箱を渡した。
彼女は彼の手に触れている。
「振りにくいかも知れませんが…一緒に引きましょう」
「ん…わかった」
シャカシャカとそれを振る。
出てきた番号から渡されたおみくじは…小吉だった。
初めて出た凶以外の結果。
「なるほど…」
と、間宮達は微笑みながらその結果を喜んだ。
「皆が居れば大吉ですね♡」
「ご主人様は1人ではないのですよ?私達が皆で支えます」
「あなたが運勢が凶でも…それも皆で寄れば問題ないんです」
「誇らしきにとって私達が良い存在になれて良かった」
ニコリと微笑む彼女にありがとうと言う。
鎮守府に帰っても酒盛りは続いていた。
平和そうに見える鎮守府。
バカもやれて…皆が幸せそうに過ごすこの時が何よりも尊い。
「今年もよろしくな…皆」
「てーとーーーくー!はやくー!一緒に飲もうー!」
「おっしゃ!!夜通しバカやるぞおおお!!」
年末年始休みが終わるううううう