提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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295話 ブルーオース組とわいわい

「 し〜〜き〜〜かぁあん!」

 

その呼び方と共に飛びついて来たのは蒼オークランド。

スキャット帽がトレードマークの戦姫である。

 

帽子は彼女に返そうとしたのだが…

 

「……似合ってるから…あげる」

とか言って蒼朝日に言ってもう一つ作ってもらったみたいだ。

 

 

 

「ん〜?」

よしよしと頭を撫でようと思ったが帽子があるので頬を撫でる。

 

 

「えへへ…指揮官〜♪」

「指揮官だあ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前に彼が居る。

彼が呼んでくれた…

 

 

 

 

 

「オークランドッ!!」

「力を貸してくれッ!!」

 

 

 

 

 

ピンチの中で彼が叫んだ。

 

 

 

 

私の名前を…

 

 

 

 

 

「朝日姉さん!!」

 

「ええ…行きなさい!テーテュアスもすぐに向かわせるから」

 

 

 

 

 

 

 

 

嬉しくて嬉しくて

あなたの前にもう一度現れたの。

 

 

 

 

「しきかん〜指揮官ー!」

 

「もうべったりねえ〜」

蒼朝日が笑いながら通り過ぎる。

 

 

「うんー!もう離れないよ〜」

 

「……どうした?」

 

「どれだけ寂しかったと思ってるの?」

「それに…いつ見てもピンチばっかりなんだよ」

 

見てたのねえ…?

 

「私がピンチになったら呼んでねなんて言っちゃったから…」

「だから会いにくるに来られなくてッ」

 

 

「ずっと見てたの?」

 

「………うっ…」

 

「……お邪魔虫は退散するわね〜」

 

「ぁ!?朝日さん!?」

 

 

 

「詳しく聞かせてもらおうかー…」

 

 

 

「はうっ…」

 

 

「…げ激射の時間だぁ…演習場にいかなくちゃー」

 

「……」

 

「だ、だってさあ!ピンチじゃないとアレだもん」

「指揮官のピンチに颯爽と現れる…ってシチュの方が好感度アップ間違いないでしょ?」

 

「今メキメキ下がりそうだけどね」

 

「そんなぁ!?」

 

「まあまあ指揮官クン…そんなにいじめちゃダメよぉ〜?」

と蒼朝日がクスクス笑う。

 

 

「朝日達も片付けなきゃならない問題とか…あったのよー?」

 

「問題?」

 

「そーよー?誰かさんが他の子に夢中で居ないからぜーんぶ朝日達が頑張ったんだよー?

 

「そうだよ!指揮官!戦闘指揮もだよー!?」

 

「まあ…ブルースフィアから追われる身としては皆でこっちに来られた方が都合良いんだけどね」

 

 

 

詳細は後々に…だが

ブルーオースの世界での指揮官はブルースフィア所属の指揮官という立場だ。

 

蒼オークランド…赤の一悶着で俺達はブルースフィアから離脱、かつての仲間からも追われる身となった。

 

「まあここに来るドサクサに紛れて以前の仲間の戦姫も連れてきたから…まあ…ある程度は安心よ〜」

 

「よく連れてこられたね」

 

「ご都合ってやつよ〜」

 

 

「まあ…でもお陰で助かったよ」

 

 

「これからは側に居るから絶対何があっても助けるよ」

ニコリと笑顔で言う蒼オークランド。

 

 

 

 

「あら?指揮官?ここに居たの?」

声をかけて来たのは蒼クイーン・エリザベス。

気品漂う感じ…なのに庶民的な感じも漂うお方。

女王様言ったらしばかれる。

もう3回はしばかれた。

 

 

 

 

「おー蒼エリザベス」

 

「私達にも秘書艦ってのは回ってくるのかしら?」

 

メイド達は身の回りの世話や鎮守府の掃除や家事等を担当してくれている。

桜ベルファストはある意味古株ということで執務室から動かない。

テコでも動かないッ!!

 

 

秘書艦が回るのが遅くはなるが…ブルーオース組にもお願いしようとは思っていた。

 

「うん、お願いしようとは思っているよ」

 

「そう、なら良かったわ」

 

「ん?」

 

「だってせっかく会えたのよ?忙しすぎて構ってもらえませーん!じゃ寂しすぎるでしよう?」

クスクスと笑いながら頬を突いてくる…クソ…可愛い…。

 

 

「まあ…適材適所ってのはあるかもしれんからねえ」

「蒼朝日には明石達と合流してもらって渉外等を担当してもらおうと思ってたりもするよ」

 

 

「あら?朝日は指揮官クンの隣から離れる運命なのぉ?」

シクシクとワザとらしい嘘泣きをして来る蒼朝日。

 

「指の間から目が見えてるよ」

「大丈夫、秘書艦はしてもらうよ」

 

 

 

 

 

「ボスーー!」

 

「お?蒼ポートランド」

 

「報告だーー!伊良湖サンの食堂で働くことになったぜー!」

 

「「「「……え?」」」」

固まる俺と朝日とオークランドとエリザベス。

 

 

以前にも説明したかな?

蒼ポートランドの料理は…味と見た目が反比例する。

見た目がね…深海棲艦相手の料理なのよ。いやマジで。

でも、不思議と味は悪くない。つかおいしい。

 

 

 

 

「いや〜!料理してみたらサ…味はいいけど見た目が…って言われてさあ…」

「暫く修行させて貰いながら頑張ってみることになったんだ」

 

 

 

 

恐らく皆が思ってる事は同じだろう。

 

① グッジョブ伊良湖

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

② よくあの料理を食べようとしたな…伊良湖…

 

 

 

「…アレだな…蒼ポートランドには鎮守府料理対決にでも出てもらうようにするかな…」

 

「お!?料理対決なんかあるの?やるやる!」

「味は良いって言われたんだ〜自信あるよ〜」

目を輝かせながら燃えるポートランド。

いや、本当に味は良いんだよねえ…

点数基準が味ならね…

見た目の点数が入ると………ね。

 

 

 

 

そんな事をケラケラ話しながらお昼にしようかと話をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

それが不味かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お!?ならさっき作ったのがあるよ!出すから座って!」

 

 

 

凍りつく面々。

運ばれて来る謎の料理。

 

 

アンコウ丸ごと……何の色?

何で料理が紫色?

 

「さあさあ!たっぷりあるから、たんとお食べ!」

 

「…ポートランド?すまない、執務があるかr……

 

ガシィっと肩を掴まれる俺。

「「昼休みだから大丈夫!!」」

朝日とエリザベスが死ぬほど笑顔で引き留める。

 

 

 

 

(助けてくれる流れじゃないんかい!?)

 

 

"私たちは一心同体よ!?死ぬも一緒よ、?"

 

 

"1人だけ逃すわけないでしよ!?"

 

 

 

 

 

 

 

 

「……赤城…赤城を呼べええええ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いえ…私もこの見た目は………あれ?美味しい」

「…赤城!行きます!!」

 

 

 

さすか一航戦だった。

 

 




ちょいと息抜きなブルオ会。

少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです!

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