提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
ここは居酒屋鳳翔。
最近、那智の方に顔を出しすぎて鳳翔が拗ねてしまったので来店。
涙目で拗ねられたら…ねえ……。
鳳翔に晩酌をしてもらいながら他愛もない会話をする。
「そういえば…もうすぐひな祭りですね。何か…お菓子でも用意しましょうか?」
ピクリ…と救が反応する。
「……その日は普通の日として過ごす!」
「あらあら…どうしてですか?」
「…バレンタインならまだしも…ひな祭りだろう?『我こそがお雛様ッ!!』って大戦争が勃発するに決まってるから」
「聞かなくてもわかる自分も居ます」
「でもきっと大丈夫だと思いますよ?」
「ほうー?自信あり気だな?」
「だって私がお雛様ですから…」
お茶を噴き出す俺。
「鳳翔がお雛s………
最後まで言えなかった!ニコリと笑う鳳翔。
「
どこからこの武装を用意した?
いつ発艦した?
え?てか何?撃つの?
唯一のお内裏様跡形もなく消えちゃうよ?
次の日
[ひな祭り!お雛様は誰だ!?!?](青葉新聞記事)
俺はそっと有給申請を出した。
ニコニコ笑顔の大淀に破られて、桜シリアスに燃やされた。
崩れ落ちる俺。そっと優しく慰める桜ベルファスト。
「…おいたわしや…ご主人様…」
「優しいな…ベルファスト…お前だけが……」
「はい、ベルファストはいつでもご主人様の味方であり、隣に居ります…なのでこちらに…ご署名を…」
「……おうおう…………って!?何これ」
「…ご覧の通り、誓約書でございますが?」
「……何の?」
「ご覧の通り、お雛様は桜ベルファストとする…ですが?」
…ん、とその誓約書を大淀に渡す。
ビリビリにそれを破く大淀。燃やす桜シリアス。
崩れ落ちる桜ベルファスト。
「…まったく!こんな理由で有給が取れる訳ありませんよ?提督?」
「有給って何だっけ?」
「…まあ…どうしてもと言うなら…仕方ないですが…はい、申請書です」
と、新しい有給申請書を渡してくれる大淀。
なんだかんだ言いながら優しいな…よどちゃんは…
有給申請書
時成 巌 元帥殿
2月8日 1日間
私用の為有給を申請します。
2月1日
西波島鎮守府 神崎 救 印
お雛様及び正妻は大淀とする。
「大淀ッ…貴様ッ!!」
「提督?賢すぎては生き抜けませんよ?」
「書類は隅々まで見る方なのでね!」
その用紙を桜シリアスが破って桜ベルファストが燃やした。
崩れ落ちる大淀。
「おい、桜シリアスは動くな!!」
「はうっ……しょぼん…」
何か用意してたんかい!!
「……」
「指揮官!!日本文化には興味あるわ?!是非!和服を着させてほしいわね!」
ニコニコと蒼エリザベスがアピールする。
「私も興味ありマース!てか!正妻は私でショー?」
「あら?金剛?譲ったつもりはないわ?」
ぎゃあぎゃあとやり取りする面々…。
「…うっ……ダーリン…」
バタリと倒れ込みかける金剛を受け止める。
「どうした!?」
うるうるとした瞳で俺に語り掛ける金剛。
「……できちゃったみたい……♡」
支える手を離す俺。落ちる金剛。
「ギャン!…っひどい!ダーリン…」
「……うっ…」
「やめるんだ!吹雪ッ!!」
「……」
「和服なら私が似合うと思うの」
「…大和はなあ………」
「赤いウェディングドレスでもいいよ?」
「時雨?返り血かな?」
「ひな壇が赤いのはね…?倒れて行ったライバル達の返り血なんですよ?」
「間宮?そんなバイオレンスなひな祭りはノーサンキュー」
「ちょっと待った!お雛様と言えば…そう!子供!私達がお似合いだと思うわ!」
「暁……大人のレディとは?」
「ぐっ……そ、そんなものは…要らないわ!」
「血の涙流す程?」
「だって私だけ指輪まだだもん…1番お姉ちゃんなのに……」
「ちゃんと渡すからあ…」
「お内裏さま…お雛様…」
「そんな年齢じゃないだろう?」
「……」
やめたまえ…駆逐艦や潜水艦達よ…
アレだ…お前らは生まれ歳的にはね…あかんのよ……おい、やめろ!連合を噛むんじゃあない!!魚雷を向けるんじゃないッ!!
「あ、でも…お雛様のポジは譲りマース」
「お?珍しい判断じゃないか」
「そんな事しなくても…私が正妻と言うことには変わりありまセーン!何より…えへ…えへへ」
と、お腹をさする金剛。
「いや、子供はないから」
「くっ…!しばき倒したいけど…ッ!お腹の中の子に罪はない」
「ないから」
「卑怯だぞ!コンゴー!!」
「だから違うって」
「うっ…つわりが…」
「吹雪は乗るんじゃねえええ!!!」
「もう…お雛様とかいいから…私を貰ってください」
「加賀!?!?」
「面倒いな…やっぱり最後は
武蔵がグーを作って言う……脳筋め。
「ふふ…私達に勝てる人はいるかしら?」
間宮と伊良湖と鳳翔が立っている。
……ご飯を人質にします♡のプラカードを掲げて。
「「「「すんませんしたぁ!!!」」」」
全員綺麗な土下座だった。
「うっわー…大人気ねええ」
「勝てば良かろうなのですよ?」
「過程や方法なんてどーでもいいんですよ」
「結果だけが全て!」
「……なら3人のうち誰になる?」
「………」×3
項垂れる3人。
まともにやったら鳳翔が強いだろうけど…。
間宮も…中々剛の者なんだよなあ…
恐らく、武蔵や桜赤城達や桜三笠を土下座させられるのは……
明日が怖えよ…
おバカな話でもいかがですか?
少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです!
感想などお待ちしてます!