提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
えーと…
怖い話を1つ。
部屋でのんびりしてた時だった。
夜の執務室の電話が鳴る。
ジリリリリリリン!ジリリリリリリン!!
無論、大淀達は業務を終えて部屋に居る頃だろう。
火急の用件か?と思いながら執務室の電気をつけて電話に出る。
「はい、西波島鎮守府…執務室」
「……」
電話の向こうは無言である。
間違い電話か?
「私メリーさん…今…港にいるの」
「どこの…?」
ガチャリと切れた。
…いや、港って沢山あんじゃん?
でも不気味なのには変わりない…
ジリリリリリリン!!
ジリリリリリリン!!
ゴクリ…と飲み込みながら電話に出る。
「はい…「私メリーさん…今…島の港にいる「やめるんだ!!絶対やめるんだ!!」
「ウフフ…怖いのね?大丈夫…すぐに会えるから…」
ガチャリ…
「…ま、マジか…マズいぞ…ヤバイぞ…」
冷や汗がドッと出る。
恐らく…門、玄関、廊下…そしてこの部屋…となるだろう!ヤバイぞ!
私室に戻ったとして…も……クソッ!!
ジリリリリリリン!!
ジリリリリリリン
恐らく正門から…か?
ガチャリ…
「……もしもし……」
「私メリーさん…今…「侵入者ァ!夜戦だァァア!!!」え!?何!?何で私の後ろに現れるの!?嫌ッ!こないでえええええ!!!」
だから言ったんだ…やめるんだ…と…
ん?怖かった?
まあ…怖くないと言ったら嘘になる。
マズい?ヤバイ?
あぁ…あの子がな!!
イク達が丁度巡回ルートから離れててよかったねえ…いや本当…
だからそれ以外の
正門……神通、川内。
玄関…天龍が居るわけでさ?
うわー…ドッカンドッカンはやってないけど…雄叫びが聞こえるなあ…
「久しぶりの侵入者だぁあ!!夜戦じゃぁあ!!」
「…鎮守府の平和を脅かす者には…死を!!」
あぁ見えて神通って意外と武闘派なんだよねえ…
「だから何で私の後ろをとれるのよおお!?いやァァァア!!!!」
さて…無事に居られるかな?
……あの子が…。
ジリリリリリリン!!
「……大丈夫?」
「わ、私…メリーさん…何よここ……本当…ハァ…ハァ…げ、玄関に居……え?なに?それ?刀?え?嘘?」
「う、うおおおおお!!て、手前なんか怖くてねええええええ!!」
「泣くか叫ぶか刀持つかのどれかにしてよおおお!!あなたの方が怖いわよおおおお!!!」
もはや電話越しではなく、直に聞こえる悲鳴。
「うおおおおお!!!滅殺うううう!!」
「いやぁぁぁあ!!!」
「てんりゅー…頼むから物は壊さないでね〜」
ガチャリ…。
ジリリリリリリン…
ガチャリ
「…大丈夫?」
「ヒュー…ヒュー…なに?ここ?バケモンパラダイス?何でどいつもこいつも私の背後とれるのよ…」
「まあいいわ!」
「私メリーさん…今あなたの部屋の前にいるの…」
「開いてますよ?鍵」
「え、えぇ…?あ、うん…行くわ…」
ガチャリと執務室のドアを開けると…
「あら?誇らしきご主人様に…何の用でしょうか?ご用件ならこのシリアスが承ります」
ニコリと輝かしいメイドスマイルの桜シリアスが居る。
「ほっ…普通のおんn…はぅ!?」
メリーさんをアイアンクローで持ち上げる桜シリアス。
言動と行動が合ってないのだが?
「え?浮いて…って!?痛い!!いだだだだ!!痛い!」
てか?いつの間に?
「メイド隊の部屋と執務室は直通ルートがありますので」
「初耳ですが!?」
サラッと衝撃な事実を知る。
「誇らしきご主人様は…お部屋にお戻り下さい」
「殺っちゃだめだよ!?」
ガチャリと執務室から私室に戻る。
確かに桜シリアスはドジであるが…戦闘や俺の脅威の排除に関してはなかなかすごい。
むしろ普段のドジこそ…怒られる為にやってるワザとでは?と思うくらいに。
一度本人に聞いてみたところ…
いえ?誇らしきご主人様?
そそそそんなことはありません?
ええ、そんなことはありませんですとも!
そう思わせたなら私の落ち度でございます…
私に!私にお仕置きを!なんて言ってたなあ…
ドアの向こうからはドタドタと聞こえる。
んで…
「お、追い詰めたわよ…ヒュハー…ヒュー…」
「さ、さぁ…恐怖に…おののののののの…
うん
予想通りかな?
「ヘーーイ…」
「あらぁ…?」
「「あなた…なにやってるの…?」」
最後に乗り越えなくてはならない壁…
待て!1つ聞きたい。
どうやってこの部屋に入った?
「え…?なに?ちょっと…聞いてn…ぁぁぁぁああああああ!!」
メリーさんは連行されて行った…。
「救君…?」
「まも…君?」
待て2つ聞きたい。
なんで君達はここにいるのかな?
そしてなんで君達は俺の方を向いてるのかな?
「また変な女連れ込んでるの?」
気が付いたら鍵が掛かってようと…めっちゃ離れてようとも
いつの間にか居るお前達の方がホラーだわ。
「なんだァ?!賊かぁ!?」
わらわらと集まって来る艦娘達…。
「ダーリンに何しようとしたんデース…?」
「そうよ〜?何が望みなんですかぁ…?」
「ひいいい!?ふ、増えたぁあ!!!??」
「ごごごごごめんなさいいいい!!」
恐らく世界で1番安全……俺にとって安全な場所は…鎮守府であり、俺にとって1番アスレチックな場所も鎮守府だと再認識した。
「話は終わってないよ?」
「あ…」
お気に入りが730人ー!ありがとうございますー!(๑╹ω╹๑ )嬉しいでーーす!!
たまのホラー回?
たまには…ね?