提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
「はーい♡提督ー」
「あ、足柄さん…もう…カツ…は…」
「後10枚はあるわよ?」.
「狼さんはもうお腹いっぱいです…」
さてさて
以前に足柄から絶対幸せにするから!とまさかの逆プロポーズを受けました。
故に指輪を渡すタイミングが見失われております。
足柄はなんか満足してて多分忘れてるっぽくて…
そんな中迎えた1日夫婦の前日…
俺は未曾有のカツ責めにあっていた!
朝もカツ
昼もカツ
3時のおやつもカツ… ←Now
このままだと夕飯も…夜食も…
何がアイツをそうさせるの?
えっぐいよ…食べるけどさ!!
「……死に体じゃないか…」
「…カツ……」
「カツじゃない那智だ。…まあ…心中察する…」
「毎回食べ切れる提督も人間離れしてるがな…」
「……提督?なんで那智と仲良さげに話してるのかしら?」
ゴゴゴゴという音が似合いそうなのは間宮や鳳翔に次いでこの場面に間違いないだろう。
姉妹へも嫉妬を向けるあたり、中々の…ヤキモチ妬きさんかな?
「いや…足柄…カツばかりだと提督もキツいと思うぞ?」
「…そうかなあ…やっぱり…」
「気付いてはいたんだな」
そりゃね
カツご飯
カツ
カツ(味噌汁椀)
カツ(サラダ)
冷カツ(デザート)
だもんね。私から見てもキッツイと思うよ?実際。
「うぷ……胸が苦しい…」
そんな一言を発する救。心なしか顔が青ざめてる気がする。
そこにサッと足柄が寄って来る。
そして彼をまるでヒロインのように抱える。
「あら?それはきっと恋よ!?提督!」
「胸焼けじゃないか…?」
ポツリとツッコむ那智。
「…君の料理なら…平気さ……」
彼女を見上げながら彼はつぶやいた………少し青ざめながら。
「他所でやってくれ…バカップルめ…」
羨ましさと切なさと…何とも言えない感情の那智は2人を摘み出した。
なぜかって?
この部屋は足柄の部屋でもあって那智や他の姉妹部屋でもあるからね!
カツパーティーから解放された。
「ねえ?今日は提督の部屋で寝てもいいかしら?」
「ん?いいよ?」
アッサリとした返事かも知れないが、基本的には皆そうしてる。
前の日から泊まって…次の日何かして…泊まって…朝に涙の別れ?みたいな。
「ありがとう!準備して行くわね」
ウキウキ加減がどれくらいかが伝わって来るほどの笑顔。
アレで…結婚させた艦娘No.1なのがなんでかわからない、
「なんか失礼な事思ってない?」
「ナイヨ」
「…焦ってるのと…じっくり行くのでは別なんだからね?」
ハハッ…バレてらあ!
想像するだけで顔がにやけてくる。
ドキドキして……しすぎると余計にカツ揚げちゃうんだけどね。
ごめんね?でも、ちゃんと胸焼けしながらでも食べてくれるのが…うれしくて。
…私が幸せにするって言っちゃったケド…
好きで居てくれてるかな?幸せにできてるかな?
……えと……あなたって呼んでもいいかな?
呼んでみようかな?
なんて考えたり!! きゃぁあ!恥ずかしいよおお!!
「……足柄が布団に突っ伏して悶えてるんですけど?」
妙高が苦笑いでその様子を見つめる。
「早よ行け…」
那智が呆れ顔で言う。
「えへへぇ〜行って来るよ〜」
「わあ…足柄姉さん…幸せそう…羨ましいな」
羽黒だけが羨ましそうに見つめていた。
「飢えてないな…満腹なワンコだなあ…ありゃ…」
深呼吸。
深呼吸。
一緒に見る映画…ヨシ!
一緒に食べるもの…ヨシ!
私の服装…気持ち…ヨシ!
あなた…って呼ぶの! ヨシ!
コンコン
「どうぞ」
「失礼…しま「おかえりなさい」
一瞬戸惑う私に彼は言った。
「失礼しますじゃないぞー?俺達は夫婦なんだろう?なら…ただいまでいいんだよ?」
あぁ……本当に…優しいのね、あなたは。
「…ただいま!」
「一緒に映画見ない?」
「ほーう…どんな?」
「えとね…アクションものなんだけど」
「ありゃ意外!!」
「なんでよ!?」
足柄の用意した映画は2本。
どれもアクションモノである。
1つはスパイがハニトラにかかりながら敵国でドンパチ。
もう1つは筋肉モリモリのマッチョメンがロケランもって誘拐犯とドンパチする映画。とんでもねえ…待ってたんだ…。
意外と恋愛モノが好きだと思ったのは建前で、ぶっちゃけこういうのがめっちゃ好きだろうなってのは分かってた。
アクションの度に目をキラキラさせるのは可愛い。
「ん?提督?どしたの?」
「可愛いって思ってさ」
「え!?え、あ、ありがと…」
顔を赤らめて喜ぶ足柄。
「………ん」
そのまま目を閉じてこちらを向くのでなく、彼女からキスをしてきた。
「好きよ?提督」
「抹茶風味」
「茶化さない!」
「抹茶だけに?!」
「ぶふっ…」
「お、乙女の勇気を……」
「明日のキスはきっともっと違うよ」
「そう…?」
なんて不思議なやりとりをしながら映画を見る。
「明日は何する?」
この質問はきっと想定済みだったのだろう。
足柄の目がキラリと輝いた。
待ってました!と言わんばかりにこちらを向く彼女。
「明日のプランは完璧よ!」
「あ、朝起きたらすぐ出るからね?朝ご飯は…明後日作るから!明日はモーニング食べに行きましょ!」
「ふふ…。珍しいでしょ?たまにはそんなのも有りかなあっておもってね?どう?」
「君と過ごせるならどこへでも」
「うん!なら今日は早めに休みましょう?」
「映画2本観た後に言う?」
と、笑いながら問いかける。時刻は午前0時を余裕で回っている。
「……提督と居ると…時間忘れちゃうのよ」
「寝た?」
彼に問いかけた。
「……」
彼はスースーと眠ってる。
私は布団から出て、彼の後ろに入り直した。
彼を背中から抱き締めてみた。
温かい体と…シャンプーとかの色んな香りと…提督の…
「好きよ……本当に好きすぎる…のよ…提督」
「明日くらいは…狼じゃなくていいかな?」
「でも…きっと後悔させない1日にするからね」
私は彼を抱き締めたまま眠りに落ちた。
次話以降、更新が遅れます。
すみません…。