提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
「……」
「時雨?大丈夫?きょろきょろしてるけど…」
「し、白露…!?大丈夫だよぉ↑?時雨はだ〜いじょうぶ!」
「榛名さんみたいな受け答えね…」
『あ…そうだ』
ぴゅーーっと何処かへ行く時雨…もとい自由人。
「ちょっと!?待ちなさい!時雨!!」
慌てて私は追いかける。
あいつのことだ…ぜーったい面倒になる!
そんな気がしてならないどころか……んもう!
んで…
「………フハハ!やった!やったぞ!!」
そんな声が執務室から聞こえてきたのだ。
私の予想の中で1番起こったら面白い面倒な事になる…事が!!
「提督の中に入り込んだぞう!!」
悪役みたいなセリフとポーズで叫ぶ
『……は?』
『………え?何これ…』
驚く救。
「……えと……時雨…よね?」
「うん…あはは…これが提督の体…♡」
時雨は救の体でクネクネしながらぶつぶつと呟いていた。
その表情は恍惚の2文字…と言えばお分かりいただけるだろうか?
「え?返せ?……楽しんでからね?」
恐らく提督と何かしらのやり取りをしているのだろうか?
私には提督の姿は見えなかった。
このまま入れ替わりが続くと面倒になる…というより、私が危ない…。
その時…ガチャリ…と
その日の秘書艦が入ってきた。
「ダーリンさん!おはようございます♪」
榛名だ。
ここで約2名は
「マジかよ…」と思う。
約1名は
「楽しそう…♡」と思う。
「おはよう……アレだな…榛名って…よく見ると本当に可愛いよな…」
!?!?!?
そんな行動をとったのは時雨だった。
『やめよう?時雨ぇ…。俺の声で…体で…』
くいっと榛名の顎を上げる
「………誰ですか?」
パシッとその手を払い除けた榛名。
「あなたは…ダーリンさんじゃない…」
「何言ってるんだ?榛名…。俺だよ?」
「いいえッ!榛名は…榛名が……大好きなダーリンさんを間違えるはずがありませんッ!!」
「どうして!?酷いじゃないか!榛名!」
時雨もややムキになって反論する。
「外見は確かにダーリンさんです!でも…
「榛名は…外見でダーリンさんを愛しているんじゃないんです!心を…在り方を…存在を愛してるんですッ!!」
『…榛名……』
「だから…誰があなたをダーリンさんと言おうと私は信じません!」
「あなたはダーリンさんじゃない!」
「この体を好きにしても良いと言ったら?」
「なら話は別ですね」
『おおおおおおおい!!」
「ちなみに…今は中身は誰ですか?」
「時雨だよ」
そう時雨が答えた。
「どうやって入れ替わったのですか?」
「幽体に触れたら…」
ふむふむ…と榛名は考え込んでいるようだ。
「なら…今幽体なのはダーリンさんですね?」
「よく分かったね…」
「気配がしますから…」
「…榛名は凄いなあ…」
『俺はゾッとしたよ…』
「全集中…………。榛名は大丈夫です!」
色々とアウトそうな声を出しながらブツブツと…そしてキョロキョロと周りを見る榛名。
そして、カッと目を見開いたかと思えば…!一目散にこちらに来る。
『マジかよ…!』
確実に見えてない筈なのに!!
時雨ですら…うわぁ…って感じに引いてる。
そのくらい彼女は正確にこっちに来ていた。
『あ…』って言った時には既に俺は榛名だった。
そして幽体の榛名は時雨に触れる。
つまり…?
俺は榛名の体の中に入っていて
榛名は俺の体の中に入っている。
「えへへ……これが…ダーリンさんの体ぁ…♡」
セリフだけで言えば可愛い榛名を想像できる…が、待ってほしい。
体は勿論、声も神崎 救がクネクネしながらそんなセリフを吐いているんだから…。
「は?ダーリンさんは気持ち悪くないです!」
榛名は虚空に叫んでる。
恐らくそこら辺に時雨がいるのだろう…。
触れ合った者同士じゃないと見えないのは不便だなあ…
そして榛名よ…その言葉はなあ…
向けられても仕方ないんだよ…
にしても…スカートはすーすーするし…
こう
なんつーかな?
胸の周りの違和感が…半端ない。
重み…?なのか?
周りが無人なら揉みしだいてそうな程に…
ないものがあって…あるものがない感覚は…なんというか………
「ダーリンさんの体で…私を……えへ…えへへ…両得じゃないですか!」
「は?」
俺は気付いたら床に押し倒されていた。
「ちょ!?は、榛名!?」
「私は…ダーリンさんですよ?周りから見たら…ダーリンさんが榛名を襲ってるわけですよね?」
「おいやめろ…!やめろ!」
あれ?山城達は!?居ねえ!!
アイツら…どこに!!なんて事を思っていたら…
バァン!と開かれたドア。
乱入してくる金剛。
「榛名ァ!!ダーリンを襲う………襲う?」
時雨から榛名が提督を襲ってると報告を受けてやってきた金剛。
妹の暴走を止める20%
あわよくば私も…が100%だったりする。
んで……目の前に広がる光景は…
救視点
救の中に入った榛名が榛名の中に入った救を襲っている。
金剛視点
ダーリンが榛名を襲っている。
「なんだ…逆ですか…セーフじゃないですか」
「アウトだから!これアウトだから!」
「さあて…お姉様の許しも得たことですから…ね?」
と、俺の声でそんなセリフを言いながらにじり寄る
「ダメだろう!やめろ!やめてくれえええ!!」
と、提督口調で叫ぶ
どうなる鎮守府。
やはり榛名はラスボス…!
ゆっくり更新して行きます(๑╹ω╹๑ )