提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
「行こう…同志よ」
「まずは…西波島…我らの…忌まわしき思い出の地を!!」
鳳翔と加賀が地元の地産市がオープンしたとの事でやって来た。
地元の農家さんが育てた野菜とか…酪農家が卸した牛乳とか…。
「おや!?鳳翔ちゃん〜に加賀ちゃん〜。今日はおしゃれしてー!2人揃ってお出かけかいー?」
「あ、農家の…。そうなんですよ〜」
なんてやり取りする鳳翔はどこか嬉し気である。
「やっぱりたまには大好きな旦那様にこうやってお買い物してご飯をつくってあげたくて…ね?」
「ありゃ〜?本当かい?嬉しいねえ〜」
「ふう…仕事で少し遅れた……たまのオフなのに…」
「ねえ?お兄さん?」
見知らぬ女性に声を掛けられた。
……困り事だろうか?
「俺ですか?何でしょう?困り事ですか?」
「そう!困り事…♪友達が遅刻して暇してるの。お兄さん…好みだから良かったらお茶しない?待ち時間の間だけ!奢るから!!」
「………!?!?」
は?なにこれ?
え?逆ナンってやつですか?
マジか!俺の時代ってやつか?
いや、無いな…壺買えとかそんなんだろうな。
「………壺?絵画?」
「何それ…?趣味?」
「いや…新たな詐欺かな?と」
女の人は爆笑する。
「そんな訳ないない!無理ならいいよ!」
「お茶くらいなら…」
カフェに入って談笑する。
どうやら彼女は数年ぶりにここに来たらしい。
昔はここに住んでいたが、事情で引っ越したらしい。
「お兄さんはどこで働いてるの?ここら辺の人?」
「うーーん…ここら辺には一応。鎮守府で働いてるよ」
その言葉に僅かに彼女の眉が険しくなった。
「へぇ…あそこの…ね?」
「……西波島の?」
「そう…」
「あそこの提督は…評判悪いらしいね、」
(女癖的な意味だろうな…)「らしいね、よく言われるよ…」
「…ふぅん?あなたも大変なのね?上官さんには苦労するでしょ?」
「?俺が提督だが?」
「…ッ!!あなたが!?前の人は…まあいいわ」
「……その悪評は直す気はないの?」
「………決めた事だからね」
「そう……あ、丁度友達も来たわ」
数名の女の子が来たらしい。軽く会釈をする。
「お待たせ、その人は?」
「………手間が省けたわ」
「お連れさん来たんですね…なら俺はこれで…」
と言う言葉に被せて彼女が言った。
「私はね…?」
「テロリストよ」
『あら?アレは…提督…』
たまたま通りかかった鳳翔と加賀。
思いがけない発見に2人は綻ぶが……
『アレは…?』
女が懐から何かを出した。
それは…銃だった。
ガチャリと頭に突きつけられるソレ。
あくまで平静を装う。周囲に無闇に混乱を撒き散らしても仕方ない。
手に持つ銃を奪い…取った!!
ここから–––––
瞬間に俺は気付く。
掴まれた手が振り払えない…どころか、俺が見ているのは天井…
つまり
投げられているッ!!
ドカッ!!と床に叩きつけられる。
「ぐっ…!」
肩を抑える手を…引き剥がせない!なんて力だ!?
まるで金剛達みたい……な…
まさか
「気付いた?」
周りの客も異様な状態に気付き悲鳴をあげ、逃げ回る。
「……は?」
「……悪しき提督には死んでもらう」
「今こそ!私達はやるわ!!艦娘をお前から解放する!!」
カフェは一瞬にして平和が崩れ去り、人質となる救。
「艦娘の…解放だと?!」
「…忌まわしいあの記憶……蘇るのは苦痛に満ちた毎日!耳に残るのは仲間の鳴き声と悲鳴!」
「……何のこと…ガフッ
言葉を遮るように銃底て殴られる。
「私達は
「お前達に復讐する為に戻ってきた!」
「見ろ!この神通を!度重なる戦で腕と片目を失った!それなのに入渠もさせてもらえず…捨てられた!!」
「この鈴谷は退役後も差別に遭って傷だらけで追われるだけの生活を余儀なくされた!」
「この子は何度も陵辱され!この子は人体実験に!!」
「お前達は正義の味方ではないのか!」
「己の私利私欲の為に我らを…こんなにしても平気なのか!!」
「だから殺す…粛正する!!」
「何故守るべきものは弱いのに…我らを認めない」
「弱い癖に導こうとする」
「我らの方が優れている筈なのに」
「だからひっくり返す」
「我らが…貴様ら人間を支配する!!」
「この1発…1歩は…ッ!私達の…反撃の狼煙だぁぁあ!!」
パン…
乾いた音が店内に響いた。
通して!!あの人は!私達の大切な…!!
と、通ろうとする彼女達を止める警官達。
「だから危ないですって!あなた達の命も危険に…「そんな覚悟はとっくにできてますッ!!」
2人は静止を押し切って店内に入る。
「待ちなさいッー!
しかしそこには…床に飛散した血の跡しか残っていなかった。
シリアス編!
ゆっくり更新になります!