提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
オリジナルな敵や展開!!あります!
「…私達が海軍を導くんですよね!?」
「ソウよ…私達が導クべきなのよ…」
そう信じてた……
「…土佐様……」
影神通が彼女に心配そうに声をかける。
「エえ…わかっテルわ…」
「
「その為ニ…マズハ奴等の艦隊ヲ引き入レル」
「…しかし…熊野ハ…私の声が弱まっテル…場合ニヨッテは……」
………
……
…
「アナタが提督…?」
土佐と呼ばれる者が救の前に立つ。
「ふぅン……毎日犯さレテ、暴行サれて…憎いデショウ?」
「…君は?深海棲艦か…?」
「あら?質問を質問デ返すの?………さぁネ?半々じゃないかしら?…私ハ…土佐ヨ」
「土佐?土佐はこの世界にはいるはずがない」
救は驚いたが、平静を装う。
アズレンからの来訪者は桜土佐以外にいないし、艦これの世界には居るはずもない。
つまり、コイツは土佐を名乗る者だと推測した。
「…でも事実私ハ、アナタノ目の前に居るワ」
「……で?土佐。お前の望みは?何の為に人の代わりにこの戦争の指揮をとる…となんか……」
「艦娘の待遇の改善は俺が責任を持って進め––––––
救は背筋に冷たいものを感じた。
その正体は彼女の笑顔だった。
彼女は皆と同じように彼に跨る。
声を上げながら彼を犯し、笑いかけた。
その微笑みから変わってニタリと彼女が笑う。
「何で?違うワ?世界ヲ私達が支配スルノヨ?」
「そうでしょウ?卑劣で害悪デ、無力なムシケラが私達を指揮するナンテ可笑しいデショ?」
「ダカラね?私達が導いテあげるワ?」
「待て!影熊野と言っている事が違うッ!?」
影熊野は言っていた。
艦娘が人を導くんだ…と。
支配などとは言ってない!
「そう……何かあの子ト喋ったの?悪い子ネ…」
「マアいいわ。私達の目的ハネ?アナタの艦隊ヨ?」
「何だって?」
「強いんでしょう?よく出来た子達ナンでしょう?」
「ダカラ…貰って行クワネ」
西波島鎮守府
今や知る人ぞ知る鎮守府。
艦隊の練度も高く注目されている………敵味方問わず…。
「ふざけるなッ!!そんな事にアイツらが協力するはずがないッ!!」
「するわ…?必ず……ネ」
「それにね?ココがどこだカ分かる?」
「そんなの………知らん」
「あなた達のオウチの下よ?」
「な!?」
高笑いする土佐。
そりゃおかしい。
血眼になって探す者は実は自分達の真下に居たわけだ。
「アハはははハハハ!可笑しイデショ?」
「…土佐様?」
土佐はハッと振り返る。
そこには影熊野が居た。
「く、影熊野?」
「…あのっ……アレ?…土佐様?支配ってどういうことですか…?」
「人に代わって…指揮をとって平和な世を取り戻すんですよね?嘘ですよね?」
「…………」
「マァいいわ…
「え?」
「そうよ?嘘ヨ?」
「真の目的は…艦娘にヨル理想の世界の創造…人間へノ復讐ッ!!」
「人モ何もカモ支配スル!!誰にモ邪魔させない!私達ガ常に頂点であるべき!」
「そんな!!私は!私は…!!」
「…大丈夫ヨ?影熊野?アナタは混乱シテルノ…すぐに楽ニしてあげる…」
土佐が影熊野に近付いて行く。
「おい!影熊野ッ!!何だかわかんねえが…奴は危ないっ!逃げろ!!」
「…え……でも………………土佐様は…私達が…世界の平和の為にって…………」
ズキン
「うっ!頭が…痛いッ!!!」
突然頭をおさえる影熊野。
「おい!大丈夫か!?早く逃げろッ!!くそっ!こんな鎖さえ…」
痛いッ!痛い痛い痛い!!
何これ?何ですの?
土佐様は艦娘の地位向上と平和な世界の為……
艦隊…を…
西…波………
「あ………そうd「捕まエタ」
その手は影熊野を捉える。
「影熊野ッ!おい!おい!!」
救の叫びも虚しく…彼女は虚な表情で土佐方を見る。
「さァ熊野?この男ヲ連れていらっしゃい」
「この世界をひっくり返シまショウ?」
「…………はい」
「お前……何をした?その子に何をした!?」
「アラ?……察しガ悪いノ?」
「記憶や思考ヲホンノ少しだけ…掻き回したノヨ」
「…皆私ト同じようにナル筈なのに…この子ダケハ……耐性が強いミタイダケド…」
「あなたノ艦隊も同ジようにしてアゲル…」
「愚かナル人間は…苦しめタ艦娘…深海艦娘によッテ裁かれるノヨ!」
「さァ!始めマショう!」
それは轟音と共に突然やってきた。
鎮守府が一部地鳴りと共に崩れて彼女達は姿を現した。
「な!?なんだ!?地震か!?」
「一体…何が……ッ!?…アレは!?」
陸奥達がその異様な光景に気付く。
彼女の目線の先には…艦娘の手の中ではなく、異形と化した深海棲艦らしきものと、影熊野に捕えられた救の姿だった。
「影熊野!?何してんの!?」
中の1人が問いかけた鈴谷に話し掛ける。
「…ああ…皆……幸せそうだね」
「その声は…まさか神通!?」
見るとそこには神通らしき者が居た。
「私達…スペアはこんなに苦しい思いをしたのに」
「何言ってんの!?提督と影熊野を離しなさいッ!!」
「あれ?この人間を庇うの?毒されたの?」
「……は?」
影神通の言葉に戸惑う鈴谷。
「おかしいと思わない?」
「低俗な人間が私達を使った代わりに戦わせてさ」
「…道具のように捨てられる私達……」
「だからね?この土佐様が導いてくれるの」
「人間に代わって私達が人間を支配するの」
「そこにはね?艦娘を兵器だとか言って差別するクソどもも居ないよ?」
「ね?あなた達も…惑わされてるだけだから…ね?こっちにおいで?」
「土佐…ですって?」
加賀が反応する。
そう、この世界には土佐は居ないはずなんだ。
「土佐は居ないッ!!」
加賀が吠える。
「しかシコれが現実ヨ?」
加賀達目の前に現れたのは………土佐と名乗る者だった。
「……私達は………」
「ネェ?私達の苦しみ…わからない訳じゃ…ないよね?」
かつての仲間が鉛のように重い言葉を投げかける。
「私達…苦しんだんだよ?」
「ねぇ…助けてよ」
「……影神通……影鈴谷」
金剛達が歯を食いしばる。
「私達を殺すの?」
「嫌だよ!戦いたくないよ!仲間でしょう!?」
「「「「「……ッ!!」」」」」
その言葉に戦闘体勢にすら入れない彼女達。
「dtagdmgdjyd」
叫ぶ救。
だが、口を塞がれていてしっかりと喋る事が出来ない。
近寄るな!
逃げろ!お前達が狙われている!!
その叫びも虚しく…
「撃たないでよぉお!!」
仲間…見捨てた過去
背中から離れない事実に過去…
それは彼女達に絡まり離れない。
ついに…
西波島の艦娘達は…彼女達の接近を許してしまう。
彼女達に土佐が触れて行く……
「な、何を…ッ…っあ…」
「………ぁ…」
「………土佐様…」
「共に……我等の理想郷…を…」
「人類からこの世界を!取り戻しましょう!」
そして…土佐の思惑通り、西波島の艦娘は全てが深海化の波に飲まれた。
土佐はニタリと笑う。
こうして世界を奪う算段が完璧に整った。
「さァ…私と一緒に世界ヲ!!」