提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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358話 鎮守府の日常

「………何故なの?」

 

「…由々しき事態よ!!」

 

 

「ぶりゃーー」

 

 

 

ブーブー言う3人は誰でしょう?

「依頼が来ないと私達の活躍の場がないわよ!」

 

「何で!?何でなの!?電!」

 

 

「はわわ…ち、知名度が低いんじゃ…?」

 

 

 

 

「もーー!もっと私達を頼ってよー!」

 

「ちょ!それ私のセリフー!」

 

 

 

 

 

 

はい、そうです。

暁型の4人組です。

 

 

この4人は部屋を事務所として鎮守府のあれこれを解決したい何でも屋的なものを営んでいる(鎮守府非公式)

 

曰く『大人のレディなら誰かの役に立ってと言う建前で本音としてはチヤホヤされたいというかマジで私だけ指輪をもらってないのでそろそろ私の大人度合いを見せつけた上で提督も私を放って置かないだろう的な感じのために設立されました』

 

 

 

かと言ってご覧の通り、閑古鳥が鳴く事務所には誰も訪ねては来なかった。

この前は猫が逃げたとかで探し回ったくらいだ。

 

 

 

 

 

「…暇ねえ……」

 

「そうなのです…」

 

 

 

 

「そぉれじゃぁあダメよお!!レディたるもの…自ら事件を探すものよ!!」

 

「も、燃え上がってるのです…暁…」

 

「冬なのに熱いわね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな訳で仕事を求めて鎮守府内を歩く4人。

 

「おや?おちびちゃん達何してんの?」

 

「あ、川内さん!何か困り事はない?」

 

声をかけてきたのは川内だった。

夜景明けだろうか?少し眠そうな顔で風呂から出てきた。

早速困り事はないかと聞いてみる。

 

 

「困り事?ん〜夜戦が少ないとかかなあ…どんぱちやりたいんだよねぇ……」

 

「聞かなかったことにするわね」

 

「あはは!2割は冗談だよ!」

 

「ほぼ本気じゃない!!」

 

 

「んー……あ!あったよ!事件」

事件という言葉に目を輝かせる暁達。

 

「え!?何?何?詳しく!詳しく!」

 

「説明するよりも直で見たほうが早いかな?食堂にいってみなよ!ブチギレだ娘が居るから」

 

 

「「「「え」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ…僕のプリン食べたでしょ?」

 

「僕は食べてないよ」

 

「なら!そのカラの容器は何なのさあ!!」

 

「これは提督から貰ったプリンなんだ」

 

 

 

 

「どうやら何かプリンがどうのとか…みたいなのです」

 

「却下ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…私のパンツが盗まれた………?」

 

 

「そ、そうなの…」

さめざめと泣く睦月と如月。

 

「長門さんか桜アークさんか蒼ヒッパーさんね」

 

 

 

 

 

 

「ん?どうした?」

 

「パンツ!」

 

 

「?!」

(ま、まさか…私が買ってきたこの可愛らしい奴のことか!?くっ…!可愛いものを見る内に欲しくなって…つい買ってしまったが!確かに見られたら『えぇー!?戦艦の長門さんがこんなクマさんのパンツ履くんですかぁ!?失望しました!近づかないで下さい…』ってなってしまうだろうか!?なんとしても…なんとしてもそれだけは避けなば)

 

 

「……なんのことだ?」

 

「知ってるのよ…?」

 

(くっ……やはり通販での受け取りにするべきだったか……)

 

 

「盗んだでしょ?」

 

「……は?」

 

「その紙袋…巧みに偽装されているけど…盗ったでしょ!?」

 

「ぶりゃーー」

 

 

「な…な!?」

 

「連行ね」

 

「待て!何か勘違いしてる!!」

 

「黙秘権とか……あるのです」

 

「そんな目で見るな!聞いてくれてええ」

 

ガシッと彼女を取り囲む暁姉妹達。

 

 

 

 

 

 

「ちょ!待て!何かの誤解だッ!」

ポロリと長門の買い物紙袋から何かが落ちる。

 

 

「あら?」

陸奥がそれを拾い上げる。

 

 

「クマの…パンツ……ッ!!やっぱり!!」

 

 

「違うッ!それは適正に購入したものだッ!!」

 

 

「「「「え」」」」

 

「あ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらあらあらあらあらあらあら?」

 

 

「待て!陸奥!そんな目で見るな!!」

 

 

「ウフフ…知ってるわよ」

「暁ちゃん?これは長門のもので間違いないわよ?」

 

「え?そ、そんな!長門さんがこんなぷりちーなものを履くはずが!!」

 

「この子は意外と乙女なのよ?」

 

「と言うか…私にどんなイメージをもってるんだ?」

 

「「「「ふんどし」」」」

 

 

 

 

 

「ぷっ…あはは…!!こ、今度部屋にいらっしゃいな」

 

「可愛いものだらけ?」

 

「意外とね?」

 

「…………まじか」

 

「いい?大人のレディでも筋肉ゴリラでも可愛いものが好きなのは普通なのよ?」

 

「それら他人の趣味を受け入れられるのも…大人への一歩よ」

 

 

 

落ち込んだ長門をほんの少し慰めてからブツを探しに行こうとしたら、乾燥機の中に忘れなたとか報告が入った。まあそんなもんだろう…なんて思う雷だった。

 

 

「…つまんねー終わり方なのです」

 

「電?キャラブレ起こしてるわよ?」

 

「はらしょー!!」

 

「響は奇声しかあげてないわね……」

 

 

「まあ……解決してよかったわ」

「ありがとうと、ごめんねって言われた時は微妙な気持ちになったけどね……」

 

「でもいつもこんな感じよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つーかアレでしょ?提督にいいとこ見せたいんでしょ?詰まるところ」

 

「押し倒しちゃえばいいのよ」

 

夕立と時雨が言う。

「アンタなら本当にやりかねないよね…」

 

 

「セクシー路線でアピールは?」

と、如月が言う。

 

 

「…捕まらない?あの人」

「側から見たら完全に事案よね」

初月が難しい表情で言う。

 

「それを言われたら身も蓋もないわよぉ」

 

 

 

 

 

「ま、負けないもの!なかなか私は見向きもされないけど…何でも屋も恋愛もがんばるわ!」

 

 

 

暁は健気だった。

内心はかなり不安だが……

 

 

 

 

その時部屋の電話が鳴った。

 

「はい…………。あ、はい」

何やら背筋をピンとしている。

 

 

「えと……それは………すこしまってもらえるかしら?」

ガチャリと一旦電話を切って皆の方を向く。

 

「あ、あのね?提督が買い出しに行かないか?って………」

 

「皆も一緒にいk「あーー!用事思い出した」

 

「あ…雷は用事があるの?ならほk「私達も用事あるのです」

 

「え……」

 

「あーー!せっかくの提督のお誘いなのにー!用事があったら仕方ないわー!優先される用事だわー」

 

ぞろぞろと皆は用事だと言って部屋を後にする……笑顔で。

 

「皆?そんなに笑顔で…そんなに楽しい用事なの?」

 

「…ふふっ。まあ気にせずに提督とお出かけしておいで」

 

そう言われてわかったわ!私が華麗にエスコートしてみせるわ!と意気揚々に執務室へと行く暁。

 

 

「まーーーったく!世話の焼ける姉でごぜーますよ…」

 

「まあ…でもうん、よく頑張ってる(?)し…たまにはね」

 

 

 

 

彼女達が窓から外を見ると

笑顔の暁が彼と手を繋いで歩いて行くのが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

「ありゃ保護者と子供だな」

 

「捕まらないようにね」

 

 

彼女達はある意味笑顔で見送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わぁお……長門さんの部屋…可愛らしいぬいぐるみとかたくさん」

 

「おー…下着も中々可愛らしいのも……」

 

「……皆には内緒な?」

 

「…今度スカート履こうね…長門さん」

 

「え」

 





少しでもほんわかしてもらえたなら幸いです。


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