提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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甘さ補給の夫婦話

いつとの分割です!


36話 内に秘める 提督 加賀ト1日夫婦 ①

「おはようございます提督、朝食ができています」

 

「おはよう加賀、今すぐ準備するよ」

 

今までの娘達とは違う真面目な表情から始まる夫婦生活だった

 

「いただきます」

 

 

 

「…………」

 

「そんなに見つめてどうした? ご飯うまいよ?」

 

 

「いえ 美味しいならよかったです」

 

「食べないの?」

 

「私は先に食べたので…」

 

 

 

加賀は所謂表情の硬い娘だ。

不知火に並ぶクールさと鋭い眼光を持つ。

 

しかし…俺の中には一つの不安が…。

実は俺の事そんなに好きでは無いのでは?

 

でもケッコンカッコカリ受けてくれたしな…ゲームの時だけど…。

 

「なあ?加賀?」

 

「何ですか?」

 

「好き…だよ?」

 

「……そうですか…ありがとうございます」

 

 

反応薄っっっ!!

あぁ…なんか自信なくなる…。

 

 

 

 

 

…いきなり好きって何?

思わずニヤけてしまいかけました…。

あーっ!私も大好きですよ?でも恥ずかしくて言えません。

 

 

 

ー加賀は不器用だったー

 

 

加賀は赤城が来る前からウチにいた。

ツンとした感じだ時々見せる優しい所も知っている。

 

こっちの世界に来てもそれは変わらない。

俺は加賀の事も大好きだ。

 

 

でも…

 

「という訳なんですよ…赤城さん…姫ちゃん」

 

 

食器の返却に来た折に食事をしていた赤城と姫ちゃんに思わずポロリと相談した。

 

「それを私らに相談するのはどうかと…」

と姫ちゃん。

 

「全くですよ提督…私達だって提督のことお慕いしてるんですから…他の女の子の相談は…もう……あっ、 おかわりをください」

 

 

 

 

「うーんでも変ですね。加賀さんは…かなーり提督のこと好きなはずなんですが」

「提督が深海提督に拐われた時なんか真っ先に今すぐに出ます!追いかけます!って涙目で言ってたくらいですからねえ… あっ、おかわりを」

 

「不器用な娘なのねえ ……今日だってかなり早起きしてたみたいどけどね。ところで!私にはいつ指輪がもらえるのかしら?」

 

「それはまだ待っておくれよー」

 

「早くしてね?待たされすぎると溶けちゃうよ?」

溶けるの?艦娘て、深海棲艦て…。

 

 

「でも、妬いちゃいますね…あの加賀さんをあそこまで夢中にさせた提督にも、指輪を貰っている加賀さんにも」

 

「そうよねえ」

 

「そうなのか?」

 

「そうですよ」

フフフと笑う赤城。

 

 

 

 

 

釈然としない答えだったが…

 

 

 

 

今日は加賀と夫婦だ。ケッコンカッコカリしてるから夫婦なんだけど…

そーいや…このパターンは初めてだな。

金剛、鳳翔は記憶を取り戻す前だしな…。

 

 

 

「加賀!お待たせ!行こうか」

 

「はい」

 

珍しく門のところに集まる艦娘達は修羅場になる事なく終始にこやかだった。

いつものやつは?ねえ!いつものは??

と少し寂しくなったけど…

 

 

「行って来るわ」

加賀さん!?!?

 

 

「「「「「行ってらっしゃい」」」」」

 

俺のお約束がっっっ!!!!

 

「加賀さん、相当嬉しそうですね?」

「何だろう…すごく微笑ましいわ」

「頑張ってね!先輩!」

「応援…しマーース!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に今日はこれで良いのか?」

 

「はい」

 

加賀と俺とは所謂ピクニックという奴に来た。

 

加賀は俺の後ろを歩いて着いて来る。

さりげなく手を出してみたけど、その手が取られる事はなかった。

 

公園と言うのだろうか?

芝生の丘にやってきた。

丘の下は湖になっていて意外と散歩や遊びに来る人も多かった。

 

軽くシートを敷き、2人で座る。

 

 

退屈じゃないかな?と少し不安になっていると…

 

「…こうやってのんびりと自然を見るのが好きなんです」

と加賀が言った。

 

「そっか…たまにはいいな…」

 

と、俺は横に座り一緒にぼーっとする。

久しぶりかもなあ…こうやってぼけーっとするのは…。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

誰かが呼び掛けている。

優しい声だ…。

 

頭を撫でられて……

俺はいつの間にか寝ていたようだ。

 

 

 

 

 

 

隣に座る彼はさっきからウトウトとしている。

最近忙しかったのもあるのだろう、眠いんだろう。

せっかくのデートなのに半分、こう言う時くらいゆっくりしてほしい半分。

 

彼が限界だったのか私に寄りかかってきた。

仕方がないわね…と膝枕をした。

本当にぐっすり寝ているのね。

 

「提督?いつもありがとう…私たちのために」

と話しかけ頭を撫でる。

「あなたが居てくれるから頑張れるのよ…」

 

 

暖かな日差しが私達に降り注ぐ中。

私もいつの間にか寝てしまったようだった。

 




お気に入りが180…ありがとうございます(´;ω;`)

少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです(๑╹ω╹๑ )
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