提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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372話 うそはあまりよくない

心地良い三拍子のエンジン音。

アクセルを開けば重低音が更に…

そう!今、またバイクで走ってる!!

 

「………」

 

 

「ひゃほぉぉぉぉう!!」

「さいこおおおおおおお!!」

 

 

「なあ!天龍!!」

 

「なんだァ!てーとくううう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その刀仕舞ってくんない!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なーんでだよおー!かっこいいだろー?!」

 

「あほか!!暴走族じゃねーんだぞ!?」

 

「提督……」

 

「何だ?」

 

 

 

 

 

 

 

「1台だから族じゃねえよwwww」

 

「いや、そんな冷静なツッコミいらねええええ」

 

 

そんな訳で今日は天龍とデートです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もっとブッ飛ばしてくれえええ!風になりたいんだぁぁあ」

 

後ろで刀を振り回しながら乗るのはやめていただきたい…。

なんだよ、風になりたいって!お前そんなキャラだったか!?

てか、アレだな。

麻耶も同じようなこと言ってたようnウー

 

「はーい、そこのバイクさん路肩に止めてねー」

 

 

まあ…そうだろうなあ…

2人乗りのバイクで爆走しながら後ろで砲撃構えたり、刀振り回したりしてりゃあ…そうなるわなあ…。

一瞬頭によぎった、このまま走ったら逃げれんじゃね??てか、原因はコイツ(てんりゅー)な訳だからコイツを落として行けば解決すんじゃね?という邪な考えをする頭の中の悪魔をそんなことしてはいけませんよ…という天使の見た目をした悪魔がズタズタに切り裂いたところで俺は路肩にバイクを止めた。

 

 

 

 

「何だよぉぉ!俺達なにもしてねえじゃんよー!」

やめてくんない?刀振り回しながら威嚇するの…

 

「してるから止めた訳なんだけどねえ」

「通報が重なっちゃうと…ねぇ…」

「え?てか何?デート中?」

 

「そーだよ!悪りぃかよ!」

少し顔を赤らめて怒る天龍。

 

「今時居る?!そんな木刀……え?模造刀…!?」

「コッチはエアガンかな?」

 

「ちげーよ!本物だよ!」

そう言うと近くの木を切り倒して砲撃する天龍。

 

「ちょ!馬鹿!」

慌てて止めようとしても遅かった。

つまりは…やらかした訳だな。

 

 

「「逮捕ですね」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「違うんですッ!!」

俺は全力で手錠を持つ警察官を止めた。

逮捕されたくないからではない…いや、逮捕されたくないけども!

それ以上に天龍が暴れ回ったら大変だし…デート邪魔されたーって警察署とか破壊しかねないし…龍田も鬼の形相で来そうじゃん?

俺も怒られるじゃん?そんなの嫌じゃん?

 

 

 

 

「わ、私は…西波島の提督で神崎 救と言うものですが!!」

 

「あー!やっぱり見たことあると思いましたよ」

そんな事を言い始めた1人の警察官。

俺はしめた!!と思いましたね!!

 

「実は…今は…陸の警戒パトロール中なんです」

 

「………はぁ…」

キョトンとする警察官A.B。

まあ…無理もないよね。

お前ら海のモンじゃろ?って言われたらそれまでだもん…。

 

「え…あぁ…でも、あなた方は海のう「そう!海のモンですよ!」

 

でも…畳み掛けるしかねえ!!

 

「でもねえ!陸に上がることもあるんですよ!そんな時…私らは海の上だと間に合わないんですよ!」

「あなた方や陸の戦力でどーにかなりますか?ならないですよね!?」

 

「だからこーやって警戒パトロールするんですよ!」

 

 

 

「…猛スピードで?」

 

「奴らの速さは馬鹿に出来ませんからね!広範囲を周るためには仕方ないですよ!」

 

 

「………刀振り回しながら?」

 

「コイツなりの気合いの入れ方なんですよ!」

 

 

「バンバン砲撃しながら?」

 

「ほら!ハイキングの時も熊除けの鈴とかならすでしょ!?それと一緒ですよ!砲撃音にビビって深海棲艦を牽制するんです」

 

「それで逃げるんですか?」

 

「ええ!もちろん!逃げますとも!尻尾巻いて海に帰りますね」

 

「そうですか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ならアレは?」

 

 

「え」

警察官Bの指差した先には川で釣りをする深海棲艦が居た。

 

「うそやん」

 

 

「撃ちます?撃ちます?」

警察官Aは天龍に問いかけている。

その天龍も撃っていいもんなの?と俺に目線を向けてくる。

俺は取り敢えず慌てて釣り人棲艦の所に走って向かった。

 

 

「君ィ〜何してるのかな?」

 

「…ツリ」

 

「この街とかに危害加えたりしない?」

 

「……オマエハ…テイトクカ…」

「…ナツノウミデセワニナッタシナ…アバレタリシナイヨ」

 

「まじか!なら釣りを楽しんでくれ!」

半ば無理矢理に彼女と握手をして戻ろうとしたら3人がこちらに来ていた。

 

「え?敵なんですか?」

 

「いやいやいやいやいやいや!この子はね!…えーと…アレですよアレ!そう!河川棲艦ってね!アレですよ!川で生まれた深海棲艦なんですね!」

 

「「「「え」」」」

 

「…提督?」

マジで不安そうな顔を向けてくる天龍。

察しろ!察してくれ!ノッテくれえええ

 

「ワタシハ…カワデウマレタノカ…」

お前は純粋かよおおお!!!

「ソウダ!ワタシハカワデウマレタ!ニンゲン!カワヲヨゴスナ!」

ノリの塊じゃねえか!なんていい奴なんだぁぁ!!

 

 

「……えぇ…」

 

「ニンゲンガ、カワヲヨゴストセイタイケイガクルウ!ソレヨクナイ」

 

「えと…でもあなた…釣りしてましたよね?」

「何でですか?」

 

「ソリャハラガヘル「生態系の調査だよなぁ!!!」

 

「イヤ…オナカが…「生態系の調査ッ!!」

 

 

「…セイタイケイノチョウサダ!!ミロ!この針ニハカエシモナイ!ヤツラノカンサツモワレラノシゴト!」

 

「この壺の中に何匹も入ってますが?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

河川棲艦…こと軽巡棲姫は血の涙を流しながら魚を放流した。

「ゲ、ゲンキデナ…!!」

 

 

「ウゥ……ゴハン…」

と、消えそうな声で呟く棲姫ちゃん。

 

「泣いてませんか?」

 

「チガァウ!ヒサシブリノサイカイトワカレニハナミダガツキモノダロウ!」

 

 

本当にごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

ごめんなさいごめんなさい。

後でご飯でも奢りますし、物資も分けますから許して下さい。

 

 

 

 

 

「そうでしたか……なんかモヤモヤは残る気もしますが…平和の為だったのですね。お呼び止めして申し訳ありませんでした!」

「でも可能なら…鎮守府巡回中の印や届出をして頂けると助かります」

 

 

やべぇ。

変な仕事が増えそうな気がして来た…。

 

「あ、はいそうですねすみませんでした紛らわしい事をしてご迷惑をおかけしました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

河川棲姫…の体を張ったノリのお陰でなんとか乗り切れた気がしたが…

 

 

「……鎮守府においで……ゴハンたらふく食べていいから」

 

「クチクカンモヨンデイイ?」

 

「いいよぉ…」

 

「イキュウ、ロキュウモ?」

 

「いいよぉ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、町の警護もお願いされたとかで大淀に怒られたし、皆に笑われたし、河川棲姫に飯食わせたし…天龍もまたいこーぜ!とか言うし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アラ、ケイジュン。ジョウキゲンネ?」

 

「ウマイモンタクサンクエタ!」

 

「アラ!ヨカッタワネ」

 

「チンジュフッテスゴイナァ…」

 

「エ?チョットマッテナニ?」

 

「ツリシテタラ、チンジュフデメシクワシテクレタ」

 

「何言ってんのお前…」

 

「キャラトンデンゾ…」

 

 

 







さーせんしたぁ!!
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