提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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403話 コーラor紅茶or緑茶? ロイヤル編

 

 

 

エリザベスに連れて帰られるまでは結構飲んでいた。

 

「まったく…飲み過ぎなのよ!」

そう言われるのも仕方ないかも知れない。

体を支えてくれる彼女をじいっと見つめる。

 

「な、なによぉ!?」

 

「………」

可愛いよな、なんて言おうと思ったがやめておこう。

あ、でも慌てふためくところを見て[email protected]………

 

 

 

 

 

彼が見つめてくる。

その澄んだ瞳には自分が反射していた(本人の所見です)

その目に吸い込まれそうになりながら、私は照れ隠ししながら見つめ返すことしかできなかった。

 

 

まさか…好きとか?指輪あげるよとか?

そんならとーっても嬉しいのだけれど?!

私はいつでもウェルカムよ!?

 

 

 

 

 

「……ぐぅ…」

 

 

 

 

 

 

 

「は!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え!?指揮官?!寝た!?ねぇ!?寝たの!?おい!寝るな!指揮官ッ!庶民!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭が痛い。

所謂二日酔いか?

 

でも行かなきゃ…

ロイヤル(物理)されちゃう…

 

 

「何よ!?ロイヤル(物理)って!?……というか二日酔いなの!?どれだけ飲んだのよ…!」

 

あぁぁ!その声も頭にダイレクトダメージがぁぁあ!!

 

 

「もう…仕方ないわね…指揮官?ほら、ミネラルウォーターよ、飲んで?」

 

こう見るとクイーン・エリザベスすら神に思えてくる。

 

でも、水と言わずにミネラルウォーターを出す所を見るとかなりお嬢様だよなあ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気を取り直してロイヤルのメイド喫茶…ROYALへと案内される。

 

そんままだね、店の名前。鉄血も同じだったけど……

 

 

 

豪華な木と煉瓦造りのシックな外観、室内も落ち着いた雰囲気で統一されており、入り口を入ればピシッとメイド達がお辞儀をして出迎えてくれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お帰りなさいませ、ご主人様」

一糸乱れぬお辞儀とはかくあるべきか…。

見事に完成された(見慣れた)メイド達の姿が……と思ったが…

 

 

 

白や青を基調とせず、王道の白黒スタイルでのメイド姿は新鮮だ。

何せ、ロンドンやエンタープライズ、果てはアークロイヤルまでもがメイド姿。

 

 

 

 

 

「指揮官!見てくれ…このぉ!?」

ゴンという鈍い音と共にエンタープライズの身体が縮んだ気がした。

元祖メイド隊の鉄拳…らしい。

 

「べ、()()()()()()…あ…しまった」

 

ゴン

 

「め、メイド長………」

 

「はい、そうですね?……申し訳ございません、ご主人様…。少々教育が不十分だったようで……」

 

「うう…手伝えって言うから手伝ってるだけなのに……」

 

 

心の声ダダ漏れである。

しかし、実際そうだ巻き込まれて手伝ってるだけなんだよな…

 

 

「何で私まで……」

クリーブランドが虚無の表情でこちらを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

資金は潤沢に分配した……。

つまり、準備に余念無し!故に増える人員!

やりたくない?そんなの関係ねぇ!と言わんばかりに人数に組み込まれるユニオン勢+α

 

 

 

「あー!ハニ…じゃなくて、ご主人様〜♡お帰りなさい?こう言うの…好きなんでしょ?」

と、現れたのはニュージャージー。

 

「ん?あぁ好きだぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも何でウエディングドレスなの?ねえ?何で?

 

 

「あ…ニュージャージー…ダメって言ったでしょう!?」

 

「えー!ハニーはこう言うの好きだから…ねえ?」

ねえ?と言うな、巻き込むな!と思いながらウンウンと頷く俺。心と身体は別である!

 

 

 

気を取り直して席に座る。

が…しかし、ガッチガチである。

クッソ真面目の権化なんだろうなあ…と思いながら、もう少しラフにならないか?と提案してみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一時間後……再度来店してみた。

 

 

 

 

 

 

 

「ごっしゅじーーん☆おつおつー!」

メイク…?迷彩?で日焼け風になったエンプラさんが出迎えてくれる。

 

クッソギャル口調でな!

 

 

 

 

エンタープライズ……お前ぇ……

ちゃうねん、そうじゃないんよ……ちゃうねん…

 

キャハーとか言いながら寄ってくるメイド達。

 

 

「いやー!今日も疲れたよね?癒されたいよね?」

めっちゃ肩叩いてくるやん…。

 

「いや…とk「うんうん!癒されたいよね!」

 

「はぁい!迷える仔羊のごあーんない!」

 

 

 

 

「「「おかえりなさいませ、ご主人様」」」

 

半ば拉致…いや、タチの悪いキャッチに捕まれたように席へと案内される。腕とかに当たる感触は天国なのに、あの椅子へと座るのが…近付くのが地獄への歩みとしか思えないの。

 

先に着くと「ほいー!あつしぼねー!」なんて熱々のおしぼりを渡された。

 

 

 

 

 

 

「ご主人様…」

 

「ベルファスト…」

 

 

 

「盛り上がってるぅー!?」

 

「ブフッ」

顔をマジで赤らめながら言うベルファストに思わず吹き出してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちゃうんや!違うんだよおおおお」

 

俺は心の声を叫んだ。

 

 

「も、申し訳ありません…テンション上げすぎました」

なんて顔を赤らめたベルファストが手で顔を隠しながら言ってくるのがウケた。

 

もう、普通でいいよと言いながら30分後に再来店。

クソ真面目の権化なロイヤル勢を見られただけでも思うに儲けもんだろうけれども!だけれども!!やはり俺としてはメイド喫茶がメインな訳で…

 

 

 

 

 

 

 

気を取り直して3度目の正直。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「お帰りなさいませ!ご主人様♪」」」」」

 

 

ニコッとハニカム笑顔の出迎えで席に通される。

そうだよ、これだよこれ!

 

 

「ご主人様?オススメは3種のスコーンとロイヤルミルクティです」

ダイドーやイラストリアス達がオススメを教えてくれる。

 

「指揮官様?スコーンもほっぺたがこぼれ落ちそうな程美味しいですよ?」

と、イラストリアスが言う。確かにこぼれ落ちそうだ。

 

……お前の胸がな!

 

何だ?その際どいメイド服は!?ペコリとお辞儀するたびに軟着陸しそうな…こぼれ落ちそうな星…いや、そんな小さなもんじゃねえ!天体か!?惑星か?!

きっとそこには夢と希望が詰まってるのだろう!

 

男のロマンが!未知なる世界がそこに–––「ご主人様?」

 

目をぎらつかせるウォースパイトやクリーブランドやジャベリン達。

おっと?失礼があったかな?

何で怒ってるんだ?ワタシワカラナイ…

何か共通点があるのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さーせん…」

魚雷や主砲は人に向ける物ではないよ!君達ィ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かな店の中に微かに聞こえるオーケストラらしきミュージックが心地良い。

一生懸命に作られたモノを運んでくるユニコーンは可愛らしかった。

 

 

「し、しきか……ご主人様、お待たせいたしました」

 

周りもほっこりしているのがわかるが…俺もほっこりした。

 

 

 

 

目の前に出されたのはオススメされたロイヤルミルクティと3種のスコーン。

 

水でなく、牛乳で紅茶を作る。

砂糖は多め。

 

一口飲むと本当に幸せになる。

 

個人的に好きなイングリッシュブレックファーストでのミルクティーを出すあたり、本気さが窺える。

 

 

 

「左からプレーン、チョコ、キャラメルです」

と、説明を受ける。

スコーンもかなり手間暇かけたのだろうか、めちゃくちゃ美味しい。

 

 

「ご主人様の大好きな硬めのプリンですよ?はい、あーん」

そう、硬いプリンは大好きです。

 

ニュージャージーの抜け駆けに周りの空気がピリついているが、気づかないふりをしてプリンを食べる。

うん、プリンに罪はないしね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらぁ〜?スコーンとプリン以外はないのぉ?」

 

「お酒はぁ??」

 

 

店に突如響き渡った2人の声。

 

オイゲン(酒乱)フリードリヒ(裏世界の人)だ。

 

 

「お酒くらい出してよー」

 

お前もう酔ってんじゃん。

 

「お肉はないのかしら?」

 

喫茶だッ!つってんだろうが!!!

 

 

 

 

「…あら?敵情視察?関心ね?それとも余裕がないの?」

奥から出てきたエリザベスが高らかに煽る煽る。

 

 

「はぁ?お酒飲みに来ただけよ?ねえ〜フリードリヒ?」

 

「オイゲン?あなたの話しかけてるのは柱だけど?酔ってるのね?」

 

「酔ってないわよ?素面よ?間違えたわ?ね?フリードリヒ?」

 

「私はエンタープライズだが?」

 

「ダメね…安酒じゃ…悪酔いするわ」

と、ティーカップを揺らすオイゲン。

 

「来た時から酔ってたわよね!?というか紅茶しか出してないわよ!?」

 

「紅茶に何を混ぜたの!?」

 

「ミルクと砂糖しか混ぜてないんだけれど!?!?」

「あなたは何をしに来たの!?フリードリヒ」

 

「………面白そうだったから…指揮官にも会いたかったし…」

 

 

 

「真面目な答えやめてくれるぅ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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