提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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43話 居酒屋 鳳翔  小話 妹の心姉知らず

「由々しき事態よ」

 

「全くですね」

 

居酒屋 鳳翔 

今宵も色んなお客さんが来られます。

今日のお客さんは比叡さんと山城さんです。

…少し荒れているようですね。

 

 

「扶桑お姉様はあの男に夢中なんです!!」

 

「金剛お姉様と榛名はケッコンカッコカリ…しかも、ききききキスまで…」

 

 

「「はあ 不幸だ」」

 

 

「山城さんなんかまだマシですよ… 榛名お姉様も霧島お姉様も提督にゾッコンなんですから… ううっ」

 

「人数を言われると…アレなんだけど たった1人の姉の心を奪われるのもキツいわよ ヒック」

 

「あまり飲み過ぎないようにね?」

と、私は促しておく。

 

「ほーーしょーさんは提督の事好きだもんねーー…あんなののどこがいいのよー」

 

「あんなの…?」ピキィ…

 

「ひええっ!すみません!提督のどこがいいのかなと」

 

「全てです」

 

「全て…ですか」

 

「でもね鳳翔さん…私達の気持ちも少しはわかって欲しいわ」

 

「あなた達は提督の事が嫌いなの?」

 

「き…嫌いというわけではないわ!でも…姉を取られることと他の艦娘といちゃいちゃしてるのを見ると…なんだかね」

 

「あなた達はその中に入りたくはないの?」

 

「… きっと提督は私たちを好いてくれているわ… でも、私達に時間を割くくらいならお姉様にその時間を使ってあげてほしいよ」

 

「でも、そうするとお姉様や妹との時間も減っちゃうんだよね」

 

「この戦いが終わったら…提督はどうするのでしょうか」

 

倫理や道徳で言うと重婚は日本では認められていない。

今のケッコンカッコカリというものだから成り立つものなのだ。

 

であるなら、誰かを最終的には1人選ばなくてはならないのか…?

うーーーん考えたくもない…。

 

 

 

 

正直、提督に選ばれたら嬉しい、

ただ、何より姉と離れるのだけが辛いのだ…。

 

 

 

 

 

「ふーっ…お腹すいた…まだやってる?」

 

あっ…あなた… いらっしゃいませ!

大丈夫ですよ? ただ…

 

 

「提督さーーんが見えるろー?酔い過ぎて幻が見えるですよー」

「おーーい!こっち座れー」

 

「え? あぁ…」

入店と同時にそれだと… まあ…。

そうなりますよね…。

 

「失礼するぞ」

 

「お前はよー?結局誰が一番…すきなんだよー」

「ほーれす!扶桑おねーはまには気持ちはないんれすか?」

 

一番…?私も気になりますね…!

 

「いや…あのな…」

 

「モテモテだもんなー…他の娘とイチャコラしやがってよー」

 

「夫婦とかよー…。他の娘ともしやがつてよー」

 

「お姉様なんかまだ指輪もらってないーって泣いたんらろ」

 

「なのによー!いつも無茶ばかりしやがってよー」

 

「てーとくが死んだ時…お姉様と榛名は本当に大変らったんだぞお」

 

「そーよー?扶桑お姉様も…取り乱してたんらよ」

 

 

 

「すまん…としか」

 

 

 

「私らにはなあ…自慢の姉妹なんらよ… テートクには勿体ないくらいらよ」

 

「あぁ…」

 

「そーれすよ!…私らもてーとくがほーんの少しは好きれすけど」

 

「お姉様はねえ…てーとくが一番大好きなんれすならね」

 

 

 

 

「「だから…」」

 

 

 

 

「「お姉様達を泣かせたら…許さないですよ」」

 

 

 

 

 

「はやく扶桑おねーさまに…指輪あげてくらさいね」

 

 

「あぁ…わかってるさ…お前達は姉思いの優しい奴だなあ」

と提督さんは2人を撫でている。

 

「むー…撫でないれくらさーい」

「えへー…ほんの少しらけうれしーれすー」

 

 

「私の事も大切にしてくださいね?あなた」

 

わかってるよ。と私も撫でてくれるあなた。

 

 

2人は安心したのかな?寝てしまいました。

あら…もうこんな時間…?

「あなた…ごめんなさい!この2人をお部屋に運びますから…その15分後にまたいらしてください」

 

「え!?手伝おうか?」

 

「いえ…金剛さん達にも声を掛けておきますから」

 

 

ごめんなさい、と見送る私…。

 

 

 

熟睡する2人。良かったですね?提督に伝えれて…。

 

 

「との事ですよ?みなさん?」

 

奥の座敷席をチラッと見ながら言う私。

そこには金剛と榛名、扶桑が居た。

 

「sorryね!鳳翔… でも比叡がそんな事を…嬉しいデスネ」

「比叡お姉様もなんだかんだで提督の事が好きなんですね」

 

「あぁ…山城…私は幸せです…」

 

 

と3人は、それぞれの姉妹を背負って部屋に戻って行く。

心なしか嬉しそうに見える。

いいなあ…ああいうのもと思いながら私はあの人のご飯を作りあの人の帰りを待つ。

 

 

あの人が帰って来た。

「もう大丈夫?」

 

「あなた!お待たせ致しました」

 

 

「あ… 鳳翔」

 

「はい?なんでしょうか?」

 

「ただいま!」

 

「……はい!お帰りなさい!あなた!」

 

2人での幸せなご飯の時間の開始…のはずなのに…

 

 

「スターーップ!! 私達も混ぜるネー」

「榛名も混ぜて欲しいです」

「その…私も」

 

 

「鳳翔…?」

とあの人が言う

 

「抜け駆けはダメですか…ふふっ、皆で夜食にしましょうか」

 

 

ライバル達と 最愛の人と囲む食卓も悪くなかった。

 

 

 

 

 

 




居酒屋 鳳翔でのお客さんとのやり取り編です
提督成分は少し薄めの回

姉思いの妹を描きたかった……
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