提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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提督の夏

今日はあつい

 

なんせ暑い。多分毎年言ってる気がする「今年はおかしいくらい暑い」を何度も口にする。

しかしせっかくのオフ…部屋でのんびりしてるのも何だからな…と思い、ラフな格好に着替えて外出をする。

短パンにVネックのアンダーシャツにアロハシャツ。

暑苦しい軍服ではなく本当にラフな格好。

 

外に出るまでに出会ったオフの娘でも誘って街のカフェでも行くかなと考えながらドアを開ける。

 

ガチャリとドアを開け廊下へと一歩を踏み出す。吹雪や金剛が今日は居るはずだと考えたりする。

しかしながらドアを開けた救は自室ではなく鎮守府の門の前に居た。

 

ジワジワと先程まで聞こえなかった蝉の声が耳に突き刺さる。

「あれ?何で俺は鎮守府の門に?先程まで自室の……うん?」

 

夏の暑さでおかしくなったか?なんて考えながら…まあいいかと自分の思考を片付ける。

こんなこと日常茶飯事だなと…我ながらアホな事を考える。

部屋の内装と防犯レベルを変えても10分ほどでスペアキーが用意されたり、数名が部屋に潜り込んでいる状況に比べたら…うん!ドアを開けたら鎮守府の門の前だったくらいは考えるレベルに当たらんな…。

 

 

そんな感じでとりあえず部屋に戻るか?と考えながら門に近づく。すると第一村艦娘発見したので声をかけてみる。

あの後ろ姿は吹雪!我が最古のパートナーにして愛する吹雪に間違いない。

ん?今日はなんか服装が懐かしいな?

 

「吹雪…おうい」

 

 

 

 

「あ…新任のて…きゃぁぁぁあ!?

こちらに振り返った第一村艦娘の吹雪は顔を両手で覆い、つんざくような悲鳴をあげている。

 

「な、なななななぜそのような破廉恥な格好を…」

 

「は?何の冗談だ?どうした?吹雪?」

普段からわりかしこんな格好してるだろ?と思いながら近づこうとしたが、更なる悲鳴をあげられる。

 

「だめです!だめですぅ!初対面なのに!破廉恥すぎますよ!」

目を逸らし片手をブンブンと振りながら破廉恥!という言葉を繰り返す吹雪を少し可愛く思いながら––––ん?初対面?

おいおい、冗談にしては傷つくぞ?と吹雪の正面に行きその手を取ってみる。

 

 

 

「mjju@pfm"sp7jmp@d!?!?!?!?!?」

 

 

が、声にならない声を上げて吹雪は気絶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今、俺は鎮守府の営倉に居る。

あのあと叫び声を聞いた他の艦娘が現れた。榛名と長門だった。

長門はともかく榛名なら俺に飛びついてくると思い「おうい!榛名!吹雪がわけわからん事を…」と説明しようとしたら…

2人とも「吹雪…何があっ…きゃぁぁぁ!?」なんて叫び声を上げながら顔を真っ赤にする。

 

 

 

「確保ぉぉぉぉ!!!」

 

との掛け声と共におれは捕まった。

なんか艦娘が顔を赤らめたり、目が血走ってた気がするが気のせいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

しかし営倉に入る事になるとは思わなんだ。

 

まあ…吹雪は意外とウブなところがある芋子だから……とは言えあの反応はなあ…。

長門は…うん、ああ言う反応だね。確保からが早かった気はする。

 

榛名は……アイツ目をぎらつかせて俺に飛び込もうとしてた気がする。

いつも通りと言えばそうだが…いつもの「グヘヘ…ダーリンさんを私のものにぃぃぃ!!」的なムーブではなく…それよりも本能的な野生の眼光だった気がした。

 

捕まえにきた子達も…キャーキャー言ってるもののプチ榛名感のある奴らが多かった気がする上に必要以上に触られた気がする。

さらに不思議なことに俺を知っていると言う奴がいない。

変態さん!とか破廉恥!と呼ぶ奴らの方が多かった…ん?いつものことか?

 

 

 

 

あれか?最近みた本の異世界へ行くとか言うやつか?なら経験済みなんだが?なんて考えていると艦娘がやって来る。

落ち着きのない様子でやってきた大淀はメガネをくいっとしながらこちらを見つつ「通報のあった不審者がまさか新任の提督だったとは」と言う。

 

「は?何言ってんだ?大淀?新たな遊びか?てか暑いな…」

 

「遊びなのはあなたの格好です–––って!脱ごうとしないでください!!!」

 

「いや!ここ暑すぎだろ!少しくらい涼しい格好してもいいだろ?!いつものことだろ!?」

 

 

「上半身裸なんて…眼ぷ…いえ!犯罪ですよ!?と言うか、い、いつも…!?あなたはいつもそんな痴男みたいな格好をしてるのですか!?男性としての自覚はないのですか?!」

 

「痴男…!?」

まさか嫁艦に痴女扱いをされるとは思わない。

というか…え?男としての自覚とは?

 

 

 

 

 

「そんなんじゃ…いくら提督になる人とは言え…女性たちに襲われますよ?」

 

「それは性的な意味か?」

 

「当たり前じゃないですか!!みんな男に飢えてるんですから!!」

 

 

 

 

 

 

 

「何だいつものことじゃないか」

 

 

 

 

「はい、いつもの……え?」

 

 

「え?」

 

 

 

 

「「え?」」

 

営倉の窓から聞こえる蝉の声が更にうるさく感じた。

 

 





お久しぶりの投稿でした。

以前投稿分は空きすぎて訳がわからなくなってしまったので練り直してから投稿したいと思うので一旦引っ込めます、すみません
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