提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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47話 鎮守府の12月 ③

クリスマスの朝…

それは皆が少し幸せになる日

 

 

でも、実は俺はクリスマスが嫌いだ

 

俺の誕生日は12月25日 つまりクリスマスだ

 

俺はサンタからプレゼントを貰ったことはない

誕生日を祝ってもらった記憶もない

 

親が居なかったからな

 

12月になると街の空気がクリスマス一色に変わり、皆が浮かれ出す

賑わう玩具屋に、外食店 

懸命に物を選ぶ親達、サンタクロースに○○をお願いしたという子供達

 

ケーキを買って帰る家族

家の中から聞こえる楽しそうな声

 

それらが嫌いだった

 

ひとつだけ良いところがあるとすれば

皆が休みたがるからバイトがしやすかったことか…

 

 

それでも

自分だけが取り残されて 忘れ去られてる様で 嫌だった

 

 

 

 

 

 

電「わぁぁ!!見てください!プレゼントなのです!」

響「はらしょー これははらしょーだ」

 

睦月「わー!かわいい服だー!」

 

 

 

 

 

川内「夜戦一回券の12枚綴り…だと……提督…」ジーン

 

桜大鳳「さすがに部屋は無理ですか…でもこの写真たては嬉しいですわ」

 

桜赤城「櫛ですか? 指揮官様は私の髪と尾が好きなのですねー?」

 

加賀「気になっていた髪留め… 」

赤城「食べ放題ご招待… ありがとうございます!」

 

 

不知火「マフラー… 嬉しいです」

間宮「まあ!新しい包丁?」

伊良胡「私も包丁… 感謝しますね」

 

天龍「何でエプロンなんだ?! なあ天龍保育園って何だ?おい!提督!!!え?!眼帯もある!?    ならいいんだけどよ」

 

時雨「…チ○ルチョコ一個?…だと…?マトリョーシカみたいに箱の中に箱があって…最終的にこれだけ?!    あー!スカーフだ!良かった!完全なネタじゃなくてよかった!!」

 

 

 

 

姫ちゃん「出番作ります…ですって」

鬼ちゃん「のほほん系でお願いします」

 

 

 

球磨「びっくり箱だったクマーーー!!」

 

霞「ジュ○ンジって何かしらこれ?」

曙「○スーラって何よこれ」

 

 

明石「 snap_○nの工具…だと… いええい!」

夕張「……メロン…?」

 

 

三者三様の喜び様で良かったよ

なんて思ってると

 

「提督」

 

「ん?加賀 どうした?髪留めは気に入ったか?」

 

「ええ…でも」

 

「ん?」

 

「あなたが本来くれるはずだったものを貰いに来たの」

 

「え?!何のことだ?!」

 

「髪留め…手作りしてくれてたんでしょう?」

 

「あー」

実は加賀へのプレゼントは急拵えだった

本当は髪留めを手作りしてプレゼントしようとした

 

 

 

「いやな!これは…出来が悪くてな…とても渡せる状態ではないんだ」

「いえ!これは、譲れません…欲しいのです!どうしても」

 

「……コレ…何だけど…」

受け取った髪留めは

恐らくレジンで作ったのだろう ミニチュアの艦載機と航空甲板と山

全体的なカラーリングは青色の 施された髪留めだった

 

貰った既製品と比べるとお世辞にも上手くできているもは言い難い

 

でも

 

「私にとっては…コレが何より嬉しいのですよ」

「加賀…」

「ほら…似合ってますか?」

 

「あぁ…! ありがとうな…加賀 嬉しいよ  メリークリスマス」

「ええ 提督…メリークリスマス」

 

 

「てててて提督!?!?こここここれはー!!」

 

「青葉か 気に入ったか?」.

「はい!はい!もちろん! はあう…」

 

青葉の目の前には

写真部と書かれた小さな部屋があった もちろん写真暗室もあるぞ

 

「ありがとうございます!早速!皆の写真をとって!この部屋を使いますううううう」

 

 

 

 

 

さて…今日はオフだし…部屋に戻るかな

 

 

「……ヘーイ!ダーリン!こっち!こっち!」

「ん?どうした!金剛?」

「えーと 霧島と比叡が!喧嘩してるネ!止めてほしーよ!」

 

「何!?どこだ!?すぐに行く!」

「食堂ネー」

 

あの仲良し姉妹が喧嘩だと…

俺は急ぎ食堂へ向かった

 

 

ドン!と食堂のドアを開けてダイナミックエントリー

「おい!きり…し……ま?」

俺の目に飛び込んできたのは

 

「「「「「「提督!メリークリスマス!」」」」」」

そして

「誕生日…おめでとうございます!」

 

 

「!?!?なんで…それを」

 

「ごめんなさい…提督…ずっと気づかなくて…」

たまたま大本営の御蔵元帥と報告の連絡を取っていた大淀が

「そういえば彼はそろそろ誕生日だな」と聞いてから初めて知ったらしい

 

 

「自分達の提督なのに…祝ってもらってるのに…知らなくてごめんなさい」

「あの…コレ……」

 

と目の前にはケーキが有った…

         誕生日ケーキだった

 

「後ね…コレも…皆から…」

コートに、写真の額縁、鞄に……沢山あった

 

「どうしたの? 驚いて声も出ない?」

「って提督?!?!」

 

 

涙が出た  

何年ぶりなのだろうか…

メルマガやアプリ以外の他の人からおめでとうと言われたのは

おめでとうクーポン、葉書じゃあない

心からのおめでとう…

 

 

「そんなに!嬉しかったんだね!提督!この鞄はね!僕が選んだんだ!」

 

「あっずるい! この額縁はねーー…」

 

 

 

 

 

「こらこら… さあ提督?ろうそく…消してね」

 

ハピバースデートゥーユー dear 救

と歌ってくれる

一息でろうそくの火を消した

 

皆が拍手してくれたがそれも聞こえない

 

はいどうぞ?とケーキを切り分けてくれた

 

 

皆が食べようとする俺をニコニコと見ている

 

 

 

 

 

ケーキは甘くて塩っぱい味だったーー

 

 

 

 

 

後日、命辛々とゲームからクリアした

霞達に怒られたのは別の話

 




救君の過去話は また そのうちに


ジュマンジ
はロック様の新しい方も
旧作も好きです


次回!お正月編!
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