提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
6まで来ました…
本日は複数投稿しておりますので!
現在では話数にご注意下さい(๑╹ω╹๑ )
アンタの言うレールなんぞいらん!
僻地の提督で結構!!
俺にはアイツらが居ればそれでいい!!
親父を馬鹿にしたことも許さん!
夏子さんの事も考えてやれよ
自分の事ばかり考えてんじゃねーよ…
だから 頭冷やせ…このクソ親父ィ!!!!
「ダーリン!」
「あなたの相手はこっちよ」
「クッ…ハッハッハハハハ!!!レールなぞいらねえってか!バカだ大バカだ… 良いぞお前! ならこっちは拳でケリつけようじゃねえか!!」
「望むところだ…クソジジイ!!」
良い眼ぇしてんじゃねえか
拳骨と拳骨がぶつかり合う
渾身の右ストレートが巌の顔面にクリーンヒットした!
「どうだ…… なっ!?」
「あん?きかんぞ?そんなちっぽけなんじゃあなあ!!」
ニヤリと笑う巌…虚勢じゃない!
「手本を見せてやろう…こう殴るんだぞ?クソガキ」
と右ストレートが俺の顔面に打ち当たる
バキッと嫌な音がする
「ぐっ!!」
クッソ痛ええええ 重い!
ペッと血を吐き出す
「ああクソジジイ…やんじゃねーか」
「おいクソガキ……まだまだだなあ」
「「来いやぁぁ!!!」」
ひたすらに殴り合う蹴り合う
ガードなんか忘れてぶつかり合った
殴られる、投げ飛ばされる!
本当に人間なのか?コイツは
そう思えるくらい巌は強かった
「甘えんだよおおお!クソガキイイイイ」
思い切り投げ飛ばされた
「くそっ… こんなクソジジイに…」
足に力が入らねえ 立ち上がらないと
くそっ
「おい…クソガキ…そんなもんか? 海の上なら艦娘に任せるしかねえ
ならよ… テメェは陸の上じゃあ 誰にも負けちゃいけねえんだよ」
「背負って立つとほざいたんだろう? なら膝付いて怠けてんじゃねええええっ!!」
ドコッと音を立てて蹴り飛ばされる
「良いかクソガキ! 甘ったれた理想はな…テメェで実現するしかねえんだよ… ならよぉ 陸の上では誰にも前を走らしちゃならねえ…
例え俺だろうと御蔵のじーさんでも…誰でもな!お前が走って艦娘達を引っ張って行かなきゃなんねえんだよ…誰も沈めねえ…死なせねえってことはそー言うことなんだよ」
「その覚悟もねえのに…理想語ってんじゃねえよ」
「向こうで大和と戦ってる金剛もお前にとってはただの艦娘だろう?」
なんだこの人…前と言ってることが違うような…
なんで…
「よく喋るじゃないか…本当は俺が好きなんじゃないのかよ?ええ?ジジイよ」
「あーーファンとやらになりそーだ!
甘ったれてなければなあっ」
負けねえよ
そうだ…それでいい
立ち上がれ 俺はな、お前の居た世界がどんなもんかは余り知らねえよ
…でもなこの世界だって理不尽なんだよ
だからよ…負けんなよ
お前さ…娘と同じ歳くらいだけどよ…色んなところ見てきたんだろ?
殺されたんだろ?この世界でも沢山嫌な思いしたんだろ?
溢れそうになるよな いっぱいいっぱいだよな
艦娘にゃあ 言えねえよな…
わかるぜ
俺だってそうだ…
ならよ
全部…ありったけをよ 俺にぶつけてこいや
怒ったんだろ?
それでもいいんだ最初はよ
御蔵のオヤジに頼まれたから…じゃねえ
お前を見た時からお前に惚れてんだ
だからよお…
先輩として…男として やり方は間違っててもレクチャーしてやるからよ
立て… 来いよ
何だよあのクソジジイ…
まるで俺のことを…心配してるような…何だよ…
「来いやぁぁぁあ!!神崎 救ううううう!!!」
「行くぞ 時成 巌おおおおおお!!」
本当に楽しい時間だぜ
本気で殴り合うってのもなあ
救は何度も倒れ込む
その度に歯を食いしばり立ち上がる
「諦めろや」
殴られる
立ち上がる…
蹴り倒される
まだ立ち上がる
「諦めろやァァクソガキいいいい」
渾身の背負い投げで投げ飛ばされた
背中が割れそうだ
立ち上がろうとして脇腹を蹴り飛ばされた
呻きながら転がってゆく…
何だこいつ…何でこんなに…
いくらコイツの為の作戦といっても俺は本気で潰すつもりで戦っている
手を抜いて負けても意味がないし、ここで倒れるなら其れまでの男と思っていた…
まさかこんな事になるとは思っていなかったが…
「提督ー!!立ってよおお!!」
「負けないで」
「信じてるよおおおおお」
誰ももう頑張らなくていいなんて言わない
其れでも尚立ち上がろうとする救に問いかける
「何でお前も艦娘も勝てもしない戦いに臨んだんた?
ましてやお前は戦う必要なんぞないだろう?
自分も戦えば責任を押し付けた自責の念を消すためか??
艦娘が負けても言い訳ができるからか?」
「戦わなきゃ負けるからだ」
「は?」
「その「負け」は戦って打ち負かされる事より重い」
「確かに…逃げたかったさ…
いっぱい嫌な事思い出して最悪だったさ 誰に責任を…って潰されそうだったさ」
「今俺の為に戦ってくれてる金剛はなぁ…最初に建造した時の艦娘でな…欲しかったキャラが一発で来たんだ…運命感じるだろ? 指輪を最初に渡したのも…この世界でのデートもキスも初めてはアイツなんだ…」
「10年以上も前からずっと好きだったんだ…ゲームの中だけどな
でもこの世界で…本当に本当に好きになった」
「勿論他の皆も愛してる…ケッコンカッコカリしまくるくらいだしな
…皆同じくらい愛してる!でもいつ!何時でも!隣で居てくれたのはあいつなんだ…
潰れそうだと言う、1人にしないでくれと言う皆に俺の気持ちに皆は…言ってくれた
提督1人くらい余裕で背負って歩けます
だから… ありのままで私達の隣に居て下さい
甘えて、泣いて、頼ってくれるのがこれ以上無く幸せなのです
出会ってくれて…ありがとう
あなたが提督で、本当によかったーーー
と
俺は約束したから
お前らと共に有ると…行くと
…なら俺も一緒に戦う
ここで俺が戦う事に意味は無いのだろう
自己満足なのだろう
でも俺が俺で有るために…
なぜなら 信じているから
なぜなら 受け止めてくれたから
なぜなら それをコイツに認めさせたかったから
ここで倒れられたら楽だろうさ
気絶でも出来たら楽だろうさ!
でもそれじゃーダメだ!
艦娘が頑張ってんのに…提督が負けちゃ行けねえんだよ!!
なら立たなきゃいけねーだろ!
だから…俺は…お前に…勝つッ」
フラフラと立ち上がる救
けっ!熱い熱い…
向こうも向こうで盛り上がってんな…
あん?何だ?あの小娘がこっち向いてんな
金剛…ありがとう…
画面の向こう側だったお前に会えるのが…
その手に触れられる事が出来るのが…
その笑顔を見る事が出来るのが…
俺に頑張れと言ってくれるのが!
俺の側に居てくれることが!!
俺を好きと言ってくれることが!!!
俺を何度でも立ち上がらせてくれるんだ!!
「ダーーーーリーーーン!!!」
でっけえ声だな…
「金剛ーーーーー!!」
「「 あい らぁぶ ゆうううッ!!!!」」
ふん!恥ずかしげも無く…
コイツら…凄え絆だな…
俺なんか要らなかったかもな…
でも負けてやる気はねぇ
俺だって呉鎮守府の提督だ!
コレは俺の戦いだッ!!
「よおし…やる気再チャージだ」
やるじゃねえか クソガキ
進めたなら後は示せや お前らってやつをよ
「負けるなーーー!!!クソ提督ーー!!!!」
「お姉様を泣かせたら…!!許さないぞー!負けるなー」
「提督ーー!!!愛してますーーー!!!
「私らも居るんだぞーー!忘れんなー!!」
「「「「「I Love Youーーーーー!!!!!」」」」」
「「「勝って下さい!!!!」」」
何笑ってやがる…
「ふん…負けんなよ 俺達に勝ったんだから」
「提督さん…素直に応援してあげましょうなのです…」
「さあ…後輩君…やっちまえ!!」
救には皆の隣に懐かしい顔が見えた気がしたーー
「よおおおっしゃぁぁぁあァァァァァァァア」
何だよ…イキイキしたら目しやがってよ
走ってくる救
救の蹴りが巌を襲う
腕でガードしたが重い さっきまでと動きが違う
そのまま攻めて来るだと!?
何だ!? くそっ、さっきより攻撃が重いじゃねーか
巌の拳が救の顔面を捉えた
…が倒れない!
救は流血しながら拳を頭で押し返している
なに!?
笑ってやがる…だと?
「オラァァッ!!」
救の拳が巌の左頬を殴り抜く
「まだまだァッ」
そのまま左ボディーを殴り抜く
コイツの眼…
なんてまっすぐな…
あん?
ああ そうか
その眼は アイツに似てんのか…
死んだ…嫁になあ…
軍人だった嫁 皆を守る為に最後まで残って深海棲艦と戦った嫁
真っ直ぐで 頑固で…それでも、優しくてーー
あぁ だから俺はアイツが気に入ったのか?
ふと考えた瞬間ーーー
目の前から救は消えていた
どこだ!? どこーーーー
下か!!
しかし一瞬、遅かった
なぜ俺は戦いの最中に嫁のことを思い出したー!?
その一瞬が…全てを変えた
「そこだぁぁぁあっ!!」
と救の右拳が巌の顎を殴り抜いた
渾身のアッパーは見事に巌の背を地面につけた
巌は倒れ行く中 大和の方を見る
おいおい 夫婦揃って…同じようにやられんのか…
大和も同じように金剛に打ち負かされていたーーー
けっ 夫婦揃ってよお…いい負け方だなァ
夏枝よお…見てるか…?
俺は初めて負けたぜ…
「………」
俺を見下ろす若えクソガキ
あなた…と大和が金剛に肩を借りてやってきた
死にたくなかった でも死んだからこの世界に来れた
帰る場所なんてどこにもないし
辛い事だらけだったけど
皆が居て…それだけが支えだから…
改めて… 分かったんだ
俺は…この世界で生きて行くんだって
皆としっかり向き合えた…
でも…俺は結婚はしない!
例え細々とでも頑張って生きて行く
「ダーリン…」
「あ? ありゃ嘘だ…」
「「は?」」
と俺と金剛は聞き直した
「はぁぁぁぁあっ!?なっ なっ どういうことですか!!」
「ごめんなさいね?主人のやり方は乱暴だったけど初めからそんな話じゃなかったの」
と大和は困ったように笑っていった
「え? え?!?てか主人? え?!?」
「けっ… なあおい」
「何でしょう?」
「敬語はやめろ…それと、手を貸せ…立たせてくれ…お前の拳…効いたぜ」
詰まりは…俺の為にこんな訳のわからん事を計画したと?
「ああ知らんのはお前と艦娘だけだ…」
親父は知ってたのかよおお!
てか本当に負けてたら!?
「それまでの男だったという事だ…でもどうだ?」
今まで以上に艦娘との絆を感じる
そして自分の中の迷いも何もかもが無い
それは確かだった
「ならそれでいいじゃねーか…」
「提督…よがっだぁ"」
「ぶええええ…」
「ごんなにボロボロになづで…」
ありがとうな皆…
「あんな告白して…私達の事忘れてましたよね?」
あ…
「私達だって居るんですからね!?」
「指揮官様あ?ダメですわあ」
地雷ダタヨ
「でも…」
「今日くらいは…許してあげる」
「ね?金剛?」
そこには…本当にボロボロだけど笑顔に泣く金剛が居た
「ダーリン!」
金剛が飛び込んで来た!
「ダーリン…ダーリン!ダーリン!!」
金剛は俺の存在を確かめるように力強く抱きしめてきた
俺は「金剛…ありがとう…ありがとう」と
それより強く金剛を抱きしめた
「「「私達もっ!!」」」
結局皆飛び込んで来た
いでででで!
痛い!痛い!
…皆泣いていた…
「良かった…提督が何処にも行かなくて…」
お前達… あぁ 俺は何処にも行かないよ…絶対に
力の込められた抱擁の痛さが何か心地よかった…
次回はエピローグ 後日談と続きます
明日から少し更新が遅いかなと 電波が多分届かないw
バトル描写はやはり少し苦手…
以前にも書きましたが
主人公が救い救われる物語なので
救が救われたお話にしたかったのです
出発前や金剛の戦いは書きたい事書けたので良かった…
少しでも熱くなって貰えたなら…と思います
相変わらず!コメントや要望、評価等お待ちしてます(๑╹ω╹๑ )
こんな話ない?とか早くあのキャラだしてくれよ でも深海棲艦とええ加減戦えや でも
お気軽にどうぞ!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) ネタは仕事中に考えますので(๑╹ω╹๑ )