提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
馬鹿ンス は続くよ
夕飯は皆でカレーを作る
え?
…比叡?
………長生きしたいだろう?
彼女には野菜を切る係をお願いしたよ
姉妹達がな!
何でかな
飯盒で炊いたご飯はすごくうまい
炭火で焼いた肉はうまい
カレーもひとしおに美味しい
皆と囲む飯がさらに旨い
そんなほっこりした…
空気の中で青葉が言う
「この鎮守府の怖い話って知ってる?」
あー あるよねーそんな話
……え?この鎮守府?
ワクワクする艦娘 怯える艦娘
しかし 生き物ってのは…恐怖を欲しがるもので
ついつい聞いてしまうのだよ…
「小さな子供が××××に居る」
「夜な夜な食堂から物音がする」
「誰かが屋上から見下ろしている」
「夜の船着場に誰かがいる」
「執務室には隠し部屋がある」
「夜中に聞こえる呻き声」
「トイレから聞こえる声」
所謂、七不思議ってやつか?
おいおい… なんでこうなった?
怖い話で盛り上がろー!から 鎮守府の怖い話になって
なら真相を確かめるっぽい!と
暴いてやろうぜ!と
俺は内心焦っている…ちなみに余談であるが
執務室の隠し部屋…これは知っている
確かに怖いぞ?
何故なら大量のエロ本があるからな…
決して俺のではない!! 結構古いのもあるんだよ!?
でもね 捨てる機会逃してたらさ…ね
てか コレが見つかった時のことが想像してみなよ…
怪談より怖いよ!!!!
その時 ポンと俺の肩に誰かの手が!!!
「!?」
「提督…? 大丈夫 例のブツは処分してるからね?」
「し…時雨…アレは俺のじゃあ…」
「知ってるよ? 流石に提督が####とか##とか###が好きなんて信じられないから…ね?」
「ありがとなー時雨ー 本当にありがとうなあ」
「ご褒美に抱きしめて欲しいな?」
「おおー!いいぞー!好きだわー」
と抱きしめ合う2人
「こらこら…お2人とも あまりしてると…ね?」
と周りから止められて離れる
さあ これで安心だ 行こうか
えーと?
まず?夜な夜な食堂から物音が?
「たまにね?聞こえるの…」
と間宮達
食堂に近付くメンバー達…
すると
ぴちゃ… ぴちゃと 何かが聞こえる!!!
「!?!?」
悲しいことに俺は男なんだな…
皆の逝って来いの合図で恐る恐るとその音の方へと進んでゆく
そこには
「トマト…トマト…」
と冷蔵庫からトマトを取り出して食べる桜赤城と赤城の姿が…
「お前らかーーーい!!!」
と2人の脳天にチョップしといた
「いっ! 指揮官様!?」
「いったあ! 提督!?」
2人曰く 乙女は食べたくても食べられない時があると
その結果が夜な夜な冷蔵庫を漁ると…
ため息をつく、俺…
瞬間…物凄い寒気がした
その方角を見ると…
間宮達が鬼の形相をしていました
連行される2人…
怪談よりも恐ろしいものを見た……
「何か拍子抜けっぽーい!次々!」
「次は…執務室の隠し部屋だね」
「噂によると拷問器具や人体標本…とにかくヤバいものが置かれてるらしいよー!」
あー そういうグッズ(器具)やエロ本(標本)ねー…あったわー
まあ 時雨のおかげで助かりそうだけど…
「提督は何か知らないのデス?」
うーん…知らないなあ…
と言いながら執務室を探る面々…
「なんか夜の執務室って新鮮だよねー」
「ええ そうね」
俺はあんまり生きた心地しないよ…
「あ」
と時雨が隠し部屋の仕掛けを起動させた…
さすが!時雨!演技派だね!
「おー!ここねー!」
「何な…えっ!?」
「きゃぁあ!」
と何故か聞こえる悲鳴
どしたの?
「てててて提督!」
「何だよ…って本当に何だこれは!?」
と恐る恐る覗いた先には…
部屋一面の時雨の写真…
ご丁寧にコラで作られた2人のツーショット…
お風呂の盗撮写真…etc
「ぬぁぁああぁぁぁあああ!?!?」
と時雨の方を見る
「て…提督…そんなに僕のことを?////」
おい!照れるな!お前だろおおおお犯人はーー!!
(いいのかな?…僕の工作とバレたら…この宝物達が火を吹くよ!)
くう!コイツ脳内に直接ッ!
てかエロ本俺のじゃねーし
つっても誰も信用しないか
「そういえばさっき提督は時雨に抱きついて好きーって言ってたしね」
「提督さん…やっぱり時雨の事を…そんな目で」
この話の最初の方にやったわー 時雨に抱きしめてと言われてやったわー
…時雨…貴様ッ ここまで計算してッ
「さあ 説明してくだサーイ」
「…提督!」
…くっ…殺せ!という台詞はこんな時のためにあるんたろうなと
考えながら 鎮守府を逃げ回る
そして男子トイレの個室に逃げ込む俺
息を整えて静かに待つ…
パタパタパタと足音は向こうへ行ったようだ…
…
…
…
…
「ふう…」と一息ついた
「ここに居たのね?」
とそこにはトイレの個室の上からこちらを見下ろす
艦娘達が…びっしりと
よくホラー映画とかでそんなシチュエーションってあんじゃん?
でもそれって大体1人じゃん?見てくるの
それがたくさん
ほら個室ってさ?四角じゃん?上の吹き抜け?てやつ?
そこからさ覗いてんの
しかも無表情で笑ってんの
はい もう怖くて怖くて
ドアを蹴り破って我も忘れて逃げましたよ!
そんでね 私室に逃げ込んだんですけど
椅子に座って とりあえずどうしようかと考えていた訳だけど
その時にね ふと聞こえてきたんですよ…後ろから
「 ネエ アソボ?」
そして
コンコン
「提督 大丈夫ですか もう誰も怒ってないよ」
と時雨の声だったんですね
助かった!
そう思ったんですよ
ドアの鍵を開けようとした時 思ったんですね
俺はトイレのドアを蹴り破って出てきた訳で
その時艦娘は個室の上四方から覗いてたわけで
なら
蹴り破った時に誰ともぶつかってないのはおかしいわけで…
「ねえ 提督 ドウシタノ アケテ」
時雨はこんなに抑揚のない声じゃない訳で
「ネェ アソンデクレナイノ?」
と後ろから聞こえる訳で
ドンドンドン ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
「アケテ アケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテアケテ アケテヨ」
「アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ」
「キャハハハハハ 」
そして俺の肩に 手が置かれた
「ツーーカマエタ」
「アソボ?」
ホラー……