提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
俺は今金剛と本土に渡る船の上にいる
え? 自分で行った方が早いヨーって?
馬鹿者!この時間が愛しいんだろう?恥ずかしい…言わせるな。
「何か新鮮デス。でも潮風の感じ方も景色もいつもよりいいデス」
「それで どこに連れて行ってくれるんデスカー?」
「それはついてみてのお楽しみだ」
ぶっちゃけ少し不安であるが、まあ大丈夫だろう…。
「ダーリンはいじわるネー!ーーあっ、ちょっと失礼するネ 」
お花を摘みに行くらしい。
最近の船は花も売っているのか?ついて行こうか?と聞くと
ステイ!と一喝された…フフフ恥ずかしがり屋さんめ。
ポケットに手を入れてみる
ーーそこにはスマホがある。何故か執務室の机の引き出しに入っていた俺のスマホ。一応使えるには使えるが殆どのデータは消えているようだ。
ふと、艦これの画面をあけてみると…何と画面は開くらしい。
映し出されたのは秘書艦の居ない西波島鎮守府執務室。
「何だ....これは、どういう事なんだ」
編成画面をみても以前の私の艦隊も誰も表示されていない
金剛を旗艦に加賀、武蔵、時雨、天龍、でち公、の
第一艦隊 チーム 青龍 (見敵必殺
吹雪を旗艦に赤城、響、榛名、長門、島風、の
第二艦隊 チーム 玄武 (ボーキサイトでぶん殴る
大和を旗艦に龍田、瑞鶴、鳳翔、陸奥、雷
第三艦隊 チーム 朱雀 (建造に散った資材ぶん殴る
ぬいぬいを旗艦に川内、夕立、夕張、青葉、千代田の
第四艦隊 チーム 白虎 (
当時は好きもので組んだ艦隊であったが 他にも色々とチームは組んでいた。
資材の数も上限まであるし、アイテムも装備もある。
建造等は出来ないようだが…。
うーーん…何か意味があるのか?
他は何かないかとスマホをいじってみると写真の中に数枚の写真が保存されていた。
走る島風、青葉を追いかける不知火と楽しそうに笑う艦娘、食堂で食事する正規空母、夜景を背中に笑う金剛、清霜と武蔵、私と金剛のツーショット、今は出番がなかなかない妖精さん、その他色々ある中で一際きになったのが鎮守府前で全員で撮ったであろう写真だった。
これは俺か?何故かボロボロの鎮守府前でボロボロの俺を中心にボロボロの皆が笑顔や泣き笑いで写されていた。
無論そんな記憶はこの2年の間にはない。
どういう事なんだ?
と思案していたその時…
ピトッと、頬にあったかい感触が!
「うおっ!?」
どうやら金剛が缶コーヒーを買ってくれていたらしい。
「何してるデース?」
「んー?何もー?」
と、スマホをポケットにいれる。
「もうそろそろ着くみたいデス!」
俺が金剛を連れてきたのは珍しいであろう山の上にある水族館だ。
振り返れば大海原が見える。
「OH....ビューテフォー 早く行きまショウ!ダーリン!」
金剛が腕を組んで引っ張って行く
「キャーーー 何でス?これは 可愛いデース」
「クリオネだね」
「コレは?」
「チンアナゴ」
「この子は??凄いデス 空気の輪っかを出してマース!」
「シロイルカだったかな 幸運のバブルリングらしいぞ」
「ペンギンさんの散歩デーース!よちよちと可愛いネー」
金剛がペンギンに手を伸ばすとペシっとペンギンに叩かれた。
「.....」
落ち込むなよ金剛。
「ダーリン!お腹空きまセン?あそこのレストランに行きませんカ?」
「そーだな そろそろお昼にするか 混む前に行きたいしな」
「お昼からはイルカショーを見たいデース!」
水族館カレーなるものをふたりで食べた。
水族館でシーフドカレーってのはどうなの?
海の色に近づけるためか少し青みがかっている気がする。
味はいいんだが見た目が…ね。
「ダーリン…はい、あーーん♡」
恥ずかしい!!!!
「あーん」
くっそ!恥ずかしい!!
ん?一瞬青葉が見えたような気がしてが気のせいだろう?
「……私にはしてくれないんデスカ?」
ぷくーっと頬を膨らませら金剛。
「はいはい…金剛? あーん」
「あーーーん♡ んー!何倍も美味しいネー」
周りの目が、周りの目がぁぁ!!そしてやっぱり青葉の気配を感じる。
というか目があった!
オイ!なに親指立ててんだ!帰ったらカメラはボッシュートだぞ!と逆にブーイングで答える。ギルティ!
「「ご馳走様でした」」
さてイルカショーだ!!
俺も初めてみたが芸達者なものだ。
ジャンプしてリングを潜ったり…
え!?何なことまで出来んの?イルカって逆立ち出来んの?
「ダーリン!イルカって寿司握れるんですね!」
そうらしい。
そのあともイルカの合図で飼育員がリングを潜ったりと大盛況の内にショーは終了した。
そのあとは海の化石コーナー。お土産コーナーを回った。
「コレください」
「キュッキュッ(深海ダイヤの髪飾りは18000円です)」
「キュー(プレゼントかい? やるね兄ちゃん)」
「キュキュ(お釣りだ!頑張りなよ!兄ちゃん!)
「絶対にツッコまんぞおおおおおおお!!!!!!」
ここは何なんだ?なんでイルカが店員やってんだよ!そして一々カッケーんだよ!腹立つわ!!
外に出ると夕暮れであった…。
10月も末の方になると暗くなるのも早い。
「海の夕焼けが綺麗デスネ、あーー太陽がお休みしまシタ」
ああ…綺麗だったな…。
「金剛、こっちにきてくれ」
金剛を水族館の反対側に連れて行く。
「........oh」
反対側は広い街並みが 夜景と共に広がっていた
生活の証である電気が遠くに見下せ キラキラと輝いている。
走る車は流れ星のようにすら感じる。
「綺麗.....ダーリンはこれを見せにここに?」
「そうだ。この夜景も、綺麗な海も、水族館で生きているような海の生き物も…金剛が守っているものの一つなんだ」
深海棲艦という非日常。
日々訓練をして深海棲艦と戦うのは平和のためである。
ここがこうして日常を守られているのは彼女達のおかげなのである。
普段は彼女達も見ることがない景色…。
それを金剛に見せたかった。
「テートクも一緒に戦ってマース」
「俺は作戦立てて見送って待つしか出来ん 現場は君らだ」
「綺麗....ダーリン!ありがとうネー」
ドォン! ドォン!!轟音と共に周囲がほんの少し明るくなった
「!?襲撃!?!?」
違う、花火だった。
「ワーーオ!ダーリン!すごいデース!!」
本当に綺麗だ…。
君のその笑顔が見れて良かった。
おもむろにポケットからスマホを取り出してカメラで金剛を撮る
「む?写真デスカ?油断してる時はダメヨーー!//」
「金剛、これ…着任のお祝い」
「え?!あ、ありがとうございマース...開けるヨー?WAO 髪飾りデース ありがとうございマス。早速着けます…………似合いまスカ?」
「とても!凄く綺麗だよ」
「一生の宝物にします…えへへ…嬉しくて」
どうやら涙をこぼしているようだ。
そっと金剛を抱き寄せる。
「あっ…えへへ」
俺の肩に顔を寄せてくる金剛。
花火綺麗だな…
「キュ(写真撮りますよ兄ちゃん)」
「なっ!なんであんたがここに」
「キューキュ(野暮なこと聞くなよ)」
俺からスマホをひったくりイルカの兄貴が俺たちを撮る。
その画面をみせてもらう。
「わー!サンキュー! 現像しなくちゃ!デスネ」
?どこかで見たような写真、、のような まあいいか…。
「キュー(気をつけて帰んなよ兄ちゃん)」
くそっカッコ良かったと認めるしかない。
なんだあの渋い声は 伝説の傭兵とか毎回ハイジャックされるコックさんみたいな声だったぞ。
帰ろうか?
ーーはい!
帰りの船では金剛はウトウトと俺にもたれかかって寝ていた。
港についた頃には、しまったーーー!とショックを受けていた…
鎮守府についた頃にはすっかり遅い時間になっていた。
門のところにいた門番の龍田は…
「あらあら〜朝帰りじゃなかったのね〜」なんて言う。
「今度は私ともデートしてね〜」
やめろ!金剛!俺をジト目でみるな!
そろそろ寝る時間だ。時が経つのは早いもので…。
布団の中で向かい合いポツポツと喋る。
「今日は1日ありがとうございましタ!最高の1日デシタ」
「こちらこそだ。ありがとうな金剛」
現像した写真も渡してある。部屋に飾るらしい。
「金剛、指輪は返さないからな?ネックレスにするか、机に飾るつもりだからな」
「ダーリン…私はダーリンが大好きデース。ダーリンは皆大好きだぞって言いますけど…やっぱり一番になりたいデス」
ゲームの中なら君が最初にケッコンした相手なんだがな。
明日の朝には終わってしまう。
俺も少し寂しいと感じてしまう。
金剛は楽しかったのか?幸せだったか?と
「だからダーリン!私は絶対貴方から離れまセーン!轟沈もしないデース しても、這い上がって帰ってきまーす!…だからダーリンも私を置いて居なくならないでネー」
「他の艦娘とデート行ったりこーやって夫婦体験するですよネ、でもこの最初のデートだけは私のものデース!私が最初に奥サン(仮)になったらデース」
だから…
チュッ
「!?」
この最初も貰います。
私だって初めてなんですよ?
「こ!金剛!?」
「えへへ…ご馳走様です」
「お、お粗末様でした?」
「………私にはしてくれないんですカ?」
あーんの感覚じゃないんだぞ!
「…はいはい……初めてだったんだぞ」
「え?!ダーリンの、初め....[愛してる…金剛…チュッ]」
「//////\/\/>////」金剛め 悶えてやがる。
初めてが終わればなあ!なんとかなるもんなんだよおお。
「幸せデース…この世の終わりデース」
終わりかい!始まれよ!
お互いの存在と温もりを確かめ合うよう抱き合って1秒1秒を感じながら2人は眠りに落ちた。
朝
1日夫婦も終わり
金剛は「嫌でーす!延長を所望しまーす」と泣きながら黒装束のマスク部隊に連行されていった。
多分榛名あたりだろうな…
根掘り葉掘り聞かれるんだろうな…。
さーて…
今日からも頑張りますか!
指輪の跡をなぞりながら呟く。
あるものに慣れてしまったからないのは少し寂しい。
救の胸元にはリングのネックレスがあり、部屋には2人の写真が朝日に光っていた。
「で?どこまで進んだんです?!どこまでなら許可されるんです?」
「ひ、、秘密デーース!!黙秘しまス!」
「ほう… ならアレを」
パチンと指を鳴らすと、比叡がとあるものを持ってきた。
「お姉様!朝ご飯はまだですよね?比叡が、気合い!いれて!作りました!カレーです」
「〜ッ!コレは条約違反ねー!」
「おや?愛しの妹のカレーは食べられないと?」
「そんな!お姉様… およよ」
「ぐっ… 比叡!そんなことありまセン!いただきます!」
パクッ…
バタッ
「気絶したか…ふむ、尋問は中止だ!解散!」
この日なぜか朝から金剛は大破報告が上がったそうだ。
あと何故かすんごいいい声のイルカが鎮守府の船着場に居座るようになったらしい…。
金剛編 完です!
いかがでしたでしょうか?
初めてだったので至らないとこも多いと思いますが
この先も楽しんで書いていこうと思います!
お気に入り、しおり 誤字訂正
評価にコメントありがとうございます(´;ω;`)
気合を入れてがんばれます!!
次回ネタ作成中なのでしばらくお待ちください
鎮守府強奪編に関してはそのうちは内容を増やして書き足そうかなとおもってたりします