提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
土曜日なので少し早めに投稿します!
0時にも投稿しているので ③を未視聴の方はご注意下さいね!
いつもより文字数多いですね
よろしくお願いします(*´∀`*)
バカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカな
アリエナイ 理解不可能
たった1つの言葉が 我らを退けるだと?
「あらあ〜何かしら〜?あなた…」
「勝手に…好き放題してくれて」
「好きな仲間を傷つけて」
「…覚悟はできてマスカ?」
完全に乗っ取ったハズだ
さっきの
ありったけの怨嗟を流し込んで有無を言わさずに
深海化もさせた!
コイツらの意識は
なのに
何だ…何故お前らも光る
眩しい ヤメロ…ヤメロ!!!
「「「「出て行け!!私は…私のものだ!!!!」」」」
「あらあら…天龍ちゃん…嬉しいこと言うじゃない〜」
「鳳翔…さん…私達……!もう大丈夫です!!」
「不知火ちゃん…ありがとう…夜戦も渡さない!」
「ヘーーイ!榛名ー!LOVEは嬉しいケドー!ダーリンは渡さないんだからネー!!」
バチンとそれぞれの身体から弾き出される
海の怨念達…
馬鹿な ソンナことが…有るはずが!!!
単純なものだった
彼女達の想いが
大切な者を思う感情が
其れを上回った
〜
誰かが肩に触れた
『君は…君達は…本当に奇跡を起こす人だ…どうやら、僕も出番だ…一緒に行こう』
誰だ?…金剛か? 時雨か?鳳翔か?!
ブワッと
コールタールの闇のモヤが晴れる
俺を含め皆が見た
「アレは……」
それは…奇跡としか言いようが無かった
決して起こり得ない奇跡
しかし この世界は知っている
奇跡は既に1度起こっている
そう
神崎 救 がこの世界に来た事だ
鉄底海峡を突き破り
幾多の困難を打ち壊してきた
ならその男が1度とて奇跡を起こさない筈があるだろうか?
いや
奇跡は起こる
ボヤけた彼が言う
『僕は…その奇跡を信じて…その為に僕も君と一緒にこの世界に戻って来たんだ!』
そこには一言で言うなら…肉体のない松田 祐樹《裏の…俺》が俺の目の前に背を向けて居た
それだけじゃない
英雄と呼ばれた者達がそこに居た
かつて 命を賭して守り切り
英雄と称された…
そう…資料でしか見た事のない
猛武鎮守府の英雄達がそこに並んで居た
「先輩…?」
先輩はいつもの口調で言った
『後輩君! いくよー?…なんてね…さあ!立った!』
祐樹にとっても奇跡だった
そう、早く祐樹の姿で転生できていればまた別の展開があった…
しかし、出来なかった
何故なら…表と裏は同時に存在できない
そう同じ存在としては
加奈江と言う存在は…祐樹が転生した別の姿故にそれを可能とした
しかし救は救のまま転生してきた
故に加奈江は祐樹として転生し艦これの世界に戻っても別の存在に書き換えられてしまうのだ
故に転生先で姿も性別も変わるのだ…
故に待つしか無かった
救を見定めるしか無かったのだ
生死の狭間の世界で救に会うまで 彼は揺れていた
救に退場してもらって自分がこの世界で指揮を取るか…
しかし 世界の為…艦娘の為に戦おうとする彼に賭けた
故に彼は 全てを救に託した
「僕の賭けは…間違ってなかった!」
『司令官!猛武鎮守府…全艦隊…集合しています!』
救にはどこかで聞いた声が聞こえた
『うん!行くよ…能代!皆!!』
『はい!司令官!』
『お久しぶりですね 救さん 覚えてますか?幽霊の阿賀野ですよ
戻ってくるって約束したでしょ?』と笑う2人
そう…彷徨う幽霊として出た2人の艦娘は
阿賀野と能代だったのだ
「はは…遅かったじゃないか…」
これは幻か?それとも…
『さあ行こう
「あぁ…
「西波島鎮守府…全艦!!集合してます!」
「もー!いつもそーやってピンチになるんですから…」
「帰ったらハグしてくださいね?」
「いくらでもするさ!!」
『さあ!後輩君!一緒に指揮をとって』
「「西波島及び猛武連合艦隊…出撃!!!!」」
「あの黒いのは…僕に任せて!同じ念の僕達なら攻撃できる!!』
と祐樹が言った
『あなた達には…たっぷりお返しさせて貰うよ!』
『『『『『行きます!!』』』』』
帰ってきたじゃないか
愛しい提督の元へ…
深海棲艦化しながらも 仲間の声に応え
もう一度戻ってきた艦娘達も…それを支えた艦娘も
提督の元へと集まる
「ダーリン!!!」
と金剛
「行こうぜ!提督!」
と天龍
「さあ……行くぞ!!!!皆!!まずは深海棲艦だ!奴らを倒せば…艦娘は戻ってくる!数を増やせ!!」
「「「「はい!!!!!」」」」
ところ変わって
西波島鎮守府にて
呉艦隊を指揮する巌
「くっ…数が多いな… なんて数だ…」
巌達は圧倒的な数に苦戦を強いられていた
「このまま…なんてな」
『諦めるんじゃないよ!この!バカ亭主!!!』
「は?」
巌はポカンとした
懐かしい声が自分を叱責したからだ
『は?じゃないよ!何だい!その間の抜けた返事は!!』
疑問は確信に変わった
…居る
視線を向ける…声の方に
そこには…時成 夏枝がいた
「な…夏枝か?」
『それ以外誰が居るんだい! シャキッとしな!』
『久しぶりに…アンタのケツ叩いてやるよ』
『深海棲艦をとにかく叩くんだよ!』
入渠ドックはフル回転
補給部隊もフル回転
キャパを超えても資材をフル導入で奮闘する明石達
「入渠が多くて私たちの手じゃで足りないわ…」
その時
『私達が手伝います!』
見知らぬ人だった
呉の人か…大本営のひと?
しかし明石達はその声の主を見て驚く
「あの…あなたは?…その助けは嬉しいのですが…それにあなた…」
明石が言う そう…彼女には肉体がないのだ
「私達は…**鎮守府の所属でした! こんな体ですが!いけます!手伝わせてください!」
私も! 僕も!と後ろから現れる人達…
そう彼らもまた とある男の 諦めないという声に応えた…かつての同士なのだ
「あなた達…」
明石は言う
「ありがとうございます!なら指示を出します!よろしくお願いします!!」
『『『『はい!!』』』
「武蔵!どう?!大丈夫?」
「コレは…多いな…」
苦戦する蒙武鎮守府
少しでも救の役に立ちたい麗は武蔵達と共に
深海棲艦を引き受けていた
「武蔵!危ない! 魚雷よ!避けて!」
「くっ! 避けーー!」
麗だけでも助けられるか?
最悪…自分ーをーーーいや ーー間に合わない
『危ないのです!!』
しかし
武蔵に当たるはずの魚雷は 魚雷によって防がれたーー
『ぼーっとしてんじゃねえぞ…小娘』
海の上に浮く男は気怠そうに言った
『もう!提督さん!そんな言い方はいけないのです!!…とにかく無事で良かったのです』
『ちっ… おい立て小娘…!アイツの仲間なんだろ?…なら根性みせろ』
「だ… いえ ありがとうございます! その あなたは?」
『あん? 俺は…誰でもいいだろう?』
「素直じゃない提督さんなのです』
『いいから!行くぞ!!』
それだけではない
他にも…かつて 海を取り戻そうと
愛するものを守ろうと戦った者たちが
海の上に居る
名も無き英霊達は
もう一度戦うために
守るために
その魂を奮わせた
『懐かしいでち』
『感傷に浸るのもいいけど…やるわよ』
『五航戦…あなた…鈍ってないでしょうね?』
『一航戦…アンタこそ!』
死せる者は…眠る者は
本来は起きる事はない
しかし何故か
声が聞こえたのだ
何故か心が動いたのだ
応えねばならないと思ったのだ
たった1人の男の
輝きは
生死すらを超えて 再び
かの者達をこの世に 導いたのだ
聞いテない!知ラナイ!
コンな話…有るはずがナイ!
死んだ者が 肉体のナイ状態で我らの前に立ち塞ガルナド
アノ男か
アノ男が!!!!
お前ノ輝キが そうサセルのか!!!
『えええええい!!!』
阿賀野隊の砲雷撃が繰り出される
『しつこいと嫌われますよ!』
『阿賀野姉!そっちに行きました!』
『ええ!矢矧!!お願い!』
『はい! よーし! 行くわよ!!!』
彼らは謂わば思念体
この世を守るために
もう一度…一緒に戦うために
「おお…祐樹……何という奇跡か…2人が表裏の2人が背中合わせで戦っておる…」
「今までこんな事はなかった…」
通常…裏と表が交わる事はない
お腹と背中がくっつかないのと同じ様に…
しかし
目の前には 背中合わせのはずが…それらも覆した
2人が肩を並べ…指揮をとっている
「先輩!!そっちに!!!」
『わかったよ! 矢矧!頼んだ』
『了解!!』
『後輩君!!後ろ!』
「武蔵!!!」
「もう 撃っているぞ!提督!」
『さあ……能代…一気に行くよ!!!』
と何年ぶりに愛しい人が私の肩を持ってくれる
もう!彷徨う時みたいに絶望していない!諦めていない!
こんなに!こんなに!幸せなのだから!
「はい!提督!!」
『『いっけえええええええええ!!』』
そう、怨念とは怨みの念なのだ
マイナスの感情の塊
つまり裏の感情
表は
プラスの感情
実際、桜赤城の言うことは間違っていなかったのだ
榛名の砲撃が一瞬効いたのも
提督を守りたいという「愛」故に
「愛」のために世界を超えてきた桜赤城達の存在も…
そして同じ存在の姫ちゃん達、同じ幽体である猛武艦隊の攻撃も通用するのだ
そう
絶対が…怨念が相手なら
それを上回る 希望や愛情や幸せこそ
例え1発の弾丸だろうと 一握りの拳だろうと
それらを打ち砕く 武器となる!!
「クラエえええええ!!」
『押し返せ!!負けるかぁあぁぁ!!』
「ヌアアア!!」
しかし怨念も負けていない
積年の怨嗟は余りにも強かった…
徐々にではあるが…向こうが押し勝っている
『マズい!能代も…押される…ッ』
このままじゃ…また…負けーーー
そんな僕の肩を誰かが触れた
「まだだっ!先輩!まだ!まだだッ!!!」
救が祐樹の肩を押していた
『救…』
「そうですよ!!能代さん!!まだ終わってないです!!」
『大淀…さん…』
『そうだな…あぁ!そうだ!』
「無駄ナ足掻きヲオオオオ!」
「こんな世界!辛クテ苦しイだけの世界二イイイイイイイイ」
「能代!お前モ志半バで死んで悔しかッタろう?!」
『この世は…確かに…辛いことばかりだろう
でも…美しい世界でもあるんだ!!! 僕達は…全てに絶望していない!何度失敗もした!
でも!今回こそ!お前達を押し返して
皆を…この世界を…今度こそ!守ってみせるんだぁぁッ!!!!!』
『悔しいの…分かるよ!私達も辛かったもの!!でも!最後までこの人と戦えて!!!幸せだったのよ!!!!』
「グウウウウ!オノレエエエッナントデモ!ウマレルのだ!コノ怨念は!!深海棲艦ト艦娘の戦いが有る限り!!」
「それ以上に幸せな世界を…平和な世界を!作ってやるさ!艦娘も沈めない!!!負けるかァァ!!!!」
救が吠える
『後輩君! そうだ!その意気だ!!!』
「いっけええええ!!!!」
「バーニング!ラァブ!!!!」
ドゴオオン!
ズドン!と味方の魚雷が!砲弾が!
怨念に当たる!
「ヌウウウ」
「ナゼ?何故?コイツらの攻撃までアタル?」
提督が鎮守府に着任している事 が艦娘を本来の強さにする
仲間との繋がりが 練度が 艦娘を更に強くする
提督との絆が 想いが 艦娘を更に向こう側へと後押しする
幾多の困難を乗り越えて
幾多の悲しみを乗り越えて
幾多の別れを乗り越えて
提督と艦娘の絆は
更なる希望に変わる
「提督トヤラ!貴様にも届かヌモノがアルだろウ!全てを救エルハズなどナイ!!」
あなたのその手が届かないなら…
私が手を伸ばしましょう
「イズレは前に進メヌ時が来ル!」
あなたの足が動かないなら…
私が肩を貸しましょう
「…絶望シカナイ!!希望ハ続かナイ!」
あなたの心が挫けそうなら…
私が支えましょう
それが…私達です!
「ヤメロ!愛だ希望のダト…マヤカシが!!」
何故…
そんな目をする
お前達は…前へ進める
取り込んだ艦娘は全て引き剥がされ
戦局は大きく傾いた
他へ散っていた怨念が1つに集まる
それは
艦娘らしき姿を形どった黒い人型になった
「私達は…お前達が居る限り何度でも…生まれ続けるんだ、何度でもだ
深海棲艦と艦娘が戦えば…人が争えば… 何度でも我らは
安らぎを求めて…生まれるのだ」
『だからそれに負けない良い世界を』
「俺らが…作ってみせるさ」
『だから安心して海の底へかえりなさい!』
「そうよ!」
全艦…一斉射 用意ーーーーーーーー
『「
それは
一直線にこちらに向かう
何故
何故 こうなった
浴びる砲撃は
何故か痛くない
寧ろ…暖かさすら感じる…?
「ヴァァァ ナゼ…」
アノ提督…だ
アイツの輝きが…目障りだ
あの真っ直ぐな目が目障りだ
魂の輝きが…痛い程に染みる
暖かさが
周りの艦娘が
羨ましい
救われたい…
愛されたい
忘れられたく無い
それだけのはずだった
受け止めてくれる人が欲しかった
仲間が欲しかった
深海棲艦は海から生まれる
人を憎む存在…
でも幾ら思念や艦娘を
かつての仲間も…居場所も…何もかも
それは世界が変わっても…変わらなかった
愛とやらに負けるのか?
我らの憎しみは…
「憎い…憎しミが止マラナい」
ズルズルと武蔵に乗る救に近づく
そして…
救に掴みかかる
「憎い!憎い!!!愛なぞ…愛なんぞ…」
ナア その輝きで我らの
「自分達が愛して、愛されていたことは忘れたのか?」
…ア…ーーー…
かつて沈んだ艦があった
共に沈んだ人が居た
半ばで打ち落とされた艦載機があった
共に沈んだ人が居た
戦いの中で沈んだ艦娘が居た
戦いの中で沈んだ深海棲艦が居た
海に生まれ海で死んだ生き物が居た
建造され期待された艦かあった
かつて**と呼ばれた艦があった
「いいじゃねえか…コレ」
「大破したのか!?直してやるからな!!」
艦と共に戦った人がいた
「死ぬときは…一緒だ…」
「この艦は…負けない!必ず勝利を!」
空を駆け回った艦載機があった
「この空は…俺達の空だぞ」
「この愛機は…最高なんだ」
共に飛んだ人が居た
「この中で死ねるなら…本望だな」
「完成だ……俺の夢を積んで飛んでくれよ…***」
人々の為に生きた艦娘が居た
「提督…愛しています」
「…私の事を…好きと言ってくれるのですか?…嬉しい…」
海が好きな深海棲艦が居た
「海が好き…」
「ふふ…イルカサン…私ガ怖くナイノ?」
愛された海の生き物が居た
憎しみばかりで無かった
何故忘れていたのか
愛されていた事
愛していた事
想い想われていた事
あぁ…
認めてしまった…
思い出してしまった…
…この男の…たった一言で
****は両手を救の頬にあて
涙を零しながら言う
「そうだなあ… あったなあ……そんなことが…」
「やっと…我らは……」
穏やかな表情だった…
先程まで殺し合いをしていたとは到底感じない程に…
「我ら以外にも…海の底には…憎しみを抱えた奴はいる
お前達が戦う程にそれは大きくなるだろう…
仮に艦娘と深海棲艦との戦いが終わっても…人は強欲だから…人と人の争いになるだろうな…
それもまた…同じ事になるだろう
また現れるだろう…でも
…まあ…お前達なら…乗り越えるんだろうなあ…」
あぁ…見える…
愛しい…あの人
いつも見送ってくれた…あの人
俺の…乗った愛機…
…提督
我らの…ーーーーーーー愛したーー
我らをー愛してくれた
……ありがとう
そして****は光は海の底へと…還って行く
寂しかったんだよな…
誰も受け止めてくれないってのは悲しいな
でも…それでも 誰かを傷つけちゃダメなんだ
また別の奴らが来るってなら…
また俺らが…どうにかするよ
だから
安心して眠ってくれ
「勝った…… やったんだ」
『……守れた…の?』
うおおおおお!やったぁぁぁぁぁ!
と歓声が上がる
「閣下!入電です! 怨念の侵攻止まりました!」
「おおっ!…よくやった…よくやってくれた」
「勝ったの?…ほんとに?」
「やーっと終わった〜!」
「良かった……良かった!」
入渠、補給組もヘナヘナと崩れ落ちる
『やりましたね!』
『勝ったんだ!!』
皆が泣き 抱き合いながら其れを噛み締める
生ける者 死せる者
言葉では説明出来ない奇妙な共闘
死せる者は残した者の為に
生ける者は明日の為に
西波島鎮守府の目前の大海原で
戦い抜いた
空は白みがかり
夜はまさに明けようとしていた
『』は一応あの世組のセリフに使ってます
見落としがあったらごめんなさい!
祐樹達の外見のイメージは
ゼルダのBOTWの英傑のような青い炎をイメージして頂けたら…
少しでもいいなと
思ってもらえたら嬉しいです
アンケートの結果がまさかの⑥になったので
主人公が提督さんになりました
次作に同行する艦娘を1人選びたいと思います
またまたまたまたアンケートお願いします!
提督の同行者
-
金剛
-
榛名
-
加賀
-
赤城
-
姫ちゃん
-
翔鶴
-
長門
-
麗ちゃん
-
桜赤城
-
桜大鳳
-
ベルファスト