提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ!!

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75話 頑張れ!羽黒ちゃん

こ、こんにちは 私は妙高型重巡洋艦の4番艦羽黒です

 

私は…その…普段からあまり…うう

お喋りとかが苦手で… その…提督さんとお話する勇気があまり無いので…それを克服したいと思っています…ごめんなさい

 

 

 

皆さんは、提督さんと親しげに話したり…デートしたりとか

羨ましいです

私なんか…喋りかけられるだけでテンパって…ううう

 

 

 

 

「でー?俺らのとこに来たと?」

と天龍、木曽、麻耶

「はいぃ…ごめんなさい」

 

ガッと肩を組んでくる天龍さん  怖いよお

「任せな…お前を立派なレディにしてやるよ」

「「「フフフ」」」

 

 

 

1週間後

 

 

 

「今日の秘書艦は…天龍に代わって羽黒か」

 

ドォン!と執務室のドアが開かれる

「!?!?」

 

「ちーーっす! おざーーす! 提督サン!今日一日…よろしくっす!」

とめっちゃファンキーな羽黒が現れた

「は…ぐろ?」

 

羽黒?らしき奴が肩を組んでくる

「うぃ! どーしたっすか?! テンション低いっすよ?」

「そんなんじゃ…仕事乗り切れねえっすよ!」

 

 

いや誰だよ本当…

 

…ん?あそこから覗いてるのは天龍達か…

アイツらぁぁあ!!!

 

 

 

「羽黒!」

 

「ん?何?」

 

「今日は…休めッ…」

 

「はい…」

恐らく羽黒も限界だったのだろうなあ…

 

 

 

 

その1週間後

 

「パンパカパーン!」

と羽黒のダイナミックエントリー part2

 

「ブフッ」とお茶を吐き出してしまった

 

「今日はぁ〜 提督さんとぉ お仕事っ 頑張りまぁす!」

「だって!それがぁ アイドルだから!」

 

 

はい 愛宕と那珂という組み合わせだな?

 

 

「さぁて! ………」

顔を真っ赤にプルプル震える羽黒

 

 

「無理…すんなよ?」

 

「はい…」

 

 

 

 

 

更に…以下略

 

 

「ヘーイ 提督さーーん!」

 

「!?!?」

 

「羽黒、一生懸命、秘書艦!頑張ります!」

 

「お、おう…」

 

 

 

 

「提督さん?そろそろ休憩しませんか?」

 

「あと少しで…区切りがつきそうだから…先に休憩してて大丈夫だぞ?」

 

 

「一緒に休憩しないと…羽黒は大丈夫じゃないです」

 

といつの間にか装備しているメガネをクイクイやっている

 

 

羽黒ぉ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はあ…上手くいきません…

 

何がダメなのでしょうか…?

 

気弱な性格だから…うう

自分に自信があればなあ…

 

もっと…提督さんとお喋り出来るのになあ…

 

 

 

 

 

「羽黒…聞いたぞ」

 

那智だった

 

「那智姉さん…私…」

 

「言わなくてもわかるぞ…。 なあ羽黒…他の艦娘の真似をしなきゃ…提督とは話もできないか?」

 

「うっ…でも…」

 

「お前にはお前の良さがあるだろう?」

 

「良さですか?」

 

「あぁ… 提督は言ってたぞ?

羽黒はいつも細かいとこまで気が効くから助かる…とな」

 

「そっと胃薬を渡したりしてるんだろ?そういうところも提督はしっかりと見てるようだぞ?」

 

 

「誰かの真似をして接したところで、それは本来の羽黒のものではないだろう?羽黒は羽黒のまま…有り体で接したらいいんだ」

 

「でも…提督を前にしたら…恥ずかしくて」

 

「ゆっくりでもいいじゃないか! それで嫌味を言ったり嫌う人じゃないって事くらい分かってるだろ?」

 

 

確かにそうだ

…そのくらいであの人は愛想を尽かしたりしない

…そうですね

 

「はい…ありがとうございます 那智姉さん」

「わたし…もう少し頑張ってみますね」

 

「あぁ…」

…と言ったものの那智は内心少し不安だった

羽黒は…その…何というか

ヤンデレの気質があるからだ

 

普段は気弱な女の子だが…

極たまに他の女の子絡むと 目のハイライトを消してしまうからなあ

 

聞いた話だと隠れた提督の居場所をすんなりとバラしたりするらしい

 

 

 

 

「失礼します」

 

「おお羽黒か 調子は…戻ったみたいだな」

 

「は…はい! ご迷惑をお掛けしました…その…すみませんでした」

 

と頭を下げる私に

「疲れてたのかー?あまり無理はするなよ?」

 

 

「わっ 私ッ もっと…て提督さんとお喋りとかしたかったんですけど…その…あの」

 

「うん…」

待ってくれる提督さん

 

「あの」

 

「恥ずかしくて…」

 

 

「ゆっくりで良いよ 俺はちゃんと待つからさ」

と優しい言葉と…優しい手で頭を撫でてくれました

 

「うう…ありがとうございます//.」

「提督…提督…エヘヘヘ」

 

 

 

 

私!頑張れそうです!!

少しずつ頑張ります!!

 

 

 

ガチャ…

「提督さーーーん!!」

と抱きついてくる艦娘が…

 

「おーーどうしたーー?」

 

あれ?提督さん?

私が居るのに他の子を…むう

 

…ぎゅっ

 

「んー?!羽黒まで!どうしたー?」

 

 

 

提督から見えない水面下では

女の戦いが勃発してるとかしてないとか

 

 




ごめんなさい…羽黒ちゃん…

提督の同行者

  • 金剛
  • 榛名
  • 加賀
  • 赤城
  • 姫ちゃん
  • 翔鶴
  • 長門
  • 麗ちゃん
  • 桜赤城
  • 桜大鳳
  • ベルファスト

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