提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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間宮編!(๑╹ω╹๑ )!
相変わらずの分割でお送りします


76話 その一言が聞きたくて 提督 間宮ト一日夫婦 ①

間宮…鎮守府でも指折りの料理人

 

 

特に甘味に関しては恐らくトップに入るであろう腕前は

鎮守府内外を問わずの人気だ

 

史実でも、ものっそい数の食糧を生産可能だったとか…

 

 

優しく穏やかな彼女

 

 

そんな彼女が……目を覚ますと横で寝ていた

「………」

 

「ん…おはようございます…救さん」

 

意外だった

間宮の事だから料理関係の事だと思っていた

この調理器具が欲しいとか

この料理を食べにいきたいとか

新作料理を一緒に考えて欲しいとか

 

 

だと思っていたが

その彼女が目の前に居る

 

呼び方も…さん付けに変わっている

 

「おはよう、間宮」

 

「今日一日よろしくお願いしますね?」

 

「こちらこそ!」

いい1日のスタートになりそうだな…

 

 

「…で……アレは何でしょうか?」

と指差す先には昨日食べたカップ麺の残骸が…

 

「げっ」

スタート直後に転んでしまった訳だ

 

 

 

そうである

食生活にうるさい…厳しい間宮は そう言った類の物を俺が嬉々として食べるのをあまり好まない

以前、忙しさのあまりカップ麺生活をしていた際は…それはもう…ね

こってりこってり怒られましたよ…

 

 

「いやぁ…夜中まで仕事しててさ……小腹が空いちゃって…」

嘘は言っていない

ただ…たまにあるじゃん?夜中にカップ麺とか焼きそばとか食べたくなる時…ソレだったんだよおおおお

 

「なら起こしてくれたら何か作りましたのに」

 

「いや!かなり夜中だったしさ!」

 

「………」

 

「夜中にカップ麺とおにぎり…ポテチにコーラも…そしてアイスクリームまでですか?…それで小腹ですか?」

 

「あっ……」

 

 

「まったく!夜中に食べたくなる気持ちは分かります!でもこれは食べ過ぎです!これじゃあ…健康に悪いですよ! いいですか?寝る前は………くどくど」

 

間宮のスイッチが入ったようだ…

そのまま正座させられてお説教だよう

 

「大変申し訳ございませんでした」

と三つ指ついて綺麗な土下座で謝罪を試みる

 

 

「何度目でしたっけ?」

 

「10から先は覚えてない…です」

 

「……」ニコリ

 

 

あっ… 死んだ

マジギレした鳳翔と間宮はマジでヤバイ

最強空母勢や戦艦勢を一瞬にして黙らせ

駆逐艦勢は恐怖で震え泣き……

 

食堂メニューはもれなく全て

ご飯とたくあんだけに変わる

 

「…まったく……そうならないように頑張ってメニュー考えてるんですよ?」

 

あれ?

 

「お腹が空いたなら言ってください… あなたの為なら…少しくらい遅い時間でも…何か作りますから」

 

「怒らないの?」

 

「お腹が空くのは仕方ありません。カップ麺を食べたくなるのもわかります…でも私達が居るんです、カップ麺に負けたと思うと少し寂しいんです」

と間宮は悲しそうに笑ったのだ

 

怒られるより悲しまれる方が心に刺さる

 

 

あぁ…そうか

間宮は他の艦娘と違って 飯時や甘味時くらいしか会う時がない

秘書艦業務があれば専属といて1日一緒に仕事だが、間宮や伊良胡は食事処を任せられる性質上、皆のために日々働いてる訳で…

鳳翔みたくある程度の自由が効く訳ではない…

 

 

実質で言えば本当に会える時間は短い

ある程度の遅い時間なら鳳翔が食事処をやって居る

そこは仕方ないと自分を納得させても

夜食等でカップ麺にその機会まで奪われたら間宮にとっては

悔しい事この上ないだろう

 

そこまで考えてなかった

彼女はずっとそう言いたかったはずだが、言わなかった

俺の思慮不足だ…

 

 

「…ごめん 間宮…」

 

 

「気をつけてくださいね?」

 

 

 

「さあ!お出掛けしますか? 朝ごはん食べてからですけど」

 

 

準備をして部屋に戻ると

おじや らしきものが用意されていた

「昨晩は食べ過ぎなので優しめにしましょう?」

 

「ありがとう」

「いただきます!」

 

と2人で食べ始める

「君も同じものなのかい?」

 

「はい?そうですけど?」

 

「何でまた…君は普通通りで…」

 

「それが夫婦じゃないですか? あなただけおじやなのに私だけ普通のものは食べられませんよ」

 

 

きっと彼女は夜にカップ麺の存在に気付いたのだろう

だから急遽メニューを変更したのだ

……彼女には彼女のプランがあったはずだ

なのに俺のこう言ったデリカシーの欠片もない行動が、きっと彼女を傷つけたはずだ

 

…俺は間宮に対する考えや行動を変えようと思った

彼女は本当に彼女にできる最大限で俺の事を考えてくれているようだ

これ以上の思慮不足があっては…罰当たりだ

 

 

俺はカップ麺を貯蔵庫へと寄贈する事を決めた

 

 

 

門は相変わらずの盛況だった

 

 

「間宮さぁぁぁあん!今日の甘味処はお休みですかぁぁあ」

「うわぁぁぁあ! 提督うううう!」

「ご飯がぁぁぁあ!!」

「行かないでえええええええ」

 

今回は本当に阿鼻叫喚だった

俺が居なくて寂しがる艦娘

甘味を食べられない事を改めて知る艦娘

 

聞こえる声の70%が行かないでだった

特に赤城と駆逐艦勢が虚無の表情をしている

いつも楽しみにしてるからなあ…

 

「行ってきますね?」

間宮、容赦ない

 

 

「「「「「ぐすん…行ってらっしゃい!!  ううう」」」」

 

珍しく泣き言が入ってら

それでも見送ってくれるのはありがたい

 

 

 

「救さん?腕を組んでもいいですか?」

 

「ん?いいよ?」

 

えへへと腕を組んでくる間宮

 

横には笑顔の間宮

後ろには泣き叫ぶ留守番組

 

 

 

天国と地獄が一度に体験できるのも なかなか…ねぇ

 

 

 

こうして1日夫婦のデートが始まった

 

 




いつも見て頂いてありがとうございます!

梅雨時期でテンション下がりますね
少しでも楽しんで頂けたら幸いです!

間宮も伊良胡ももったいなくて
一回も使ってないなあ…

提督の同行者

  • 金剛
  • 榛名
  • 加賀
  • 赤城
  • 姫ちゃん
  • 翔鶴
  • 長門
  • 麗ちゃん
  • 桜赤城
  • 桜大鳳
  • ベルファスト
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