提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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77話 その一言が聞きたくて 提督 間宮ト1日夫婦 ②

皆が羨ましい

 

提督の周りにはいつも誰かが居る

 

秘書艦は一日中提督さんと一緒に仕事が出来る

ご飯も一緒に食べて…休憩してお茶して

 

私は提督さんが食べに来てくれる時くらいしかお話が出来ない

 

朝昼夜とご飯の献立を伊良胡ちゃんと考えて

仕入れから仕込みまでやって

昼からは甘味処をやって…

 

提督さんは忙しいからか

なかなか来てくれない時もある

鳳翔さんが羨ましい

居酒屋鳳翔は私も時々行くけど…カウンター席の人とお話しながら仕事ができる

秘書艦もできる

 

いいなあ…

 

 

あの人が傷付いても

倒れても

その場に私は居ない

戦場で彼を守ることも…支える事もできない

 

 

だから皆が羨ましい

 

 

今日は朝から嫌味だったかな?

でも…唯一の仕事もカップ麺に奪われたら私は…

 

 

 

だから、今日くらいは…ずっと側に居させて下さい

 

 

 

 

ランチのメニューや様式を取り入れたいとの事で

間宮が行ってみたいと言っていた場所でのランチ

 

 

 

 

「最近はワンプレートのランチが流行りなんですね」

肉or魚 サラダ お惣菜 ごはんのワンプレート

スープ付きだ

確かに魚か肉を選べて かつそれ以外の中身が同じなら

コスト面や手間も楽になるだろう

 

 

「そうみたいだなあ…俺的にはもう少し量が欲しいところだけど」

 

「まあ 救さんには少し足りないかもですね」

と笑う間宮

 

 

 

午後からは中華街を歩いてみた

「普段なら…ダメなんですよ?」という間宮を引っ張り歩く

出来立ての肉まんが美味しい…

なんて間宮は言っていた

時に店員に作り方を効く姿は 間宮らしい…

 

 

その後は ショッピング!

甘味処で使う食器や飾る小物を探すらしい

 

「この…器…いいね」

真っ黒の中に金色での流れるようなデザインのお皿

珍しく俺が一目惚れw

「救さんはこういうデザインがすきなのですね?」

 

なら置かなくっちゃ と買う間宮

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば夕飯はどこにいきますか?行きたいところはありますか?」

と幾つか候補を挙げてくれる間宮

 

「せっかく外に2人で初めて出たので美味しいところで…って救さん?」

 

「ん?! ど、どうした?」

 

「考え込んじゃって…ぼーっとしてますよ?」

 

 

「す、すまん!夕飯の話だよな!」

 

「はい! ここは麺系がオススメで……ここは……で」

とかなりリサーチしてくれたのだろう

幾つも幾つも…きっと

 

 

「君の手料理が食べたいな」

 

「え?」

 

「君の手料理が食べたいんだ」

 

「が…外食じゃなくて?何でです?」

と複雑な表情を見せる間宮

 

「あー…外食も美味しいさ!でもさ…誰かを思って作ってくれる君のご飯に勝てるものなんて無いよ」

 

 

「………」

 

この世界で一番食べているのは君の料理だからさ

君がいつも皆の事を思って作ってくれてるのを知ってるよ

 

君達にしか出来ない事なんだ

戦えなくたっていいじゃないか

間宮達の料理が1日の初めと終わりを彩ってくれるんだから

 

 

だからさ

えと 朝はごめんね?

君には心配もかけたし…嫌な思いもさせたね…

 

改めてなんだけど

 

今日は俺の為だけに夕飯を作ってくれないか?

もちろん手伝うから!2人で食べよう?

 

 

 

 

嬉しかった…

私なぞ…料理するだけの艦娘だと思われてると思っていた

 

気付かなかった…そして嬉しかった

この世界で一番食べてるのが私達の料理だと

外食よりも君の料理が良いと言ってくれて

俺の為だけに料理してくれなんて…

 

 

 

ズルイですよ…

たくさん調べてきたのに…

そんなこと言われたら……もう…あなたのために作るしかないじゃないですか

 

嬉しくなっちゃうじゃないですか

 

「…むう なら一緒にお買い物に行きましょう?」

「何が食べたいですか?私、一生懸命作ります!」

 

 

 

一緒に買い物へ行った

一緒に食材を選んで

一緒に帰ってからキッチンへ

 

鎮守府の調理場を使って料理する

周りはまだ阿鼻叫喚の地獄絵図ですが

今日だけ…今日だけは許してください

 

 

 

好きな人とこうやって料理するのがこんなにも幸せだなんて

好きな人とこうやって隣にいるだけで幸せ…なんて

 

 

結局…肉じゃがと焼き魚とお味噌汁とご飯…

いつもと変わらないじゃないですか

 

「良いんですか?いつもので…」

 

「そのいつものが嬉しいんだよ」

「ごめんね…当たり前になってたから…その…カップ麺とかさ…食べたくなってさ… でもさ、今日わかったんだ。間宮が…その…どれだけ楽しみにしてくれてて、俺のこと考えてくれてるかって事を」

 

「だから…その当たり前が本当に幸せなんだなって」

 

 

 

 

 

「美味しいよ 間宮、いつもありがとう」

 

この一言がどんなに辛いことがあっても

それだけで幸せになれるなんて

 

 

普段の料理は補給艦組で作って皆が食べるから

美味しいは私だけのものじゃないけど

 

うん

今日の、この美味しいの一言は

私だけのものだ

 

 

 

 

 

 

食事の片付けをして2人でのんびりする

 

 

すると彼は真剣にこちらを見て言う

「間宮?」

 

「はい、なんですか?」

 

「コレ…受け取ってもらえないか?」

 

「……」

私達は貰うことはないモノがそこにあった

憧れて夢見たものがそこにあった

金剛さんが、加賀さんが羨ましかった

もしかしたら…なんて期待した事もあった

でも、有り得ないと思い諦めていたものがそこにあった

 

 

「私は戦闘向きじゃないですよ?」

 

それでも!と彼は言う

 

 

 

 

 

左手がその小さなモノの分重くなった

でもそれが嬉しい

 

 

 

 

「大好きです!…救さん!」

 

 

「あぁ…俺もだ」

 

 

 

本当に一番聞きたかった言葉…

 ありがとう…提督さん

 

 

 

 

 

私も…負けませんからね?

 

 

あと…カップ麺はもう許しません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと間宮さんの甘味が食べられるっぽい〜!」

 

「お帰りなさい!間宮さん!」

「パフェ下さい!」

 

 

「はーい!少し待ってね?」

 

と大盛況な甘味処間宮

 

 

「あーーー!!!」

と1人の艦娘が叫ぶ

 

「それ!左手の!!!あーーー!!」

 

 

「コレ?  うふふ 貰ったの」

騒ぎ出す皆に 幸せそうな笑顔を負ける間宮が居た

 

 

 

 

 




アンケート!ありがとうございました(๑╹ω╹๑ )
金剛…ですね?


ではそれを踏まえてネタ造りしますので!
お楽しみにー!

提督の同行者

  • 金剛
  • 榛名
  • 加賀
  • 赤城
  • 姫ちゃん
  • 翔鶴
  • 長門
  • 麗ちゃん
  • 桜赤城
  • 桜大鳳
  • ベルファスト
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