提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
今や西波島鎮守府はそこそこの知名度があり住民からもある程度の人気を得ている。
ファンレターも届くし、プレゼントも差し入れも届く、
何なら住民達がこの離れた島まで来てくれて色々と手伝ってくれる。
大淀と届いた手紙を選別し艦娘に渡す。
…霞宛かあ……。
大体、霞や曙宛は……「霞しゃまぁぁぁあ!」とか言う内容だろうな。
一時期、俺に嫉妬した奴がカミソリ入りの手紙を寄越して来て、怪我をした俺を見た霞がマジでその相手を半殺しに行ったときは大変だった。
主に霞が…。
『このっ!クソ豚!死ねッ死ねッッ!よくも!提督を!』
『ぶひいい!霞しゃまあ!ありがとうございますううう』
『違うわよ!本気で…死になさいッ…ちょっ!ニタニタしながら近付かないで!』
訓練されたドマゾはドSを追い詰めるらしい。
天龍や木曽達は…
「舎弟にしてください!」
「姉御って呼びたいです」
……そう言う立ち位置らしい。
本人らはラブレターかと思って実はワクワクしながらそれを見て落ち込むらしい…。
意外とウブなのね?
金剛は
極々たまに紅茶教室を開いているので
紅茶の入れ方がうまくなりました!
とか
乙女的テクニックを知りたいとか
あの人のハートを射止めたいとか…
バーニングラブレターの書き方とか…
あれ?紅茶の話は?
ーどうやったら提督になれますか?
…妖精が見えたら適性はあるらしいよ。
ー毎日税金使って艦娘といちゃこらするのは楽しいですか?
……税金はともかく、幸せです。
ー霞様に気に入られたいです。
…無理でしょう。
ー深海棲艦も可愛いと思います。
…時と場合によります。
ーー提督は…童貞ですか?
…ノーコメントで。
「あれ?これは提督宛ですよ?」
と大淀が俺に一通の手紙を渡す。
「中身も恐らく変なのは入ってなさげですよ?良かったじゃないですか!提督の認知度も上がって来たのですよ!きっと! 私は皆さんに手紙を配って来ますね」
「おー 頼んだ」
ぶっちゃけた話、
内心は怖い…たまにではあるが、脅迫めいたものとか届くんだよなあ…
えーと何々?
[ 神崎様
日々のお仕事お疲れ様です
いつも私達の安全を守ってくれてありがとうございます
今回は勇気を出してお手紙を出しました
一目見た時から あなたの事を好きになりました
よろしければ…一度デートをして欲しいな、なんて
思っています いきなりでごめんなさい
お返事お待ちしております 美冬]
ほー…
えええええええええ!?!?
俺は驚いた!
「「「「ええええええっ!?!」」」」
執務室に隠れていた艦娘も驚いた!!
「ええええええ!?」
驚いた艦娘に俺が驚いた!!!
「「「「「えええええええ!?マジでかよ」」」」」
皆でもう一度手紙を見返して驚いた
「どどどどどどーーするんですか!提督!」
「どうって言われてもさ!!」
「う 浮気ですか? 」
「私達以外の女と?」
「そんな!行くんですか?!」
「嫌よ!そんなの!」
と口々に不満を並べる彼女達。
「やめなさいあなた達…」
「落ち着きなさい?情け無いわよ……それでも提督の艦娘なの??」
加賀だった。
「加賀さん…………足震えてますよ?」
加賀も動揺していた
めっちゃ落ち着きないぞ!この人
「まあ… このまま無視は出来んから返事は書くよ…」
なんて事を言っていると
「提督!門にお客さんが来てますよ!何でも…お手紙の返事を貰いに来たとか…」
ガタッ
ガタッ
チャキッ
おい、立つな立つな。
艤装を展開するな。
目のハイライトを消すな。
「わ わかった とにかく行くよ」
門に行くと…。
まーーーそれは、ものっそい美人さんが居た。
あのねヤバイくらい美人。
どれくらいかって言うと…
「アレは…何?モデル?芸能人?」てレベル。
「…もう、マヂムリ…オリョクル行こ」
「バシクル…行くでち」
「暫く実家に帰ろうかしら…」
「あー嫉妬で深海化しそうだわー」
ってくらい。
「あの…お手紙をくれた…美冬さんですか?」
「はい…」
おいマジか…。
マジか…。
「出てらっしゃい? 神崎さんよ?」
ん?
美冬さんの後ろから… 女の子が…?
え?
「こ…こんにちは……み ふゆ です」
「…お子さんですか?」
「はい! 」
「えーーと」
「あまり上手く書けないって言ってたので私が代わりに書きました」
「おっ お母さん!!」
「あーー なるほど」
ちらっと横を見る。
茂みにはゴOゴがいた…13の人がいる…。
めっちゃ睨んでるわー。
「もう!あなたったら!…その…旦那です…その…娘大好きなので……ごめんなさい」
「美冬の父です!!!!」
「あの!」
と美冬ちゃんが言う。恐らく小学生かなあ?
「デート…してください」
あらあら、とお母さんは微笑む。
あらあら、とお父さんは血涙を流してこちらを睨む。
艦娘はさっきまでのテンションはどこへ?とばかりに茶化してくる。
「ひゅーひゅー!」
「いいじゃーーん!」
「こんな可愛い子のお誘い…断っちゃダメよー」
そうだなあ…。
「ありがとうね!ならこの鎮守府の中を一緒にデートする?間宮のおーいしーいパフェをご馳走するよー?」
「いいの?やったあ」
喜ぶ美冬ちゃん。
崩れ落ちるお父さん。
天龍がお父さんの肩をポンと叩き首を横に振っていた。
諦めろ…と。
小さい子の手を引きゆっくり歩くんだけど…さ
コレ犯罪じゃないから!同意の上だから!
てかね!聞いたら中学生だって!!見た目は小学生っぽいけど。
俺を一目見た間宮達がどんな顔をしたのかは書かなくてもわかるでしょう?
マジなドン引きだった。
鳳翔が目のハイライトを消して言う。
「…どこの女との子供ですか?」
「え?」
「私と言うものがありながら…あなた…」
「いや!俺の子じゃないよ?!その…デート中なんだよ」
「でででデート!?!? 」
と鳳翔がビックリする…。
吐血してらぁ…。
「提督さん…もはや見境がないクマ…?」
くまさんェ…
これ以上、大人のドロリッチな場面を見せる訳にはいかないので事情を説明する。
「そう言う事なのですね 可愛らしいですね」
とニコニコで言う鳳翔。
どうやら子供の遊びだと安心したらしい。
「私ね 将来この人と結婚したい!!」
と美冬ちゃんが抱きついて来た。
おーーーっと!!??
「……あらあら」
と鳳翔が目を見開いて言う 。
鳳翔さん?そんなに目開くのね?
目が笑ってないよ。
「なっ… ま…まあ…そういうお年頃なのですね、可愛らしいじゃないですか」
「そうそう…子供なんだからね?」
「むう」
「……」ニヤリ
と美冬は鳳翔に向けて笑みを浮かべた。
「!?!?」
鳳翔は戦慄した。
この子供…わかってやっているわ!
でも…子供相手とて容赦はしないわ。
私はね!指輪…もらってるのよ!
と大人気なくマウントを取るためにチラリと左手を見せる。
「!?」
アレは…結婚指輪という奴…。
この人… むう。
と救に抱きつく力を強くする。
バチバチと火花を散らす2人……に気付かない間宮と救。
(うわぁ…)
と球磨だけは気付いていた…。
(めっちゃ面白いクマwww)
そして結構楽しんでいた。
いつのまにか、お気に入りが340…ありがとうございます(๑╹ω╹๑ )!
少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです!
そろそろ投稿ペースが落ちそうな気がしますが…
いつもそう言ってる気がしますね (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
ちまちま書いておりますが、無理なく頑張ります!