提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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87話 大規模作戦214 発令 ③

バレンタイン…。

海外では男から送るらしいね。

 

部屋に並ぶチョコやお菓子やプレゼントの数々。

ありがたいねえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようございますご主人様。」

 

「…おはよう」

 

「今日はバレンタインでございます。たくさんの方々がご主人様にお渡しすると思います」

 

 

「コレは私から…です」

と、小さな箱に入ったチョコをくれた。

「たくさん食べられると思いますので小さなものにしました。……公私混同はメイドとしては失格ですが、今日ばかりは、ご主人様に1番に渡す栄誉は私に下さい」

 

「そんなの気にしないよ!その気持ちが嬉しい。ありがとう」

 

速攻で身支度を整えて、さっそく食べる…。

ビターな甘すぎないチョコ。ベルファストらしく整った綺麗な四角いチョコ。

「美味しいよ。ベルファスト」

 

「あ、ありがとうございます」

珍しく赤面する彼女。こうやって面と向かって見つめられると照れるんだろう。

 

 

こうして、朝のひと時をベルファストと過ごしてから部屋を後にする。

 

 

「ではご主人様…ファイトです」

 

「??……あぁ、そういうことね」

 

 

「指揮官様〜」

と重桜組が抱えてやってくるのは……そう、等身大チョコである。

「愛を込めて作りました…///私を…是非食べてください」

 

「私も愛を全て込めて作りましたわあ…。私を先に残さずお召し上がり下さいね?」

 

改めて見ると…すんごいリアル。身長や体重、スリーサイズまで網羅してるらしい…。

流石の器用さであるが……多すぎるわ…。

 

とりあえずで着物の一部を取って食べる。服飾は柔らかめのチョコなのね?

「あぁ!指揮官様が私の着物からお召し上がりくださってますわ!少しずつ…脱がしながらというのも…イイですわ!」

 

「そんな…指揮官様ぁ…先輩のを先に食べるなんて…大鳳は…悲しいですわぁ」

 

「当たり前でしょう?小娘ッ。貴女よりも私の方が…お付き合いが長いのですから……ね?指揮官様?」

 

「え?う、うん?」

ヤベェよ…1番近いとこにあったのが桜赤城だったとは言えないな…許せ…桜大鳳…。

 

 

 

 

 

戦艦組が次にやってくる…。

 

「提督!ハッピーバレンタインだ!」

「私達で作りました」

「食べてくださいね」

「ふふっ、出来が良すぎて…ね」

 

「おほーー!凄い出来だな…」

 

パクリ…

……

…おっ!甘……?

 

「ぐふっ…」

辛っ! 辛!からぁぁぁぁぁあい!!!!

 

「お前達ぃぃい!お前達は巫山戯ないと思っていたのに…」

 

「いやな…コレはだな…」

と戸惑う長門。

 

「提督?このチョコ見てなんて思った?」

 

「…まるでパティシエが作ったかのような…」

 

「でしょ?私達が作ったのよ?」

と陸奥が遠い目で言う。

 

「だからね?手作りアピールをする為に…デスソース…入れちゃいました」

 

「入れちゃいましたじゃねえよ!何だよ!甘さと辛さがチークダンス踊ってるわ!水!水!」

 

「強炭酸水ならあるぞ?」

にこやかに言う武蔵。

 

「武蔵いいいい!それはトドメになってしまうだろう!!!」

と、ツッコミを入れる長門にレモンを持ってきてくれる大和。

 

甘さと辛さと酸っぱさと…

味覚粉砕のチョコだった。

 

 

 

 

 

 

 

「提督?僕のチョコも食べて欲しいな」

 

「おっ!時雨じゃないか…ありがたく頂くよ」

 

「早く食べてね?溶けるから」

 

「…で?どこにあるんだ?」

 

「目の前にあるでしょ?」

 

「どこに………え!?ま、まさか…時雨…?」

 

「そう…それだよ?」

 

 

時雨は確かにチョコを持っていた。

服がチョコになっていた。

場所によっては溶け掛けで……アウトだろコレ。

 

 

「いや…これはだな…」

 

「早く食べてよおお!チョコの後は…僕も食べていいからあ!」

「お願いだよお!一生懸命作ったんだから!」

 

「方向性はどうにかならなかったのか?」

 

「ならないね」

 

言いきりやがった…。

しかし、せっかく作ったから…食べないわけにはいかないからなあ…決して!決して!!やましい思いがあるわけではないぞ?

 

と、一部をとって口へ運ぶ

「ん//.」

 

おい 変な声上げんな。

 

「提督が僕を脱がせながら食べてるよおおお」

 

「おい!やめ……」

 

 

 

 

「提督は…そんなプレイが好きクマ?」

「うわー…提督ぅ…言ってくれたらそうしたのに」

 

 

 

「ちがっ、コレは…とにかく違う!」

 

「提督うう!溶けてヌルヌルするから早くうううう!」

 

「ヌルヌルプレイが好きクマ?」

 

 

 

 

俺は二階から飛び降りた。

 

 

 

「ああっ!提督ぅ……むう」

 

「うわー…逃げるためとは言え、二階から飛び降りるとは…クマ」

 

 

 

 

ふぃー…危なかった…。

アレ以上は……検閲の対象になりかねん!

 

でも、あのチョコ…いい匂いしたんだよなあ……

 

「提督も…大変クマ」

といつの間にか隣に居る球磨…。

 

「提督〜!」

 

時雨…諦めてなか…ーーーー!?!!

 

時雨だったものは走る中でチョコが溶けたのだろう…

全身ドロドロのチョコまみれとなった激ヤバの何かがこっちへ走ってきてる。まるで、ものの○姫の…あの猪みたいだった。

 

 

「ゔおおおおおお!?!?」

 

「何じゃありゃぁぁあ!!!!」

 

 

いきなり始まる追いかけっこ。

捕まったら…死あるのみ(主に服と尊厳が)

 

今や時雨には怖いものはない。全裸手前でも全力疾走で俺を追い詰める。

 

 

「ハーっ…ハァッ…提督ぅー行き止まりだねぇ? そろそろ…はぁ、はぁっ…観念…しなよ」

 

 

「なぁ…はぁっ…はぁ…時雨?これは…バレンタインだよな?はぁ…」

 

手四つの均衡した状態で鬩ぎ合う2人…。

側から見なくてもヤバいやつには違いない。

 

「優しく…食べてね?と言うか舐めてね?大丈夫!お風呂も入ってるから!」

 

 

「自ら食べに来られるチョコなんかあるもんか!」

 

「残念だけど居るんだよ……僕だよ!」

 

ガバッ…

時雨のル○ンダイブが炸裂!提督は…

 

まぁ…捕まったんですけどね。

 

熱烈!チョコハグ…。 美味しかった…ちくしょう。

でもそれ以上に舐められてキスされた…。

 

 

チョコで服もダメになったし全身ねっとりだよ…。

ふと、顔を上げると、いやらしい程にニンマリした球磨がいた。

お前…逃げてたはずやん?

 

ダメダメとジェスチャーをする俺。

 

うんうんと頷いた球磨。

話せばわかるらしい。

どこかの青葉と違って真っ当なジャーナリズムに目覚めたなら、良いことだ。

今度ご褒美をあげよう…。

 

 

 

「スクープだクマ!!!!提督はチョコまみれプレイが好きらしいですよおおおおおお!!!!」

 

 

前言撤回だッ!!

ギルティ!ギルティイイイイイイイイ!

 

 

「待てや球磨ァァ!ゴルァァァァァァア!!」

 

「ヒィィ!!提督がチョコまみれで追いかけてくるクマァァ!」

 

 

 

 

 

「追い込んだぜェ…球磨ァ……」

 

「もはや台詞が悪役クマ!!」

 

「つーかーまえたぁぁ!!」

 

 

 

「ゔおおおおおおおおあああああ!!」

鎮守府に盛大に響く声…。

 

 

 

 

「ひぃん…酷い目に合いましたくま…汚されちゃったよお…もうお嫁に行けませんくま…」

提督に抱き付かれ…嬉しい半分、羞恥心半分…。

 

 

 

俺に追いつかれ、抱き付かれ…全身真っ茶色になった球磨がそこには居た。

 

ぐすん…とチョコまみれの球磨が泣いているが、そんな事は知ったこっちゃない!スキンシップだっ!!!

 

 

「入渠してきますクマ…」

 

 

 

「俺も風呂入ろ…」

こうして午前中は終わりを告げた。

 




続きはまた次回(๑╹ω╹๑ )

お待ち頂けたらと思います!
何卒、よろしくお願いします!(๑╹ω╹๑ )
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