提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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88話 大規模作戦214 発令! ④

世の中にはいろんなチョコがあるよね。

ビター、ホワイト、オレンジやストロベリー…。

 

 

しかしね?

 

 

魚雷のロシアンルーレットなんて初めて見たよ。

え?モノホン?

 

「さあ!提督!選んで食べてね?」

「死にはしませんから!」

 

パクッ…

!?!?

 

パチパチ!!と口の中で何かが弾けた。

昔あったでしょ? 口の中でパチパチ弾ける飴みたいなの。

アレ…の強化版。

「んんんんんー!?!?」

口の中が爆撃状態やでぇ…。

 

「おーー!ある意味アタリですよー!」

「はーーい!罰ゲームですうう!」

 

この上罰ゲームを受けろと?

 

 

え?何この液体?

これを飲め…と?

 

 

…酸っぱッッッ!

うごぉおぉおおおおおお!めっちゃ酸っぱい!

 

のたうちまわる提督。

「一応甘いものの後だから余計にダメージがあると…」

「提督…楽しそうで何よりです」

 

 

悪魔じゃ…此奴らは悪魔じゃ…。

俺は這って逃げ出した。

 

 

 

 

 

酷い目にしかあってない気がする…

 

 

「ダーリン?」

「…何をしているのですか?提督…?」

「金剛に、アークロイヤル…」

 

 

「そうだ…提督にチョコを渡したくて……良いですか?」

 

「もちろん」

 

どうぞ、と差し出してくれる。可愛らしい包装を解くと…そこにはトリュフが数個入っていた。ほんのりとお酒の匂いがする。

 

……美味しい。

 

「金剛に教えてもらって作ったんだ…初めてだから…その、色々加減が分からなくて…美味しくなかったらごめんなさい」

 

「美味しいよ…アークロイヤル…」

 

「本当ですか?」

 

「あぁ!美味しい…」

「ありがとう!アークロイヤル」

 

 

ありがとう…なんて言葉、かけられたのはいつだったかな。

もう、思い出せないくらい昔だけど…。

嫌な思い出しかない艦生だけど…それも一瞬で塗り替えられるくらい嬉しい言葉。

 

 

 

 

まあ、良いことの後には悪いこともあるもんで…

 

「どっちのチョコが美味しい!?」

「私のよね?提督?!」

 

加賀えんど瑞鶴ぅ…。

 

 

「私のよ!!!」

とエントリーしてくる姉翔鶴(バーサーカー)

 

「いいえ!私です!!」

と、更にくる不知火(戦艦級の目つき)

 

 

「私っぽぉぉい!!」

……夕立(ぽ犬)

 

 

ズイズイとにじり寄る悪魔達。

チョコは美味しいんだけどね?圧がね?

 

「「「「「さあ!誰のが1番!?」」」」」

 

「アークロイヤルかなぁ…」

 

「「「「「なっ…なん…だとっ」」」」」

 

艦娘達は塵となって消え去った!

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのっ…提督さん…チョコ…受け取ってくださいです」

 

駆逐艦の娘たちのチョコ、

1番手作り感があって好きだけど…

今年は、綺麗すぎない?

 

じっと駆逐艦組を、見つめると…

「ごめんなさい!それ…買ったのです…」

 

「上手くいかなさすぎて…でもチョコ渡したくて…ごめんなさい」

 

「お前たちのくれるものなら…どんなものでも幸せだぞ」

 

と、失敗チョコも貰って食べる…。

あの子達なりに一生懸命作ったんだろうなあ…

「美味しいぞ?もっと自信持ってな?」

 

…魚雷だとか…辛いのはNGだけどな!!

こういう、健気なのは…いいよね。

 

「提督さんー!」と飛び付いてくる面々を受け止めながら少し癒される。

 

 

 

 

 

おや?麗ちゃんじゃないか…

「今日はね…どうしてもってわがまま言って来ちゃった!」

「救君!はい!どうぞ!」

 

麗ちゃん…ありがとう…。

すんごい美味しいよぉ…。

 

「本命だからね?」

目が笑ってないよぉ?

 

本当に本命なんだよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘーイ!ダーリン!…私の本命!バーニングラブチョコ…受け取ってネー」

ミニサイズの金剛チョコレートか… 頭から…くってやるよおおお!

 

 

 

「はい!特製チョコパフェ…! 提督さんだけの特別な間宮裏メニューよ!」

こういう嗜好も好きだわあ…チョコアイスうまいよおー!

 

 

 

 

今年も、思い思いのチョコを受け取った。

重い重いのチョコもあったけど。

 

 

 

 

 

 

「あなた、お疲れ様でした」

 

今は、居酒屋鳳翔でのんびりしている。

無論…鳳翔からの本命チョコも貰ったよ?

「はい!あなた♡私からの本命チョコです」

だって!お酒チョコは大好きです!

可愛いんだから…もう。

 

 

 

部屋に帰りながら思う。

お返しも考えなきゃな……大変だろなあ…財布が…。

 

なんて事を考えながら…私室へ。

「チョコあげる!あと夜戦しよ?」

チョコはありがたく受け取り、夜戦のお誘いを華麗にかわし、優雅に着席。

「なっ…そんな…」と、驚く川内。

もう慣れたじゃろ?

 

「夜戦はまた今度な?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰が1番ですかぁ??」

真っ暗な部屋に響く声…。

 

誰だよと電気をつけたことを後悔した…?

だって…皆居るんだもの…。

あ…桜赤城に桜大鳳…他多数………忘れていたわ…これまだ引きずるやつ?

 

「そろそろ聞かせてくださいよおおお」

 

 

夜は提督の悲鳴とともに深くなって行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜に思う。

ほぼ手伝ってもらった手作りチョコ。

きっと来年は…1人で作ってみせる。

 

誰かにありがとうと言ってもらえた事が嬉しくて。

金剛にありがとうと伝えられたのが嬉しくて。

 

やっと見つかった私の居場所…。

 

現実はチョコ程に甘くはなかったけど…

今は、甘さを感じる余裕が出来た。

 

ありがとう…。

提督…本当にありがとう…。

 

 

きっと私はあなたを後悔させないわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




梅雨モードの加古…かわえかった…。(๑╹ω╹๑ )

投稿数がもう少しで100…早い…。

皆様が少しでも楽しめる作品になっておりますでしょうか?
そうなっていたなら幸いです。
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