提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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93話 提督 時雨ト1日夫婦 ①

「むふー♡」

 

現在時刻はまだ、20:00

 

夕飯の後からずーーーっと離れない時雨。

 

 

「時雨?気が早くない?」

 

「だって…少しでも提督と居たいんだもの…」

 

 

白露型は何かヤンデレ気質が多い気がする。

 

「提督ぅー」

と、擦り寄ってくる。

よしよしと頭を撫でると嬉しそうにする。

 

 

時雨は金剛並み…時にそれ以上に俺にべったりだ。

愛されているのだろうが…。

 

 

 

とにかく離れない。

ベッドの中でも離れない。

 

 

 

目が覚めても目の前に時雨が居る…めっちゃ笑顔で。

「提督〜おはよー」

「おはよう時雨」

 

「ご飯…食べよ?」

 

朝の準備をする…。

…時雨は隣から離れない。

 

準備を終えて部屋に戻る。

「あれ…ご飯は?」

と、時雨に問いかける。

 

 

「?」

時雨が首を傾げる。

 

「作ってないよ?」

「なんで!?」

 

「だって…その間、提督と離れ離れになっちゃうじゃん!」

 

 

重症だった。

まあ、毎回料理が出てくるのが当たり前だと思ってる俺も俺だけど…。

 

 

「なら俺が作ろ「や!!」

 

「…離れ離れになるから?」

 

うんうんと頷く時雨。

 

 

結局2人で備蓄していたカップ麺を食べることになるので、仕方なくベルファストにご飯を運んでもらった。

 

 

「今日は何する?」

 

「何も!ずっと…こーやって引っ付いていたいな」

 

「暇じゃない?」

 

「ううん!大丈夫!」

 

 

 

なんて事が有り…はやお昼だ…。

 

時雨は俺の隣から離れない。

 

「時雨?」

 

時雨は泣きながら俺にしがみつく。

 

 

不安だから。

提督が、何処かへ行くんじゃないか。

 

夢に見る事がある。

あなたが死んでしまう夢…。

 

あと少しってところで助けられない。

あなたは暗闇に消えて行く…。

僕はその暗闇にあなたの名前を叫ぶ。

名前をいくら呼んでも…帰ってこない返事。

 

絶望にうちひしがれる…。

 

目を覚ます度に夢であることを祈りあなたに会いに行く。

 

 

 

前世?の事はよくわからないけど…鉄底海峡で、この鎮守府で、提督は命を落とした。

夢が本当になってしまった…って思った。

 

この先も、もっと辛い事があるだろう。

それでも戦い続けるの?って僕は聞いた。

 

 

提督は「あぁ…お前達と平和な海を取り戻すんだ。俺は1人じゃない…お前達となら出来る気がするんだ!」って言ったよね。

 

 

僕は…世界よりも、あなたの為だから命を賭けられるんだ。

 

例え世界が滅びようとも…提督さえ居れば。

でも、それじゃあ悲しいから…皆で。

 

 

 

 

 

 

本来なら出会うはずのない…人だからこそ…

全てが愛おしい。

 

画面の向こうは触れられなくて…。

皆も同じ気持ちだったろうけど…会えた時は嬉しかったなあ。

 

夢なんじゃないか?

こんな奇跡あるのか?って。

 

 

出来ればずっと離れたくない…。

 

 

 

 

だから、僕はそうならないために戦うんだ。

僕との、皆との時間を奪わせない為に…。

 

 

 

 

 

 

 

 

ねえ、提督?

 

提督の優しい目が好き。

透き通った綺麗な目で見られると照れちゃうんだ。

 

提督の暖かい背中が好き。

引っ付いても「こらこら」くらいしか言わず居させてくれるから。

 

提督の大きくて暖かな手が好き。

提督に撫でられると、どんな辛い事も平気なんだ。

 

提督の匂いが好き。

「やめろ」と言われるけど…提督の匂いが落ち着くんだ…。

 

「時雨」って呼んでくれるのが好き。

どんな暗闇だって…どんな場所だって…その声が聞こえてくれば提督を見つけられる。

 

抱きしめられるのが好き。

あなたがくれたこの指輪が好き。

 

 

ー…あなたの全てが…大好き。

 

本当は料理…出来るんだよ?

でも、それ以上に一緒に居たいんだ。

今日だけは姉妹にも金剛にも扶桑にも譲れないんだ。

 

 

 

よしよしと、頭を撫でてくれる提督。

 

「提督…ありがとう」

 

「何が?」

 

「こっちの話♡」

 

 

「出掛けよっか…」

 

「お?心変わりか?」

 

「うん」

 

 

明日の朝まで…。

残りの時間は…有意義に使わなくちゃね。

 

 

 




続きます(๑╹ω╹๑ )

お気に入り370…ありがとうございます(´;ω;`)
早いもので、このペースでいくと来週とかには100話?

お付き合い頂き本当にありがとうございます。
少しでも楽しいと思って頂けたなら幸いです。


ただ今、1話からちまちまと文章構成を直しています。
今更ですみません。
これからも見守って頂ければ幸いです。
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