提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
「むふー♡」
現在時刻はまだ、20:00
夕飯の後からずーーーっと離れない時雨。
「時雨?気が早くない?」
「だって…少しでも提督と居たいんだもの…」
白露型は何かヤンデレ気質が多い気がする。
「提督ぅー」
と、擦り寄ってくる。
よしよしと頭を撫でると嬉しそうにする。
時雨は金剛並み…時にそれ以上に俺にべったりだ。
愛されているのだろうが…。
とにかく離れない。
ベッドの中でも離れない。
目が覚めても目の前に時雨が居る…めっちゃ笑顔で。
「提督〜おはよー」
「おはよう時雨」
「ご飯…食べよ?」
朝の準備をする…。
…時雨は隣から離れない。
準備を終えて部屋に戻る。
「あれ…ご飯は?」
と、時雨に問いかける。
「?」
時雨が首を傾げる。
「作ってないよ?」
「なんで!?」
「だって…その間、提督と離れ離れになっちゃうじゃん!」
重症だった。
まあ、毎回料理が出てくるのが当たり前だと思ってる俺も俺だけど…。
「なら俺が作ろ「や!!」
「…離れ離れになるから?」
うんうんと頷く時雨。
結局2人で備蓄していたカップ麺を食べることになるので、仕方なくベルファストにご飯を運んでもらった。
「今日は何する?」
「何も!ずっと…こーやって引っ付いていたいな」
「暇じゃない?」
「ううん!大丈夫!」
なんて事が有り…はやお昼だ…。
時雨は俺の隣から離れない。
「時雨?」
時雨は泣きながら俺にしがみつく。
不安だから。
提督が、何処かへ行くんじゃないか。
夢に見る事がある。
あなたが死んでしまう夢…。
あと少しってところで助けられない。
あなたは暗闇に消えて行く…。
僕はその暗闇にあなたの名前を叫ぶ。
名前をいくら呼んでも…帰ってこない返事。
絶望にうちひしがれる…。
目を覚ます度に夢であることを祈りあなたに会いに行く。
前世?の事はよくわからないけど…鉄底海峡で、この鎮守府で、提督は命を落とした。
夢が本当になってしまった…って思った。
この先も、もっと辛い事があるだろう。
それでも戦い続けるの?って僕は聞いた。
提督は「あぁ…お前達と平和な海を取り戻すんだ。俺は1人じゃない…お前達となら出来る気がするんだ!」って言ったよね。
僕は…世界よりも、あなたの為だから命を賭けられるんだ。
例え世界が滅びようとも…提督さえ居れば。
でも、それじゃあ悲しいから…皆で。
本来なら出会うはずのない…人だからこそ…
全てが愛おしい。
画面の向こうは触れられなくて…。
皆も同じ気持ちだったろうけど…会えた時は嬉しかったなあ。
夢なんじゃないか?
こんな奇跡あるのか?って。
出来ればずっと離れたくない…。
だから、僕はそうならないために戦うんだ。
僕との、皆との時間を奪わせない為に…。
ねえ、提督?
提督の優しい目が好き。
透き通った綺麗な目で見られると照れちゃうんだ。
提督の暖かい背中が好き。
引っ付いても「こらこら」くらいしか言わず居させてくれるから。
提督の大きくて暖かな手が好き。
提督に撫でられると、どんな辛い事も平気なんだ。
提督の匂いが好き。
「やめろ」と言われるけど…提督の匂いが落ち着くんだ…。
「時雨」って呼んでくれるのが好き。
どんな暗闇だって…どんな場所だって…その声が聞こえてくれば提督を見つけられる。
抱きしめられるのが好き。
あなたがくれたこの指輪が好き。
ー…あなたの全てが…大好き。
本当は料理…出来るんだよ?
でも、それ以上に一緒に居たいんだ。
今日だけは姉妹にも金剛にも扶桑にも譲れないんだ。
よしよしと、頭を撫でてくれる提督。
「提督…ありがとう」
「何が?」
「こっちの話♡」
「出掛けよっか…」
「お?心変わりか?」
「うん」
明日の朝まで…。
残りの時間は…有意義に使わなくちゃね。
続きます(๑╹ω╹๑ )
お気に入り370…ありがとうございます(´;ω;`)
早いもので、このペースでいくと来週とかには100話?
お付き合い頂き本当にありがとうございます。
少しでも楽しいと思って頂けたなら幸いです。
ただ今、1話からちまちまと文章構成を直しています。
今更ですみません。
これからも見守って頂ければ幸いです。