提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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あと…5話で100話…毎日更新頑張りたい…。


95話 西波島鎮守府 裁判編

皆様こんにちは。

私金剛は、今…正座させられています。

 

「被告人……コレは…何だクマ?」

球磨の手には先日届いたウエディングドレス姿の金剛との写真アルバムが…。

 

 

「コレは…罪深いわね」

「抜け駆けですか?抜け駆けですか?」

「本物の結婚式場じゃない!!」

 

「あの…それは…ですね」

 

「街で偶然声を掛けられ?写真撮りプランで行ったら?結婚式も挙げさせてくれた?」

「ありえないですね」

「ありえないでありますなあ」

「嘘は良くないわ」

 

「本当デース…」

被告人の金剛が言う。

 

「…裁判長!ウラが取れました…残念ながら…被告人の言うことは事実ですッ…」

青葉が何やら手に持って大会議室に入ってきた。

 

「本当かクマ…」

裁判長である球磨が反応を示す。

「はい!たまたまお似合いのカップルに見えたので声を掛けたそうです!」

「一応、式の様子の映像も入手しました!提督の給料から天引きします!」

「DVDで5万円でした!!」

 

 

「異議ありイイイイ!」

と、俺は唱えた。

「弁護人の意見を却下するクマ…」

 

「ぬうううん!!」

崩れ落ちる弁護人…さらば5万円。

 

 

その場で観賞会が行われる。

やめて!恥ずかしいから!恥ずかしいからあ!!

 

「コレは…」

「羨まし…けしからん!」

「ズルイです!」

 

 

 

「指輪交換までしてるわぁぁぁあ!!!」

 

「きききききキスまでえええええ!!!!!」

「メーデー!メーデー!」

 

法廷という名の大会議室は地獄と化した。

 

「…浮気ですか?あなた」

そもそも重婚の時点で……あっ、睨まないで鳳翔。

 

「…僕知らなかったなあ」

言ってなかったからなあ…時雨さん。

 

「指揮官…様?」

「ご主人様」

……そんな目で見ないで??

 

「うははは!最高!」

隼鷹はいつも通りだな。

 

「…司令官?…私は…」

あかん!吹雪!それ、提督やない!観葉植物や!

 

 

 

 

 

 

 

 

「只今より…審議に入ります…」

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かが言った。

「これ…提督の方が被告人じゃね?」

 

 

「「「「「「確かに!!」」」」」

 

 

 

 

は?

 

 

ーー異例の弁護人と被告人の交代ーー

 

 

 

「で?」

 

「で?じゃないクマ…この結婚式は何だという事だ!…くま!」

 

「いや…だからな?狙ってやったわけではないんだよ」

 

「実に羨ま…けしからんクマ…確かに金剛は最近の戦績でいい結果を上げているけど…こんなの…こんなの!ズルイよおおおおお」

 

「キャラ変わってるぞ?」

 

「どーでもいいわ!!大体ね!結婚式ってのは…ウエディングドレスってのは…乙女の憧れよ!?ただでさえ…この鎮守府は競争率が激し過ぎるのに…!!朝イチに提督に挨拶しようと思っても、既に他の艦娘が居るし…。てか、ベルファストがメイドでずっと居るもん!誰かしらは周りにいるから、中々話しかけられないし…ご飯の時なんか戦争みたいになるし…やっと秘書艦だー!って思ってもなかなか2人きりになれないし!ーーーって!大淀はいつも一緒に居るよね!アレ?大淀も罪深くない?毎日一緒に居るよね!?大淀とベルファストが居るから秘書艦も必要無いんじゃない?って話が出たらどうしよう…なんて毎日戦々恐々としてるんだよおおおお!!アレ?大淀だけじゃなくてベルファストも罪深くない? 皆もどう思う?」

 

「「「「正直羨ましい!!」」」」

キランと皆の目が2人を捉える。

 

「え!?み、皆さん!?目が血走ってますよ?」

 

「皆様…?どうか落ち着い… そんな、詰め寄らなくても…」

 

 

「捕えろおおお!!」

 

 

「「きゃぁぁあ!!!」」

 

 

俺の横に大淀とベルファストが簀巻にされて運ばれてくる。

「巻き添えです…」

 

「皆様?落ち着いて下さい」

 

 

 

 

もはや裁判ではないじゃないか…。

 

 

 

 

 

球磨が言う。

 

「まぁ…2人は置いておいて…提督…。提督は…その時に一緒に居たのが球磨でも…多摩でも他の艦娘でも同じ事になっていたと思うクマ?」

 

 

 

 

「なっていたと思うよ。」

これは本心だ…。

確かに金剛には色々と、特別なところがあるのは否ない。

しかし、誰であろうと愛する艦娘には変わりない。

故に…あの時の艦娘が誰であれ、同じだっただろう。

 

 

「そうかクマ。わかったクマ」

 

 

 

おお、わかってくれたか…と、安心したその時。

 

 

「なら初めては誰に捧げるクマ?」

 

 

 

「は?」

 

「初キスは金剛クマ。初キスと言うことは…その先はまだクマ。

…で?誰に手を出すクマ?」

 

 

「「「「「「「「「………」」」」」」」」」

 

え?皆の目が怖い…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は逃げた。

とにかく逃げた。

 

奴らの目は最早、深海棲艦すら逃げ出す目だろう。

とにかく逃げる。

 

 

 

「「「こそーっ」」」

この機に乗じて逃げる金剛、大淀、ベルファスト。

 

 

ごめん…提督…。

 

だって…初めての人…その話!気になるからッ!!

 

 

 

「お前らもかよおおおおおおお!!」

 

 

 

「「「「「「「待てえええええええ!!」」」」」」」

 

 

 

その日は、

艦娘の叫び声と提督の悲鳴がずっと響いていたそうな…。




R_18には…できない!!

少しでもお楽しみ頂けたら幸いです!!






100話の後はどうしましょう…。
のんびり続けてもいいですか?
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