ツツジの花は何れ咲く   作:カラスの餌

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しずく編と歩夢編は分岐だけど、歩夢メインで


12話

 

夏休みの、とある部活の終わりの時、俺は歩夢と帰るため帰宅の準備をしていた。

 

その時だった。

 

「浅霧君、この書類なんだけどさ〜…私一人じゃまとめきれなくて」

 

 

「ん…?この書類は…」

 

 

突然高咲に声をかけられ、俺は大量の書類を手に渡された。

 

しかも、内容はと言うと………

 

 

「スクールアイドルフェスティバルの、書類なんだけど…だめー…かな?」

 

 

らしく、何も聞かされてない俺は困惑以外何も反応ができなかった。

 

 

「ちょっと待て、スクフェスってまだ先…「夏休み明けすぐだよ」

 

 

俺が言語を発する前に、高咲は燃え尽きたキャラのような笑顔をしながら、そう言ってきた。

 

一応、一通り目を通したが、どれもスクフェスはスクフェスでも生徒会関係の書類ばかりだった

 

なるほど、理解した。

 

 

「お前の事だから、お人好しで受けたんだろうな」

 

 

「いや…だって…大変そうだったし…」

 

 

「貴様は馬鹿なのか?いや馬鹿だな。」

 

 

俺は呆れながら、ため息をついて続けて高咲に向けてこう言った。

 

 

「そもそも、俺に頼るくらいなら、余計な仕事を貰うな。俺にだって予定などがあるんだ。お前だけに時間を簡単に割くわけには行かん」

 

 

そう言って俺はキッパリ高咲の頼みを断った。

 

 

そしてもう一つ

 

 

「後、歩夢や他のメンバーに頼るのもなしだからな。彼奴らもスクフェスに向けて練習やらで今が大変な時期だからな」

 

 

「うぅ……浅霧君どうしてもダメなのぉ?」

 

高咲は涙目になって、頼んでくるが俺はもちろん手伝う気なんて毛頭ない。俺が関係してる事ならともかく、今回のこの書類は俺には何一つ関係ないし、義務もない。

 

「やらん、ま、せいぜい一人でがんばるんだな」

 

 

「えぇ〜!?!?ちょっとー!!!」

 

 

後ろでなんか叫んでいるが、俺はそのまま無視をしカバンを持って部室を後にした。

 

 

「……流石にやばくなったら…手伝ってやるか…」

 

 

 

と、一言戸の前で言いそのまま、歩夢の所へ向かった。

 

 

 

「歩夢、待たせてすまなかった。そんじゃ帰ろうぜ」

 

 

 

外に出て校門に向かうと、俺の最愛の人が待ってくれていた。

 

 

 

「ううん、大丈夫だよっ。それより皐月君は侑ちゃんと次のライブの準備で忙しそうだね」

 

 

「そいつは、歩夢も同じだろ。ましては歩夢はステージに出る側の人なんだから、俺らなんかより練習とかでもっと大変だろ?」

 

 

こんな暑い中、歩夢達は外で毎日ランニングをしたりしながら、スクフェスに向けて日々練習をしている。それに比べれば俺の仕事なんか楽なものだ。

 

 

それに、俺は夏休みが明けたらちょっと海外へ留学する事になっている。

 

理由は、一つスポーツの為だ。

 

もちろん、留学先の高校は世界トップレベルに頭の良い学校らしく、文武共に両立が可能なそんな学校だ。

 

期間は約スクフェスが終わってから、三ヶ月とちょっとだ。下手を言えばもう少し伸びる可能性も無きにしも非ずだ。

 

 

そして、少し考え事をしてたら、歩夢の口から

 

「ねぇ、それともう一つ……皐月君…留学…するんでしょ?」

 

と、そんな発言が

 

ちなみに、俺は歩夢に言った覚えはない…が、心当たりがあるとすれば、部活のついでに、手続きの話をもしかしたら聞かれたのかもしれない。

 

 

そして、俺は当然嘘をついても意味が無いと思ったので

 

 

「ああ……イギリスのロンドンにな……」

 

「実は私…先生同士の会話が聞こえて…知っちゃったの…」

 

 

なるほど、それは盲点だ。てか、教師も人のプライバシーに関わることを生徒の聞こえる声で話すのは流石にどうかと思ったが。

 

 

「別に怒ることでは無い…だが、少し…不安な面があるんだ」

 

 

「皐月君が不安?いや…不安になるよね…海外留学なんて…」

 

 

「そうじゃなくてだ、まぁ多少はそれもあるが…歩夢達の事だ」

 

 

別に俺は留学はそんなに怖くない。英語も喋れるし、基本的な生活はできるからだ。

 

俺が心配してるのは、同好会のメンバーだ

 

その中でも特に歩夢だ

 

 

でも……まぁ…心配する必要は無さそうだ

 

 

 

「皐月君!私達は大丈夫だよっ。私達も皐月君が帰ってくる時にはもっともっと、歌や踊りも上手くなってるから!」

 

と、前向きにそう言ってくれたからだ。

 

「そうか…なら、大丈夫だな…。」

 

 

「うんっ!あ、それと!皐月君、来週のスクールアイドルフェスティバル、頑張ろうね!」

 

 

「ああ、歩夢達の活躍…楽しみにしてるからな…そんで、俺も陰で全力で応援してるよ」

 

 

そう言って俺達は、そのまま二人で帰路に着いたのだった

 

 

 

 




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