ツツジの花は何れ咲く   作:カラスの餌

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休み大好き


2話

友情、信頼、親友、友達所詮は赤の他人に過ぎない。どうせいずれはその関係も朽ち果てやがてそのまま消える

正直作るだけ無駄な関係だと思う。

 

……。

 

 

俺は今日も教室で1人、またどっかの大学の問題を解いていた聞くと一応日本では1番頭がいい場所らしいがどうってことは無い。所詮はどれも人が作ったものいくつかパターンを並べれば余裕だ。

 

 

 

そして開始から10分も経たずに俺は全ての問題を解き終えた、答えと見合せたところ全問正解。本当に日本一なのか?これならこの間の参考書の方が楽しかったぞと感じるくらいに酷かった。

 

 

「さて……他になんかやること…って何だ…?」

 

 

鞄を漁っていると昨日のライトピンクの髪の女確か上原とか言ったな

まぁ上原が俺の机の前に寄ってきた。

なんだこいつまだ俺になんかあんのかな?

 

「勉強…教えてくれない…かな?」

 

「は?」

 

突如なんか上原から出た言葉に俺は驚いた、予想してたのと360度違くて素で声も出た

 

「その…何時もテストとか成績高いし…。それにまだあんまり話したことないし…」

 

「断る、俺がお前に勉強を教える義理がないのがまず1つ…そしてあんまり話したことない割には昨日は思いっきり顔面ぶっ叩いたよな?それ故にそんな叩いた奴が急に改まって勉強教えて下さい。とか頭沸いてんじゃねぇの?」

 

「そ、それは…ごめんなさい…」

 

「何がともあれ俺は貴様に教える気は起きん…やるんなら昨日のツインテールとで仲良く勉強ごっこでもしてるんだな…まぁそれが本当に貴様の役に立つかは知らんけど…」

 

俺はそう言うとそのまま立ち上がり教室を出ようと扉に向かった。上原の顔を見たが既に涙を流していて泣いていた。

それにやけに苛立ちが隠せなかった俺は

 

 

「お前…泣けば許されると思ってんの…?なめんなよ…?」

 

泣けば許される、それがコイツらの嫌な所だ…。そんな子供じみた理由で許されるコイツに俺は激しい怒りを感じた

 

「貴様がどうなろうと俺は知ったことじゃない…だがな泣いて誰かに助けを求めるような真似をするのはどうもイケすかねぇ…!!」

 

泣けば誰かが助けてくれる世界なら今頃誰も殺されてはいないはずだ。誰も死んでなんかいないはずだ

世の中には泣いても孤独で死ぬやつや命乞いをして殺されるヤツもいる。

 

「お前のようなやつがいるから…人間は…人類は腐って行くんだよ…!!」

 

「っっっ…!?」

 

「分かったなら泣くのはやめるんだな…ちっ…クソが…」

 

上原酷く落ち込みそのまま自分の席に向かっていった。当の俺はと言うと気分が最悪だったためそのまま屋上へ行った

 

なんなんだよ…アイツ本気で嫌なタイプなんだが…

 

上原に対する嫌悪感は昨日より更に増した気がした。俺はあいつが嫌いだ

 

 

「ファ〜……眠…良い感じの気温で眠くなってきたな…1回ここで昼寝するか…」

 

と言い終える頃には既に俺は夢の世界だった。ココ最近アホみたいに参考書しか解いてないせいで若干寝不足であったため俺はそのまま意識を手放した。

 

「はぁ…浅霧君どうしてあんなに冷たいのかな…」

 

歩夢side

 

私はついさっきまで泣いていた、理由は浅霧君のせい…とは言わないけど私は浅霧君を怒らせた。

 

「屋上まで来たけど…どうしよう…はぁ…」

 

ため息を吐きながら近くのベンチに腰をかけた私、しかし何故か横から静かにスースーと寝息が聞こえ横を見たら

 

「えっ…?!浅霧…君?…」

 

何とそこにはまるで遊び疲れて眠ってしまった子供のように寝ている浅霧君がいた。

 

「ね…寝てるよね…?」

 

 

 

見た感じ完璧に寝ている。しかしあの浅霧君だ触っただけで起きるかもしれない…。

 

でも

 

 

ちょっとなら良いよね?…

 

 

 

 

私はそっと浅霧君の頭に手を伸ばし触ってみた

 

髪はすごくサラサラでストレートまるで女の子の髪みたいだ。

 

「うっ……」

 

「?!」

 

ま、まずい気づかれたかな?と思ったら浅霧君は再び静かな寝息を立てた

 

そしていつも髪で流してて隠れてる右目…今なら見えるのでは?と思い私は大胆な動きに出た。

そして

 

「えっ…………?」

 

 

 

 

そこで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が見たのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かに切り裂かれた後だった

 

浅霧君の右目は刃物か何かで斬り付けられた跡があり縦に綺麗に傷跡が残っていた。

 

 

「なんで……こんな傷…一体…なんで…?」

 

私は酷く驚いた、そしてよく腕とかも見ると無数の小さな切り傷跡が残っていた。

もしかしたら…と思ったけど考えたくはなかった

 

 

「っっ…母さん…ごめんよ……守れなくて…」

 

突然、浅霧君は寝言を言い出した。もしかしたら夢の中でも1人で…

 

そう思うととても胸が痛くなった、浅霧君はきっと…

 

「だから…あんなに…」

 

気づいたら私は寝ている浅霧君を抱き締めていた。

 

「っっ……?!なっ…誰…?」

 

抱きしめた途端浅霧君はうっすらと目を開けて私の顔を見た。

まるで寝起きの小さい子見たいだった

 

「母…さん……?」

 

「違うよ…私だよ…」

 

いくら浅霧君とは言え嘘はつけなかった

 

「なっ……?!お前…っ?!は、離れろ!」

 

浅霧君は私と気付くと、凄い嫌そうに私を追い払った。

 

「ごめんね…」

 

「っ……?」

 

私は一言そう告げてその場から去っていった

 

 

躑躅side

 

 

夢を見てた、あの忌々しいクソ親父が出てきたせいで気分は最悪だ。

オマケに上原に抱き締められるとは…不覚にも油断したもんだ。

 

「……なんだよ…これ……」

 

俺は上原の事が大嫌いだ、しかしなのにあいつは俺に普通に声を掛けてくる。

正直声を聞くだけでも無理だ、多分俺自身が生理的に受け付けてないのだろう。

 

にしても……奴のあの態度…もしかして俺の目を…

 

アイツは俺の前から立ち去る際に哀れんだ顔をした…俺が外見でそう言う顔をされる要素は1つ昔に親父に刃物で斬られて残った右目の傷だ

 

奴が言いふらすかは自由だがこれを見て大半の奴が家庭事情を模索し結果広がるってのがテンプレかつ経験だ

 

「こっちで力ずくで手を打つか……。」

 

今までそういう事をしてきた奴にした事?それは後になってからのお楽しみさ。

 

俺はその日帰宅し早速自室に戻りパソコンを開いた。

 

「ククク……学校で得た情報は多い……とりあえずコイツのスクールアイドルとやらの活動をちょっと覗いてさらに分析してみるか……」

 

 

「ふむ…。」

 

感心というかなんというか思いの外割と本気でやってるんだな。

周りの人間のためではなく恐らくあのツインテのためだろうか

 

……。まぁどうでもいい…にしてもこいつの歌ってる曲…

 

俺の中に1つよく分からない気持ちが湧き出た。

 

「ちっ……なんだこれ…気持ち悪い……。」

 

何故か俺の中に昔の記憶が流れてきた。たった一人の少女がとあるもう1人の子と遊んでいる…。一体いつの記憶だ…

 

まさか俺があいつと会うのは初めてじゃないってか?そんなわけは無いだろうが

 

記憶の中に流れる俺を呼ぶ声…紛れもなく上原に近い声だった

 

あれは…7年近く前の話だぞ…?

 

歌詞を聴いていくうちに俺は自分の記憶の走馬灯を見た

 

 

7年前

 

「ごめんね…躑躅……いつも辛い想いをさせて……母さんが何とか働いて頑張るから…。」

 

「母さん、気にしないで俺も家のためにやる事はやるよ!だから安心して!!」

 

7年前…そうか俺はこの時母さんに…。

 

そしてそうか…決意を決めたあと…

 

 

「躑躅ぃ…てめぇ…なんでやる事やってねぇで部屋から出てんだ?!」

 

「と、父さんっ?!違う!俺はちゃんと…。っうぁっ!!」

 

クソ親父…こいつのせいで今の俺になったと言っても過言ではないな

この後俺はリンチにされたっけ

殴る蹴るは当然刃物もよく使われたものだな

 

「てめぇ!父親に歯向かうのか?!あぁ?!舐めんじゃねぇぞ!」

 

「痛…痛い!父さんごめんなさいっ!あぐぁっ…」

 

このまま殴られて意識を失い気づいた頃には俺は玄関の外で寝ていたんだっけな

 

「んっ……ここは…っていってぇ…そしてこの手紙…母さんの字か…?」

 

そうか…母さんが遠くまで行って仕事するからお別れの手紙を

 

躑躅へ

 

突然の手紙を許してね…。

母さんはお金を稼ぐためにちょっと遠いところまで行きます

その間躑躅には辛い想いをさせてしまうかも知れません…だけどいつか絶対戻ってくるから…!

 

そう、俺は捨てられたのだ

 

「嘘だ…母さん…嘘だ…はは…これは夢…だよな?」

 

俺はおかしくなったのかそのままそこら辺を歩き、気づいたら公園のベンチにいた。

そこで一人の女の子にあったんだっけな

 

 

「君…何してるの…?」

 

「えっ…俺…?そうだね…俺何してんだろ…」

 

「顔…傷だらけだよ…それに目…大丈夫…?」

 

その子は初対面の人と接するとは思えないほど心配してくれた。

それにいつもなら気味悪がられる目の傷も嫌そうな顔をするどころか心配してくれてたな

 

「大丈夫だよ…余計な心配かけて…ごめん…じゃあ俺はここで…」

 

「待って!名前…名前を教えて!」

 

「唯月(ゆづき)……」

 

「唯月…君うん!唯月君ね!覚えたよ!」

 

「そうか…じゃあね」

 

俺はそうかあの子にその場で思いついた名前を言ったんだっけ?

そう言って俺は家に1度戻り母が残した金を使い親戚の家に行き、引き取って貰った。

そしてその日から俺は父親を社会的に潰すために勉強をとにかくした

 

テストや模試学業関係は全て全国1位遂には世界までを獲るように

そして運動面でも俺は親父に負けまいと色々スポーツを始め毎日血反吐を吐きながら過ごした。

 

その日から徐々に感情は消え父親を潰す一心だった。

 

なんか嫌なことしかないな。だがまぁ…あの時で会ったのがあいつなのか確認する価値はありそうだな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




( ˘ω˘ ) スヤァ…おくれてすみません…
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