ツツジの花は何れ咲く   作:カラスの餌

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2食が当たり前になってきた


5話

俺は今日部活と言うのに来ている。理由は以前に上原歩夢と言う奴に誘われたからである

 

そして思った事は思いの外真面目に取り組んでいることだった。しかし同時に困った事も

 

俺は高咲に頼まれた(半ば強制)書類の確認をしながら活動を見学していた。しかしそんなに事は上手く運べるはずもなく

 

 

「浅霧せんぱ〜いさっきのかすみん可愛かったですか〜?」

 

「お前…この状況でまともに1人だけ見れるわけなかろう…」

 

そうこいつだ。1年の普通科中須かすみ事あれば俺に絡んでくる可愛い?と言われるのが好きな奴。

 

……まぁ俺には到底理解できないが

 

「そんな事より俺より高咲の方が見てただろ…俺に聞くより——」

 

「浅霧先輩だから聞いてるんです〜!」

 

「はぁ…馬鹿馬鹿しい…理解不能だ。お前の承認欲求とやらを満たすために俺に聞くのか…」

 

「馬鹿馬鹿しいってなんですかァ?!」

 

「いきなり食い付いてきたな…。」

 

正直俺はこのようなタイプの人間はあまり得意ではない。それ以前交友関係も皆無だったため尚更だ

 

そして俺が困惑してるその時だった

 

「あ、コラかすみさん皐月先輩が困ってるよ!」

 

如何にも優等生な感じの…名前は…

 

「良いじゃんこれぐらい〜…許してよぉしずこぉ」

 

名前は忘れたが確か桜坂?だっけ?が止めに入ってくれた

 

「ごめんなさい…先輩かすみさんが迷惑をかけて…」

 

「あ、あぁ…別に構わんが…(なんかやけに迫力を感じるな…)」

 

「あー!先輩しず子だけにはちゃんと答えてる!!」

 

「いや…変わらんだろ…つかお前俺に絡みすぎじゃ…」

 

「かすみちゃん…面倒臭い…」

 

「りな子?!酷くない?!」

 

急に俺の横に現れサラッと毒を吐いたなんかボードを付けた子…天王寺だっけ…?

 

一応このトリオは1年生組らしい…。どこの学科なのかは詳しい事は知らんがみんなそれぞれ違うとか

 

そして俺は何故か1年生組の練習を見るようにと言われた書類をやりながら3人まとめて見るのはかなりきつい

 

「と言うか今休憩時間なのか…?」

 

「うん…かすみちゃんが皐月さんに話しかけ始めた辺りから…」

 

「そうか。えっとそれとあれなんだが…俺まだおま…じゃなくて君達の名前覚えられてなくてな…上はギリギリ覚えてるんだが…中須を除く2人がちょっと怪しいラインだ…」

 

「成程…じゃあ改めて…私は天王寺璃奈…情報処理学科1年…」

 

「璃奈って言うのか…OKしっかり覚えた」

 

「改めてよろしくね皐月さん…。」

 

ボードの中から聞こえる小さな声からはそう聞こえた

 

「じゃあ次は私ですね。改めまして皐月先輩私の名前は桜坂しずくと申します以後よろしくお願い致します」

 

「随分と丁寧な言葉遣いな事で…桜坂しずく…さん…よし、覚えた」

 

「気軽にしずくって呼んでくださいっ♪皐月先輩♪」

 

「じゃあそうさせてもらう」

 

と言うか普通に俺下の名前で先輩付けられてるな…。今更だが…

 

「じゃあ次はかす…「あぁ良いよ嫌という程聞かされたからもう覚えた」

 

「え?!先輩ちょっと酷くないですか?!」

 

「妥当な判断だと思ったまでだ。それにあんだけ聞いてれば並大抵の人なら嫌でも覚えさせられるたろ」

 

「確かに…かすみちゃん自己アピール凄い…」

 

俺の一撃に加え璃奈が援護射撃を放った

 

「そんな事より皐月先輩って普段何されて…」

 

「ん?…」

 

突然しずくがそんなことを聞いて来た

 

「そうだな…休日は自分のやりたい事をやっているな。と言っても大学の問題集とか解いたりしてるだけだがな…あとは気分次第でスポーツって所かな…」

 

「メガネつけてる割には運動やるんですね…かすみん少し驚きました…。」

 

「悪いか?」

 

「い、いえそんなことは〜…」

 

「ゲームとかって…するの…?」

 

「そうだな…あんまりしない…が…昔そこら辺歩いてたら不良達にゲーセンで絡まれて連れてかれそのまま格闘ゲームとなんか太鼓の形をしたゲームをやらされた事なら…確か周りの人の操作を見て覚えてプレイしたら…なんか驚いてたな…」

 

「それって…才能…」

 

「だね…」

 

「ですね…。」

 

何故か1年生組は驚いたような表情をしていた。俺なんか変なことでも言ったか?

 

「まぁいい…取り敢えず練習再開だあと1時間頑張れ」

 

「ねぇねぇ…2人とも…先輩って意外に面倒見いいよね…?」

 

「確かに…皐月先輩なんやかんやで私達の事見てくれてるし…」

 

「意外と良い人…」

 

 

急に3人がコソコソと話始めたがどうやら悪い内容ではないらしい。よく聞き取れんかったが

 

「頼むからしっかりやってくれよ。怒られんの俺なんだからよ…」

 

「「「は、はーい!」」」

 

そう、俺は基本放任主義だ。こんな俺が何故こんなに指導してるかと言うと真面目にやらなきゃ高咲にぶちギレられるからだ。

別に俺個人の意見では自由もありだと思うのだがメンバーは怒らず俺にだけキレるなんとも理不尽だ

 

それから小一時間俺は1年生組に付きっきりで練習を見てやった。

動きに関してはまだちょっとぎこちないと感じる部分もあったが、それぞれ真面目に取り組んでいてちょっと驚いた

 

「ゼェ…ゼェ…先輩…あと1回…曲をかけて貰えますか?」

 

「……。無理すんなって…言ってもやめないだろうからこれで最後だ。いいか?終わったら水分補給は絶対だ」

 

「はい!」

 

中でもかすみの気合いは他2人に比べて頭1つ抜けている。スクールアイドルに対する想いは人一倍って所か…。

 

「っ…………」

 

俺は横目でしずくの方を見たが…、なんと言うか一人でなにか考えてる顔をしていた。

 

「何をそんなに難しい顔をしている。」

 

「皐月先輩……いえ…なんでもないですよ?」

 

気掛かりだった俺はかすみの曲をかけたあとあ話しかけに行ったが上手い具合に誤魔化された

 

だが、そのまま見捨てるのも後味が悪いので俺は

 

「そうか…。なら喋りたくなったら何時でも声を掛けてくれって……まぁ俺なんかが力になれる訳ないが…。」

 

「はい…」

 

俺はそのままその場を後にして璃奈の様子を見に行った

 

「ふぅ……今の感じ…忘れないでおこう…」

 

「どうだ、手応えはあったのか?」

 

「えっ…!?うわぁ!…皐月さん?!」

 

どうやら気付いてなかったみたいで璃奈はかなりびっくりしていた。

 

「悪いな驚かせて、てっきり気付いてるのかと…」

 

「ううん…大丈夫…それより…他のみんなは…?」

 

「そうだな…かすみと璃奈は順調って所か…」

 

「しずくちゃんは…?」

 

やはり食いついた、同じ1年同士知ってる事もあるかもしれないと思い俺は璃奈に今のしずくの状態を話した。

 

「なるほど…数時間一緒に居ただけで気付く皐月さんも凄い…」

 

「人を観察するのは初歩的だからな…」

 

「うん…そうだね…でも私もしずくちゃんについては…分からないかな…」

 

「そうか…ならあいつが自分から話すのを待つくらいしか出来ないか…」

 

気掛かりなのはあいつが自分から話すかどうか、だがな

 

「悪いな璃奈変なことを聞いて…それともう時間だ…1度ほかの2人と合流するぞ」

 

「うん…」

 

俺達は一緒にさっきいた場所へ戻った

 

「ふぅ…今日もかすみん頑張ったなぁ」

 

「お疲れ様♪かすみさん」

 

戻ると先程とは様子が違うしずくがいた…がやはり何かがおかしい

 

「それじゃあ今日はここまでらしいな。3人ともお疲れ様」

 

「「「お疲れ様でした!」」」

 

「では俺はこの後記録を高咲に渡してくるからここでおさらばだ」

 

「えー先輩一人で帰るんですかぁ?」

 

「文句あるか?」

 

俺はかすみを睨みつけて聞いた

 

「い、いえ…特には〜…でも…4人で帰りたいな〜って」

 

「私も…そっちの方が楽しそう…」

 

「私もそう思います」

 

「まぁ…この後帰っても勉強するくらいだし…まぁいいか」

 

特に断る理由もないし俺は1年生組と下校することになった

 

「じゃあ書類出してくるから…そこら辺で待っていてくれ」

 

「はーい!でも遅かったら置いて行きますからね!」

 

「構わんその時は一人で帰るから」

 

「ドライすぎません?!」

 

俺はそのまま高咲のいる同好会の部室へ行き書類を提出した

 

「これ…今日の結果だ。皆よくやっていた俺なりにまとめて置いたから時間がある時に目を通してくれ。」

 

 

「うん!ありがとう!って…すごい分かりやすく細かく書いてあるね…」

 

「もう目を通してるのか…まぁ帰ってからまたゆっくり見てくれ…あ、それと……」

 

「ん?なぁに??」

 

高咲ならしずくの事を何か知ってるかもしれない…そう思ったが…

 

「いや、なんでもない。じゃあな」

 

「え、あ、うんまた明日…」

 

流石に迂闊に他人に聞き回るのは良くないと思い止めたがあの様子だと知らないだろう。そう思い俺はそのままその場から去って1年生組の所へ向かった

 

「あー!先輩遅いですよ!」

 

「うるさいぞ。かすかす」

 

「あー!!!先輩かすかすってひどいですぅー!」

 

戻った途端かすみにイチャモンを付けられて反射的に返してしまった。

 

「じゃあ、揃いましたし行きましょうか♪」

 

「……うん……」

 

 

こうして俺にとって初の寄り道下校が始まったのであった

 

 

 

 

 

 

 

 




ねんむ
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