「うっ…おっ…ぐっ…は、腹がァ…あいつまじバカなのか…」
辺りはまだ明るい夕方まだ日中の暑さが少し残っている中俺は吐きそうになっていた。
何故こうなっているのかと言うと少しと気を遡って見よう
「寄りたい場所って…ここか…?」
「はい!今日ここで奴と戦うんです!」
「戦う…?」
当初は言ってる意味が全く理解出来ずただ適当に聞き流していた。
が
蓋を開けてみたらまさに地獄この先まさかあんな死ぬ思いになるとは予想もしてなかった。
「おい…これをお前食うのか…?」
「そうですよ!今日こそは勝って…」
明らかに女子高生が1人食べれる量ではないパンケーキが目の前に置かれ俺は正直驚いた。
しかし残りの二人の反応を見てだいたい察してしまった
「あーあ…」
「もう…手遅れ…」
と、残りの2人は言ってるが…つまりこの2人も過去に…
つまり何度か経験してると言うことだ
「おい…これまさか…」
「皐月先輩…そのまさかです…。」
「地獄…見よう…」
「いや、璃奈お前そんなキャラじゃ…」
ぽんと俺の肩に手を置き微笑んでるように見えたがその目はまさに死んだ魚の目だった
「さぁ!行きますよ!先輩!!頂きマース!」
「「「い、いただきます…」」」
璃奈は開始10分で撃沈。しずくも中々粘ったがその五分後に吐きそうな顔をしてトイレへ残ったのは俺とかすみ
だが…
「ま、まだです…まだ行きますよ…」
「お、おい…無茶すんなよ…お前明らかに普段の限界以上食べてるだろ…?」
かすみもどうやら限界らしく半分以上残った状態で俺に全てを託された。
「先輩…止まらないでくださいね…その先でかすみん待ってますから…」
と、言い残しかすみも慌ててトイレに向かった。
「はぁ…まぁそうなると思ったが…残すのもあれだしな…せっかくだし食うか」
そのまま俺はゆっくりと食べ始め20分後に地獄を見たと同時に俺は完食を果たした
が
「口の中が甘い…そして…腹が…」
と、このようなザマである。正直二度と食べたくないと思った
「また4人で行きましょうね!」
「「「絶対に嫌だ」」」
と、息を揃えて俺達言った
そして次に璃奈の行きたい場所に俺達は向かった
「ここは…」
連れてこられたのはジョイポOスだった
そして俺達はVRを使ったシューティングゲームのアトラクションで遊ぶ事になったが…
「きゃぁぁぁぁっ!!先輩!!先輩こっちゾンビいいいいい!!」
と、開始早々かすみが絶叫。俺はそのまま無視してしずくと行動した。
「やだあぁああああ食べられるって?!?!りな子助けてぇぇえええ!」
「うるさい…。静かにしろ…」
俺は1度かすみの方に振り向き敵に向かい1発放ちそのまま撃退させた
静かになりふぅと一息付けるのもつかの間
「さ、皐月せんぱぁ…い…」
「ん?」
「あ、あれ…あれあれ…」
「あ」
目の前に何がいるか、そうめちゃくちゃデカいゾンビが目の前にいた
「あー…これはちょっときついな」
しずくは声も出せないほど怖いみたいでガクガク震えていた。
てか…。璃奈はどこに行ったんだ…?あいつ開始早々いなかった気が
まぁ、今はそれどころではなく目の前のゾンビを相手にするか…。
「しずくコッチに来い」
「え?あっ、ちょ?!先輩?!」
と、思ったが
俺はしずくの手を握りその場から走って敵から逃げた。
「ゼェゼェ…先輩…速いです…」
「意外に中は広いんだな…」
しずくはゼェゼェ言ってる中俺は息一つ崩さず中の広さに感心していた
「そ、それと…その…手…」
「ん?…あぁ…離すぞ」
しずくが少し顔を赤くしながら言ってきたので俺は握ってた手を離した
「1回休憩にするか」
「はい…少し疲れました…。」
少し俺達は休む事にして一旦腰を下ろした。暫くは敵が来る気配もなかったのでちょっと安心した
そして俺としずくに沈黙が訪れた
「部活の後にこれって…お前も災難続きだな」
「そうですね…」
流石に何も話さないのは気まずかったので少し話を振ってみたがどうやら失敗みたいだった
「次…お前の行きたい場所…どこかあるなら今のうちに言っておけよ。」
「そうですね…考えておきます」
「……お前まだ自分の事で悩んでるのか…?」
「え…?」
少し声に元気が無いのを察した俺は敢えてあの話題を出す事にした
「確かに…今のお前と部活の時のお前は違う…いやまるで別人だ…」
「それは…」
強引だが俺は話をそのまま続けた。しかし今のしずくと部活の時のしずくはまるで姿が違う。まるで違う自分を演じてる感じがしたのだ。
…憶測だが、過去に何かがきっかけで自分を閉ざすようになったのだろうか…。
「実は…」
「ん…?」
しずくが話そうとした途端だった、俺の中に不穏な予感が走ったゲームではない何かが危機感を感じた。
次の瞬間だった
突然空気が揺れる感じに襲われそれと同時に何かが爆発する音が聞こえた。
そしてなにか焦げ臭い匂いが辺りに充満するし始めた
「な、なんだっ…?!今のは…爆発か…?!それとこの匂い…しずくVRのカメラを外せ!こっからかすみ達を探して逃げるぞ!」
「えっ…あ、はっはいっ…」
俺は急いで走りながら携帯を開き高咲に連絡をした
「おい!高咲!聞こえるか!?」
「わわっ?!どうしたの?!珍しいしそんなに慌てて」
「今すぐにかすみと璃奈に電話しろ!!非常事態だっ!!横にしずくがいるが震えてそれどころじゃない!詳しい事は後で話すから頼んだぞ!」
「え、あ!う、うん!分かった!」
そう頼み俺は通話を切った。さて…ここからどうするか…アナウンス流れる場所もやられてるみたいでこっちには何も聞こえん…とりあえず入口に戻るとするか…。
「しずく!おい!しっかりしろ!くそっ…放心してやがる…!!」
しずくと走って逃げようと思ったがしずくはショックのあまり放心状態で動けなかった。
仕方なく俺はしずくを背負って走って逃げる事にした
「一体何が…なんでだよ…なんでっ…!!」
俺はあちらこちら回ったが迷ってばかりで出口が一向に見つからない。
道を辿るにしても、暗くてよく見えないから自分がどこにいるのかもわからない状態だった
すると俺の携帯に着信が来た俺は急いで手に取り開いた
「浅霧君!聞こえる!?かすみちゃん達幸い爆発がした時に出口付近にいて出れたって!だから無事だよ!」
「そうか、なら良かった…とりあえずこっちも無事だ!あとは出口をみつけ…ってうあっ!」
どうやら火は思ってる以上に拡がっていたらしく俺達のいる場所まで来た。それに気づかなかった俺は足に火が触れ火傷をおった
「あ、浅霧君大丈夫?!今私もそっちに向かってるから!」
「だ、大丈夫だっ!かすみ達の事よろしくな…っっ…」
俺はそう言って通話を切った。
「くそっ…こっちは火が…ならあっちへ…」
「せん…ぱい…?」
偶然熱さで起きたのかしずくは意識をはっきりさせた
「良かった意識がはっきりして…とりあえず一安心だ」
「先輩…私自分で走ります!」
そう言ってしずくは俺から降りた
「と、とりあえずこっちだ!離れるなよっ!」
「は、はいっ!」
俺はしずくの手を握り走り出した視界が悪い上臭いも酷い正直当て感でしか動けなかった。
「っっ……!!(くそっ足が…!)」
俺は火傷によって激痛に襲われていた。
「先輩!これって!」
「これは…」
幸いにも非常口にたどり着けた煙とかではっきり見えなかったため分かりにくかったがここから脱出を試みる事にした。
しかし
「っ……開かないか…さっきの爆発で歪んでいるっ…!!」
「そんな…もう火も広がって…」
絶望したようにしずくは言うが俺はここから脱出すると決めた
「多分もう他のエリアは火が拡がっているはずだ…」
俺はそう言いドアにタックルをした
「くそっ…!思った以上に硬ぇ…!」
「先輩っ!無茶しないでくださいっ!私も!」
「よせっ!お前はやらなくていいっ!俺が何とかするお前は休んでろ!」
しずくもそう言いタックルするが、こいつの体だと余計痛めるだけだと思い俺はやめさせた。
「で、でも2人でやった方が……!」
「お前は…少なくともスクールアイドルだ…怪我なんかさせられない…ステージに出られなくなったらどうすんだよ」
「先輩…でも…」
「それに……」
しずくは泣きそうになりながら言葉を出そうとしたが俺がそれを遮り続けた。
「傷付くのは……俺だけで良いんだよ…っだから…黙って見てろよ…な?…」
「先輩……」
既に大量の煙を吸った俺は意識が限界まで来ていた。そのためしずくがどんな顔をしているのかはっきりはわからなかったが涙を流しているのは分かった。
「っっっあぁぁぁあぁぁあっ!!」
俺は今出せる力を出しドアに体当たりをした
すると
「先輩っ!開きました!開きましたよ!!」
「そ、そうか…ははっ…良かった…」
俺はかなりのダメージを受け今にも意識を手放しそうだった。
「皐月先輩!ほら行きますよ!!って…先輩?!」
「っっっ……しずく……俺はちょっとここでリタイアだ…早く…行け…!!」
「先輩!なにしてるんですか!速くっ…って?!その…あし…」
足は既に血だらけになり体の至る所に激痛意識を保つので精一杯だった。普通の人間なら既に倒れているレベルだった
「最後に…っ……1つ言いたいことが…っ」
しずくは泣きながら俺の横に来た
「おまえは…きっと昔に何かあって…自分を閉ざしてしまった…だから…………違う自分を……演じてた」
「はいっ………」
喋る気力も残ってない俺は最後の力を振り絞りしずくに伝えた。この子には自分らしい道で生きて欲しいそう思ったから最後の力を出して伝える事にした。
「………自分を隠す必要なんて……ない…お前は…はぁ…お前のやりたい事をするんだ……いつか…そこにはお前の全てを受け止める人が…現れるはずだ…そして高咲に…うえは…いや歩夢に伝えておいてくれ…悪くない時間を過ごせた…と」
自分はちゃんと言いたいことを言えたのだろうか…。俺は伝えられたのだろうか…。今まで録な人生を歩めなかった俺が過ごせた唯一退屈のしない時間、失うのはとても惜しいと思ったがどうやら神は今回も俺には厳しいらしい。
「元気でな…!しずく…!」
「せん…ぱい…?」
俺は横たわってた体を起こし本当に最後の力を振り絞りしずくの背中を押して無理やり非常口の外に出した。
「いや……先輩……そんな……せんぱぁぁぁぁあい!!!」
しずくの悲鳴と泣き声が最後に聞こえた。それ以降俺は何も聞こえなくなった。
眠い