コカビエルに高潔な精神が宿った話 作:ウーパールーパーのてんぷら
彼が生まれた日
とある世界の話だ。
その世界は常に争いに
嗚呼、誰かこの戦いを、戦争を、この世界を止めてくれ。そう願わずには居られない、だが自らが生きる為には戦わねば。
そんな矛盾を抱えたこの世界に、一人の戦士が誕生した。
「「
幾度そう
奪われたくない、殺されたくない、例え自分が歩み寄っても相手は刃物を突き立てるだろう。
理解したくない、知りたくない、我々以外が怖い、憎い、妬ましい。
嫌だ嫌だ。神よ助けてくれ。殺さないで。嗚呼、私に死という未知を与えないでくれ。
そう叫ぶ人々の心の
止めてくれ、私の前で争わないで、私に聲を聴かせないでくれ、
私は
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それから数日の刻が過ぎ去り、彼の居る場所は静寂に包まれていた。
その地には遂数日前には存在しなかった屍の山が積まれていた。
その頂点にはポツンと一人壊れた様に座り込む少年が居た。彼は知ってしまったのだ。この世界に救いなど無い、あるのは終わらない戦いと恐怖を叫ぶ
ならば争いなど消してしまえ、人を殺せば残るのは平和な世界だ、争いなど無い、ただそこに在るだけの平穏。
だがそういうことだ、変わる事など無く、静かで穏やかな平穏。
そんな世界を彼は望む、例えそれがこの世全ての生命を滅したとしても、彼は世界はそうあるべきだと
彼の名前は『エル』。
世界を救った
世界に終止符を打ったその少年は、ただ独り屍の大地にてひっそりと息絶えた。
筈であった。
ああ、かわいそうなわたしのこども、あなたにすくいをあげましょう、あらそいもへいわもあるすてきなせかいにあなたをおくるね。
ごめんなさいごめんなさい、やっと
わたしはあなたをあいしています
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