deZire ガンダム   作:コトナガレ ガク

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第39話 アナハイムの暗躍

 速攻。

 アムロは敵の主攻を見抜き、サイコガンダムmkⅡにビームライフル3連射を放つ。

「何!?」

 見事直撃したビームは全て弾かれた。

「Iフィールドがあるというのか」

「アムロ、私が行きます」

 ビーム主体のジ・オでは辛いと感じたのかマウアーが前に出ようとする。パラス・アテネの対艦ミサイルなら巨大MAであるサイコガンダムの装甲でも破壊出来る。

「駄目だ。敵も強化人間だ、まとにやっても躱されるだけだ。

 俺が足止めをする」

 ジ・オはビームサーベルを抜きサイコガンダムmkⅡに向かおうとするが、その前にゲーツ・バウンドドックが立ち塞がる。

「邪魔だ」

 ビームサーベル同士がぶつかり合うと同時にジ・オの隠し腕の一閃が放たれる。

「その手は見切っている」

 放たれた隠し腕を右手のクローで掴まれた。今までの戦闘記録からジ・オの隠し腕についての対策は練ってきたようだ。それでもアムロ必殺のタイミングで放たれた一閃簡単に防げるものではないが、度重なる戦闘による疲労で隠し腕の駆動も鈍っていたようだ。

「こうなってしまえば脆いな」

 ガッキンと鈍い金属音と共に隠し腕が引き千切られた。

「甘いッ」

 ゲーツが誇ったその一瞬の傲りを付いてジ・オの蹴りがバウンド・ドックの腹に決まった。普通のMSなら砕けていた攻撃もバウンド・ドックの巨体は耐えた。

 追撃を掛けようとしたジ・オにビームが降り注ぐ。

「くっ」

 サイコガンダムmkⅡの拡散メガ粒子を被弾しつつも躱す。

「おのれ」

 怒ったマウアーがミサイルをサイコガンダムmkⅡに放つが全て撃墜されてしまった。だがおかげでアムロは追撃を受けること無く一旦退くことが出来た。

「マウアー、助かった」

「どうするアムロ、このままだとジリ貧だぞ」

 ジ・オは戦闘行動をするだけで限界に迫っていく。それはガブスレイの相手をしているメッサーラも同じだ。

 このままだとマウアー1人でこの大軍の相手をする嵌めになる。

 

「敵MSの相手はゲーツに任せろっ。今のうちにジュピトリスを奪還する」

 戦況を見たバスクの号令で後方に待機していた小型揚陸艇部隊が加速を始め、ジュピトリスに向かって進撃を開始した。このままジュピトリスに取り付かれたら数の差であっという間に奪還されてしまうだろう。

 だが今のアムロ達に阻止に向かう余裕はない。

「ふあはははっ勝ったな」

「ああ勝ったな」

 バスクの高笑いにアムロの勝利の笑みが重なる。

 

 ジュピトリスに向かう揚陸艇部隊に閃光が薙ぎ払われ、一瞬で全艦轟沈した。

 メガビーム砲の一閃。

 その先を見れば、

「ばっ馬鹿な。GP03だと。あれは廃棄されたはず」

 バスクが驚愕した通り、本来GP03は廃棄されたはずだった。だがアナハイムが連邦の命令を素直に聞くわけが無い。分解後、破壊したのはフェイクだったのだ。

 後にこっそり再建されたGP03は廻巡ってアムロが掠め取り、今秘蔵の切り札が颯爽参上。

「アっムロさ~ん、助けに来たぜ」

 ジュドー・デンドロビウム近代化改修。本来1人で操縦出来るものでないと言われた複雑なシステムも天性の陽キャラシスコンNTなら楽々と乗りこなす。

「さ~て、リィナにいい生活をさせる為お兄ちゃんは頑張るぜ」

 一基に加速したデンドロビウムがサイコガンダムとすれ違いざまに大型ビームサーベルを一閃させ、袈裟斬りに切り裂いた。

「カーリン」

 ゲーツは慌ててカーリンの傍による。強化人間の反応で辛うじて致命傷は避けたようだが後方に下がって修理しなければどうにもならない状態。

 ジュドーはそのままゲーツ達に構わず艦隊の方に突撃していく。

「よし、主攻はジュドーに任せろ。俺達はジュピトリス防衛に専念するぞ」

「「了解」」

 ジュドーの乱入で流れが変わった戦場。ジュドーは劣勢をひっくり返せるか?

 

 

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