deZire ガンダム   作:コトナガレ ガク

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第63話 歴史的電撃作戦

「第5MS小隊交信途絶」

「モーブ少尉、モーブ少尉返答して下さい」

「第三エリアもう持ちません」

「ヨット中尉、第三エリアに援軍に行ってください」

 ダカール基地のオペレーター達は声が枯れる寸前であった。本来なら数的には上のはずだが、直上からの奇襲で対応が後手後手に回り防戦一方のままであった。

 何とか挽回しようとするが敵の隊長であるライナがそれを許さない先手先手で対応を潰されていく。

「第四ゲートの瓦礫をなんとか除去できないのか」

「駄目です敵の攻勢が強くて撤去作業できません」

 第四ゲートが開ければ地下に保管して対地ミサイルの被害を免れた戦車部隊を出すことが出来る。陸戦においてMSのサポートに徹すれば戦車とて十分に脅威で反転攻勢の起爆剤になり得る。

「無理に攻勢に出る必要は無い。耐えろ。耐えれば援軍が来る。

 敵は奇襲に頼った所詮寡兵だ援軍が来れば一機に逆転する」

 ダカールの基地司令の言葉は正しい。ここは首都だ。幾ら腰が重い日和見で有名な地球連邦軍でも威信に懸けて援軍を出すだろう。

「司令、観測班から連絡。巨大飛行物の接近を目視」

「なんだと!? まさか反乱軍に奪われたガルダ級か」

 

「アムロ、スードリが来たようよ」

「よし」

 マウアー/陸戦型マラサイからの報告を受けてアムロ/ガンダムmkⅢは議員達を拘束し詰め込んだ輸送ブロックを持ち上げる。中の議員達はシートに拘束されているので多少揺れても怪我をすることは無い。ガンダムmkⅢは待機させていたドダイに乗り込む。

「アムロ、エスコートするわよ」

「頼む」

 エマ/ガンダムmkⅡinフライングアーマーが上空に来てアムロに連絡する。

「アムロがスードリに向かう。護衛するわよ」

「「了解」」

 エマ、クリス、アスナのフライングアーマーが作るデルタ陣形を取るとその中心にドダイは入り込む。

「よし、移動開始」

 陣形を維持しつつスードリに向けて移動を開始する。地上ではマウアーが対空砲で狙う敵がいないか目を光らせている。鉄壁防御なのだがアムロとしてはむずむずする。本来ならエマの位置を希望したのだが4人の猛反対に遭い大人しくVIP待遇となったのである。

 ワルキューレ隊に護衛されスードリに着艦したガンダムmkⅢは輸送ユニットをそのままスードリに設置されていたシャトルの格納庫にセットすると自身もそのまま格納庫に入り込む。

「総帥、Z部隊より入電。進路クリアだそうです」

 上空では作戦初期よりそのままZ部隊が警戒に当たり進路上の敵航空部隊の排除に務めている。

「よし。格納庫閉鎖」

「閉鎖。閉鎖確認」

 シャトルの格納庫が閉じらた。

「後の判断はパイロットに任せる。カウントは不要だ」

「了解」

 数秒後噴煙を上げスードリよりシャトルが打ち上がった。

 そのままシャトルは敵の妨害に遭うことなく降下作戦を行った宙域に向かって行くのであった。

 作戦時間3時間にも及ばない、まさに電撃作戦によって地球連邦議員達は自分達が忌避する宇宙に連行されたのであった。

 

「よし、作戦終了。全機スードリに退却を開始する」

「了解」

 シャトルが無事打ち上がったのを確認するとライラは直ぐさま指示を出す。

 各MSはスードリから射出されたドダイに搭乗し、負傷兵や陸戦隊は回収に来たミデアに乗り込んでいく。

 引き潮のように淀みなく撤退は完了し、このスードリの部隊は、このままキリマンジャロ攻略戦に参加するのであった。

 この作戦により地球連邦政府の権威は大幅に失墜するのであった。

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