シャトルは無事宇宙まで上がると地上部隊降下後も待機していた自由宇宙同盟軍の艦隊に護衛され、議員達は降ろすのが面倒臭いのかシャトルに乗せられたままザーンまで連れて行かれたのであった。
議員達はザーンのコロニー内に連行された後、やっと拘束を解かれた。
「我々をどうする積もりだ?」
「テロには屈しないぞ」
「こんなことをしても自由宇宙同盟軍は認めない」
拘束を解かれた議員達は弱みを見せまいとする気概か元々傲慢なのか次々に威勢の良い発言をする。
「別に普通に仕事をして貰うだけですよ。こちらに」
アムロは溜息一つすると議員達をコロニー内に作られたある建物に案内した。
「こっこれは」
「議事堂ですよ。
ここで存分に議論をして下さい。別にコロニーに有利な法案を作れとも言いませんし、コロニー圧政の法案を通してもいいです。干渉は一切しません。
ただ貴方達がこのコロニーから出ることは禁止します」
「こんなところで議論など出来るかっ」
「なぜですか。地球とのレーザー通信完備です。
議会は場所では無く皆さんがいる所こそ議会でしょ。今のところ皆さんは議員の資格を剥奪とか停止とかされてないようですので、法律上問題も無いでしょ」
「こんな宇宙で議論をしろと」
地面の下が真空の宇宙であることが不安でしょうがない議員の1人が言う。
「こんな宇宙にあなた方は国民を追いやったのですよ。本来ならあんた達こそ率先して宇宙に出るべきだったのですよ」
「うぐっ」
「それに宇宙は「こんな」ではありません、宇宙こそ最後のフロンティア。人類の未来は宇宙にこそあると思っています。
是非宇宙での暮らしがどういうものなのか経験して下さい」
「後悔するぞ。地球連邦軍は絶対にお前達を放っておかない。直ぐに我々を救援するための軍を起こすぞ」
「それならいいですね」
「なんだと!! ジオンですら勝てなかった地球連邦軍にお前達如きが勝てると思っているのか」
「なにG3ガスやコロニーレーザーで、皆さんを救出ではなく処分しようと決断しないことを祈りますよ」
アムロが議員達を睥睨する。
「そんなことを・・・」
「しないとでも、ティターンズならやりますよ。
まあ死にたくないのでしたら軍の暴走を抑えることですね。議員資格を剥奪されていないうちに手を打った方がいいですよ。
一般人に成ったらティターンズは躊躇しませんよ」
「そっそうだ。動こう。軍を抑えるんだ」
「ゴップに連絡を彼なら抑えてくれる」
「いいですね。では議論の前にあなた方が当分生活する部屋に案内させましょう。後は頼むよノエル」
「分かりました、総帥」
アムロはノエルに後を託すのであった。
「キリマンジャロ攻略戦はどうなっている?」
議員の案内から戻ったアムロはそのまま自由宇宙同盟軍の幹部会議に出席した。
「今のところ順調との報告だ。攻略完了次第降下部隊はニューギニアのマスドライバーで帰還するそうだ。
アムロも彼女達がいなくて寂しいのか?」
ヘンケンがアムロを揶揄する。
「そうか。
ならば彼女達が戻る前に月奪還作戦「ハネムーンラブ」を開始する」
「月の奪還?」
「それは無茶じゃないか。我々は先の戦役、キリマンジャロ攻略中と戦力が低下している」
ブライトが至極まともなことを言う。
「それは相手も同じだよ。
寧ろ回復力は向こうにある。待っていては振り出しに戻されてしまう」
「それでも月を攻略するだけの戦力は無いぞ」
クワトロもブライトに味方する。
「無ければナンパすればいい」
アムロは至極当然のように言う。
「ナンパって誰をだよ?」
アムロが冗談を言ったと思ったブライトが言う。
「アクシズの女帝」
「!!!」
幹部達に衝撃が走った、特にクワトロ少佐。
「折角五月蠅い女性陣や純情な青年達はいないんだ。
汚い大人らしくいやらしく行こうじゃ無いか」
アムロは女性陣の目が消えてはっちゃけたのか実にいい笑顔で言う。
「勝算はあるのか?」
クワトロが固い声で聞く。
「安心しろ、君に任せるつもりはないよ。
ナンパは度胸、俺のナンパテクを見せてやるよ」
アムロは歯がキラッと輝く笑顔で言うのであった。