「いい加速性能だ」
コロニーの外壁を滑るように沿って飛ぶガンダムmkⅡ。
「反応はどうかな」
アムロが操縦桿を倒せばガンダムmkⅡは滑るように横にスライドし、ほんの少し前までガンダムmkⅡがいた場所をビームが通過していく。
「いい反応だ」
「あれを躱しただと。まるで読んでいたかようだったぞ」
アムロはご機嫌に呟きライラは驚嘆する。
「そんな殺気がだた漏れでは躱してくれと言っているようなものだぞ。
僕の部下に成ったらそこは鍛え直さないとな」
ガンダムmkⅡは更に加速し、一気にガルバルディβに迫っていく。
「うわああああああああああああ、舐めるなっ」
追い詰められて乱心したようにビームライフルを乱射するが狙いは正確、流石ライラといったところだが相手が悪かった。
「狙いが正直すぎる」
忍者の影分身の如く残像すら残す見えるように躱し間合いに入ったガンダムmkⅡはガルバルディβのビームライフルを蹴り上げた。
「人間のように動かせるぞ」
「私が手玉に取られている!!?」
ガンダムmkⅡの運動性におもちゃにはしゃぐ子供のように喜ぶアムロ。確かにガンダムmkⅡのムーバブルフレームを使った動きは凄いが、それを活かせる活用が出来るパイロットがどれだけいるのか。
アムロは間違いなく活かせて活用出来るパイロットで思いのままに動かせるとばかりにMSアクロバットが続いていく。
蹴り上げられガラ空きとなった懐にガンダムmkⅡはくるっと背中を見せるように回転しつつ潜り込み後ろ回し蹴りをガルバルディβの腹に叩き込んだ。
「ぐわあああああああああああああああああああああああああっ」
加速したMSのエネルギーが乗った蹴りを受けたのだコクピットに伝わる衝撃は生半可なものじゃない。トラックに跳ね飛ばされたようなものだ。
ガルバルディβはコロニーの外壁にぶつかって弾かれていく。体勢を直そうとしないところを見るとライラは完全に失神しているのだろう。
「しまった、やり過ぎたか。
ライラ中尉死んでないよな」
アムロは慌ててガルバルディβの回収に動くのであった。
何とかガルバルディβ追い付き捕まえたガンダムmkⅡに二機のガルバルディβが迫ってくる。
「ライラの部下か。
聞こえるか、ライラ中尉はエゥーゴに参加することを決めたぞ。お前達もライラ中尉に続くというなら歓迎するがどうだ」
アムロはこの距離なら通じるだろうと無線でライラの部下に呼び掛ける。
『馬鹿な隊長が裏切るなんて』
「お前達だってコロニーの中を見ただろ。なら分かるはずだ」
『だが反乱軍だなんて』
「地球生まれに顎で使われたければ帰るがいい。ライラ中尉に免じて見逃してやる」
『分かった。俺達はライラ中尉を信じる。あんたに付いていく』
「そうか歓迎しよう」
こうしてガンダムmkⅡと三機のガルバルディβはアーガマへ向かうのであった。
「あたたた、まだ頭がクラクラする」
ライラはコクピットでヘルメットを外しながら言う。
「それは済まなかったね」
ガルバルディβのコクピットハッチを開いて中に入り込んでいたアムロが謝る。
「可愛い顔して女の扱いが手荒いな」
「ベットの上では優しいつもりだよ」
「おまけにプレイボーイと来た。
負けたよ、約束通り私の命あんたに預けようじゃ無いか」
「後悔はさせないさ」
「ああよろしく頼むよ、若大将」
アムロが差し出した手をライラは掴みコクピットの外に引っ張って貰うのであった。
着々と戦力を増やしていくアムロ、だがアムロの野望を達成する為にはまだまだ戦力は絶望的に足りなかった。アムロは計画を更に推進していくことを決断するのであった。